カナダは留学先として人気の高い国の1つです。
ワーホリやCoop留学などで長期でカナダに滞在する方の中には、

カナダ現地での家ってどうしたらいいの?
と思っている人も少なくないと思います。
私は2021年からカナダに住んでおり、ホームステイ、シェアハウス、アパートなど様々な滞在方法を経験してきました。
初めてカナダに来た時は、「1週間後にホームステイを出なきゃいけないのに、住む家が決まっていない」というギリギリの経験もしたものです。
そこで今回の記事では、以下のことについて紹介していきます。
- カナダではどんな家に住むのか?
- カナダの家探しの方法&おすすめサイト
- 内見で注意すべきこと&日本の家との違い
カナダですでに留学中の方も、これからカナダに来るという方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは早速見ていきましょう!
\家探しのあとは仕事探しも大切!カナダでの仕事の探し方は以下の記事で解説しています♪/


留学中のカナダの家事情!みんなどんな家に住むの?


まずは留学中のカナダでの家事情について紹介していきます。
カナダで留学中の人は一般的に、以下のような家に住んでいます。
ホームステイ・学校の寮・シェアハウス・アパート



私はホームステイ→シェアハウス→友だちとアパートを借りてシェアという流れでした。
カナダでのそれぞれの家の特徴を見ていきましょう。
ホームステイ
留学の定番といえば、やはりホームステイですよね。ホームステイは現地のご家庭に住まわせてもらい、現地の生活をそのまま体験するというもの。
ホストファミリーによって食事が提供されることが最大の特徴です。
メリット | デメリット |
---|---|
食事を作らなくてもいい 現地の生活をリアルに体験できる ホストファミリーが遊びに連れて行ってくれる 英語を話す機会が多くなる | 家賃が高い 家族との共同生活なので肩身が狭いことも 自炊ができないので好きなものを食べる機会がない |
学校の寮
現地の大学や大手の語学学校に通う場合は、学校の寮という選択肢もあります。
寮は個人部屋が用意されており、同じ学校の人たちと同じところで生活できるので友達を作りやすいというメリットもあります。料金はホームステイよりも割高になることが多いです。
メリット | デメリット |
---|---|
同じ学校の人が多く集まるので友達を作りやすい 個室で自炊も可能なので自由度が高い | 費用が割高 キッチンやバスルームを大人数でシェア |
シェアハウス
こちらも留学の定番、シェアハウスです。2人~5人ほどで同じ家に暮らし、キッチンやバスルームをシェアして生活します。
学生、社会人、留学生など全くバックグラウンドの異なる人たちと共同生活をするのは、留学の醍醐味とも言えるでしょう。
大家さんのいる一軒家もしくはアパートでシェアハウスをするものと、自分でアパートを借りて友人と一緒にシェアハウスをするものがあります。
メリット | デメリット |
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費用を安く抑えられる 新しく友達を作りやすい環境 個室、自炊など自由度が高い | ルームメイトの当たりハズレがあることも(掃除をしない等) キッチンやバスルームが共用 |
一人暮らしは主流ではない
日本では大学生になると一人暮らしを始める人が多いですが、カナダでは一人暮らしはあまり主流ではありません。
その理由はずばり家賃の高さ。一人暮らしの間取りでも家賃が2,000ドル(20万円以上)かかることも珍しくありません。



私が最初に住んでいたシェアハウスも、家賃は650ドル(約7万円)でした。日本では余裕で一人暮らしできる値段でも、カナダではシェアハウスがやっとなのです。
シェアハウスでも自分専用のバスルームがある部屋もありますが、多くの場合1,000ドル(約10万円)以上かかります。そのため多くの留学生がシェアハウスで暮らしているんですね。
カナダの家探しの方法を紹介


カナダに長期で留学に来る方は、まずはホームステイをしてその間にシェアハウスを探すというケースが多いです。



私も最初の1か月ホームステイ、そのあと自分でシェアハウスを探しました。
最初のホームステイは留学エージェントを通して申し込む人が多いですが、カナダ現地での家探しはどのようにしたらいいのでしょうか?
ここではカナダでの家探しの方法4つを紹介していきます。
Craigslist(クレイグスリスト)を使う
Craigslistとは、アメリカ発祥のオンライン掲示板サービスです。家探しの他、不用品の売買や仕事探しにも利用できるサイトです。
“rooms & shares”を選択すると、シェアハウス情報がたくさん掲載されています。料金やエリアで検索条件を絞ることも可能です。
メリット | デメリット |
---|---|
比較的家賃の安い物件が多数掲載されている 問い合わせから契約までのスピード感が早い 掲載物件が多いので選択肢が広い | 詐欺のような怪しい物件の掲載も多い 個人間の取引になるのでトラブルには要注意 すべて英語で対応する必要アリ |



