先日カナダ政府から発表があり、日本人はカナダで最長2年間ワーキングホリデーができるようになりました。
2025年4月1日より、この新しいルールが適用されています。
実は以前から噂はあったので、ついに!やっぱり!という感じなのです。
2024年にカナダ人が日本で2回までワーホリができるようになっていたので、これで相互に2回ずつのワーホリが可能になったということですね。
というわけで、
カナダで最長2年間のワーホリができるようになった
すでにカナダでワーホリをした人ももう一度ワーホリができる
かつては「ワーホリは生涯1回だけ、最長で1年」だったカナダワーホリにとって、これは大きな変更点です。
そんな気になる新しいカナダのワーホリ事情を、『【解禁】カナダのワーホリが2回まで(最長2年)に変更!ルールや条件は?』というテーマでカナダ在住4年目の私がまとめていきます!
ワーホリ制度開始当初からずっと、日本人を対象としたカナダのワーホリは1年と定められていました。
しかしこれが2025年4月1日より、日本人は生涯2回、最長2年のワーホリが可能と変更になりました。
最近はカナダの様々なビザに関するルールがどんどん変わっているので、カナダに住んでいると 目まぐるしく状況が動いていきます。
※なお1回の渡航で2年分のビザが出るのではなく、1回の申請では1年分のワーホリビザが発給されます。これについては後ほど詳しく解説します。
カナダのビザに関するリアルタイムでの情報は、カナダ政府の公式サイト(International Experience Canada: Who can apply – Canada.ca)で常にチェックすることが欠かせません。
ワーホリに参加できる人の条件は、公式サイトに以下のように記載がありました。
- be a Japanese citizen
- have a valid Japanese passport for the duration of your stay in Canada
- Your work permit in Canada can’t be valid longer than your passport.
- prove you’re a resident of Japan when you apply
- This means you must give either a residential or mailing address in Japan.
- be between the ages of 18 and 30 (inclusive)
- have a minimum of CAN$2,500 to help cover your expenses in Canada
- have health insurance for the duration of your stay
- You may have to present evidence of this insurance when you enter Canada.
- not be inadmissible to Canada
- have, before departure, a round-trip ticket or demonstrate that you’ll have the financial resources to purchase a departure ticket at the end of your authorized stay in Canada
- not be accompanied by dependants
- pay the fees
引用)International Experience Canada: Who can apply – Canada.ca
以下は私の作成した翻訳です。
ワーホリへの参加条件は、以前までのワーホリの条件と変わっていません。
難しい条件ではないため、多くの方がワーホリに参加することができると思います。
カナダ政府のサイトには、以下のように記載がありました。
If you already participated once under the previous agreement
If you submitted your application before April 1, 2025, you can apply to participate in the Working Holiday program a second time. You can only participate twice in the Working Holiday program.
引用)International Experience Canada: Who can apply – Canada.ca
以下私の作成した翻訳です。
もしあなたが以前の協定のもとですでにプログラムに参加していたら
もし2025年4月1日以前に申請を済ませていたら、2度目のワーキングホリデーに参加可能です。ワーキングホリデープログラムには、2回のみ参加することが可能です。
以前は文章中の“Twice”の部分が“Once”になっていたわけですね。
というわけで、新しい協定の下では以下のような人もワーホリに参加できるようになりました。
すでにカナダでワーホリを終えて、日本に帰ってきた人
カナダでワーホリをして、現在他の国でワーホリや留学をしている人
カナダで現在ワーホリ中、滞在を延長したい人
ただし年齢制限は引き続き18歳~30歳のままですので、注意しましょう。
もちろんこれからカナダのワーホリをしたいという人も、最長2年渡航することが可能です。
というわけで現在のカナダのワーホリ事情についてまとめます。
| 滞在可能年数 | 2年(1回の申請につき1年) |
|---|---|
| 年間発給数 | 6,500 |
| ビザ申請費用 | IEC(International Experience Canada)費用:$179.75 Work Permit費用:$100 合計:$279.75 |
| 年齢制限 | 18歳~30歳 |
ビザの発給は定員に達した時点で締め切られます。
カナダワーホリの費用に関しては以下の記事で詳しく紹介しています。
ワーホリ1回の期限は変わらず1年間です。そのため、1回の申請で2年間のワーホリビザが取得できるわけではないので注意しましょう。
今回の変更では、1年間のワーホリビザが生涯で2回申請できるようになったということです。その結果、最長で2年ワーホリができるということになっています。
1人のワーホリ参加回数が生涯で2回になったものの、年間のビザ発給数に今のところ変更はありません。
今までは新規の人のみが申請をしていましたが、今後は新規+2回目の人がワーホリビザを申し込むので、倍率は高くなるのかもしれません。
カナダは、一部の国の人に対し18歳~35歳までという年齢制限を設けています。しかし、日本人に対しては依然として30歳のままです。
2回目のワーホリ申請も、31歳の誕生日までに申請を完了する必要があります。
既にカナダでワーホリ及び留学中という人が、2回目のワーホリを取得した際のビザの切り替え方法は現状よくわかっていません。
通常ビザを切り替える際は、一度カナダを出て他の国へ行き、空路でカナダに戻ってくるという方法を取ることが一般的です。
ワーホリが最長2年になったことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは長期間ワーホリをすることによって得られるメリットについて紹介していきます。
この記事を書く私はカナダですでに1年間ワーホリを経験していますが、1年ってやっぱり少し短いんですよね。
1年は思ったよりもあっという間です。例えば、
3,4カ月語学学校に通う→仕事が見つからず1,2カ月経過→帰国まで半年でようやく仕事が見つかる→やっと仕事に慣れてきたころに帰国
というように、やっと生活が板についてきたころにタイムアップということも珍しくありません。
また、仕事がなかなか見つからず節約をして過ごしていたせいで、あまり遊んだり旅行したりすることができなかったということも実はワーホリあるあるです。
2年間の時間があれば、英語の勉強、様々な仕事を経験、友達を作る、旅行をするなどより深い経験を積みやすくなるでしょう。
カナダに移住したいと考えている方には、2年間のワーホリは大チャンスです。
私は今就労ビザを取得できたけれど、ワーホリがあと1年あればよかったのにと何度思ったことか!
多くの場合永住権の申請には、カナダでの1年以上の職歴が必要となります。(そのほかの要件もあります。)
しかしワーホリが1年しかないと、この要件を満たすことはなかなか難しいのです。
スポンサーになってくれる企業を探したり、就労ビザの取得手続きをしたりと、色々と時間のかかる永住権申請準備。
就労ビザは手続き開始から取得までに半年以上かかることも普通なので、ワーホリが2年あれば余裕を持って移住の準備をすることが可能になります。
何らかの理由でカナダのワーホリを途中でやめてしまった
仕事が見つからなくて諦めて帰ってしまった
という方でも、新しいルールのもとならばもう一度ワーホリに挑戦することが可能です。
「1回2年」ではなく「1回1年×2回」だから、1回目のワーホリがうまくいかなくてもまだもう1回チャンスが残されている!
最初にワーホリしたときよりも英語力を上げて再挑戦したい、前回のワーホリは遊んでばかりいたから今回はしっかり仕事をしたいなど、「やり直しワーホリ」ができるのは嬉しいですね。
ワーホリは基本1年間のプログラムですが、いくつかの国では複数年のプログラム参加が可能です。例えば英語圏では、以下の2カ国が挙げられます。
| イギリス | 最長2年 |
|---|---|
| オーストラリア | 最長3年 |
なおオーストラリアでは、同一雇用主のもとでは6カ月しか働くことができないというルールが定められています。
カナダのワーホリでは、就労可能期間に関する規定は特にありません。
というわけで、『【解禁】カナダのワーホリが2回まで(最長2年)に変更!ルールや条件は?』というテーマで記事を書きました。
もう一度要点をまとめると以下の通りです。
カナダワーホリをもう一度やり直したい、カナダにできるだけ長く滞在したい、永住権を目指したいという方は、このチャンスをぜひ活かしてみてくださいね!
また2024年秋ごろから、カナダではビザや移民政策に関し、毎週のように新しいルールが発表されています。
カナダ留学やカナダ移住に興味のある方は、カナダ政府の発表(International Experience Canada: Who can apply – Canada.ca)を注意深く追っておく必要がありそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんのワーホリを応援しています。