私もCraigslistを利用してシェアハウスを探したことがあります。相場より安くていい家を見つけることができましたよ。
Craigslistでは、物件の写真が掲載されていなかったり、異常に家賃が安かったりする家は要注意です。
また同じような仕組みで、Facebookのマーケットプレイスを使うことも可能です。
日系のシェアハウス斡旋企業を使う
カナダにはいくつか、日本人が経営しているシェアハウス斡旋エージェントが存在しています。
日本人スタッフが視察して選んだ家ということで信頼できる物件が多く、サポートも日本語で受けることができます。



まだ英語が苦手という方でも安心できるね!
メリット | デメリット |
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すべて日本語でサポートもあるので安心安全 渡航前から相談・予約することも可能 | 家賃は比較的高め ルームメイトに日本人が多いので英語環境にしたい人は物足りない可能性 |
学校や友達の紹介
語学学校やカレッジでは、シェアハウスの斡旋を行っている場合もあります。学校のフロントデスクに相談して、家探しを手伝ってもらえないか聞いてみるのもいいでしょう。
また、友達の情報網を活用することも大切です。家探しをしているときは、とにかく周りの人に「家を探している」ということを言っていきましょう!



例えば誰かがもうすぐ退去するという情報を得たり、よくない物件情報を教えてもらったりと情報交換は有益!
アパート情報が掲載されているサイトを使う
シェアハウスではなく、アパートの空室情報が掲載されたサイトで普通のアパートを探すことも可能です。
一人暮らしは高いため、この場合は友達や恋人と一緒にシェアハウスをすることが普通です。
シェアハウスではなく通常のアパートですが、内見希望を出して内見に行き、部屋の契約をする流れは変わりません。
メリット | デメリット |
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物件情報が多い シェアハウスに比べ新しい家やセキュリティの高い家も探せる 他人ではなく自分のよく知った人と暮らせるので安心 | シェアハウスよりも家賃相場は高め 家具は備え付けられていない 電気、水道、Wi-Fiの契約を自分でする必要がある |



私の現在の家は、普通のアパートを借りています。割高ですが、のびのびキッチンやトイレを使えるのが快適。
家探しの流れを実体験をもとに紹介
続いては実際のカナダでの家探しの流れを、実体験をもとに解説していきます。



私はカナダで3回引っ越しをしていますが、家探しには苦労しましたとも!!
というわけで、日本とはちょっと異なる家探しの流れをまとめてみました。
まずは好きなサイトを使って物件を探していきます。家賃やエリアなどで条件を絞っていくことが可能です。
家具付きかどうか
地下の部屋ではないか
Wi-Fiや光熱費は含まれているか
職場や学校からのアクセスはいいか
写真や情報が十分にあり信頼できそうか
いつから入居できるのか
サイトから内見の問い合わせができるので、気になった物件はとにかく問い合わせを送っておきましょう。



迷ってるうちにどんどん取られちゃうからね。
内見の問い合わせをすると、大家さんからメールやショートメッセージ、電話などで内見日時についての連絡が来ます。大家さんと直接連絡を取り、内見の日程調整をしましょう。



カナダでは不動産屋さんを挟まず個人間でやり取りをすることが普通。
内見の問い合わせをしても返信が来ないことも日常茶飯事ですので、諦めずに問い合わせを送り続けましょう。
内見の日程は早いほうがいいです。日時が決まったら、いよいよ内見に行きます。
内見に行く際は、あらかじめチェックすることや質問事項を考えておきましょう。内見の際のチェックポイントは後述します。
時間に余裕を持って到着し、物件の周りの様子もしっかり見ておきましょう。また、内見は他の希望者と同時に行うことも多いです。
家が気に入ったら、契約をしたい意思を伝えましょう。その場で伝えてもいいですし、あとからメール等で連絡をしてもいいです。
デポジット制度のある州であれば、契約時にデポジットを現金で払う可能性があります。内見に行く際は、デポジットが払えるだけのお金を用意しておくとスムーズです。
契約書にサインをしたら、晴れて家の契約が完了です!具体的な引っ越し日を決めましょう。



引っ越し日が月の途中になる場合は、家賃を日割り計算してくれることも多いよ。
いつから入居日するかを決めたら、その日からいよいよ入居開始です!
ホームステイなど、前の家の退去日を調整しておきましょう。
家探しおよび内見の際に注意するべきポイント5つ


続いては家探し&内見の際に注意すべきポイントを5つ紹介します。
カナダで初めての家探し。右も左もわからない状態でいい家を探すのって、本当に大変ですよね。



いったい何に気をつけて家を探したらいいんだ~!!!
ということで、家探しの注意点をまとめていきましょう。
家賃が安すぎる・写真が無い物件は怪しい
誰もが家賃の安い家を探しているものですが、あまりにも家賃が安すぎる家は確実に怪しいです。
詐欺の可能性があるほか、男性が格安の家賃で若い女性のルームメイトを探しているケースなど、明らかに危ない物件も掲載されています。


このように、1ドル程度の謎物件が多く掲載されているのです。



掲示板サイトは、誰でも投稿できてしまうので怪しい物件が多い。
さらに、物件の詳細が書かれていないものも要注意です。物件の写真がほとんどなかったり、詳細の説明が無かったりする場合は、実在しない物件という可能性も否めません。
最低契約期間やデポジットのなど賃貸契約を確認
家を契約する際は、賃貸契約をしっかりと大家さんに確認しましょう。
例えば最低契約期間については、
「少なくとも半年以上借りること」「最低契約期間より前に退去する場合は残りの期間の家賃を払うこと」
などのルールがある場合がほとんどです。内見に行って契約をする前に、契約内容をしっかりと確認してトラブルを防ぎましょう。



やっと家が見つかったという安心感からすぐ契約してしまいがちだけど、一度立ち止まって確認しよう。
また、契約内容は必ず書面に起こしてもらいましょう。口頭契約はトラブルの元です。
まさかの大麻OK!?“420”の表記に要注意
カナダは大麻が合法の国です。そのため大麻を吸っていること自体は別に問題はないのですが、ほとんどのシェアハウスではタバコや大麻はNGとされています。
しかし、中には“420 Frendly”と書かれた物件があります。これは大麻に寛容という意味で、こうした物件には大麻使用者が集まるので要注意です。



大麻を意味する言葉は、“420”、“Weed”、“Cannabis”、“Marijuana”など様々。
他にもタバコOKの家やパーティーOKの家など、自分の生活スタイルと合わないと思う物件はやめておいた方が無難です。
内見前にお金を要求されたら危険信号
内見前や家の契約前にお金のやり取りが発生することはありません。もし内見の前にデポジットなどを払うように要求されたら、それは詐欺である可能性がかなり高いでしょう。



本契約する前はお金は絶対支払わないこと!ほぼ確実に戻ってこない。
金銭のやり取りが発生するのは、契約することを決めてデポジットを払うときもしくは最初の家賃を払うときです。
このデポジット制度は、週によって規定が異なります。バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州では1か月の家賃の半分、トロントのあるオンタリオ州ではデポジット制度はありません。
この規定を超えてお金を請求された場合は違法となるので、意識しておきましょう。
ルームメイトやハウスルールなど全体的な家の雰囲気
最後に、内見の際はずばりどこを見たらいいのか?ということを以下にまとめてみました。
- ルームメイトは何人いるのか、どんな人か
- キッチンやバスルーム、部屋の清潔度
- ハウスルール(門限や共用部を使っていい時間、人を呼んでもいいかなど)
- 家具がついているかどうか
- 光熱費やWi-Fiは家賃に含まれているのか
- 洗濯機や乾燥機はあるか
- 最寄り駅やバス停のアクセスの良さ
住みやすそうな家かどうかを短時間で見極めるために、チェックリストをあらかじめ作成しておきましょう。また、大家さんに聞きたいこともあらかじめまとめておきましょう。



シェアハウス探しは争奪戦!迷っているとすぐ取られるからあまり考える時間はないけど、焦って即決しすぎるのもよくないという難しいところなのだ…。
カナダの家あるある?日本との違いを知っておこう
最後に、カナダの家と日本の家の違いをまとめてみました。カナダの家は日本と違うところも多く、最初はカルチャーショックを受ける人も少なくないと思います。



ちょっとでもカルチャーショックを和らげるために、日本の家との違いをいくつか確認しておこう!
ちなみにホームシックが心配という方は以下の記事も併せてどうぞ!


整理整頓の感覚はバラバラ!ストレスはある程度つきもの
これはシェアハウスでルームメイト達と暮らす際に起こり得ることですが、
共用部の掃除をきちんとしない人がいたり、他の人のことを気にせず夜中に大声で話したり、人のものを勝手に使ったり…
という、「なんでそんなことするの!?」と思うような人がいるのも事実です。
国によっても考え方は違いますし、「きれい」の基準も異なっているのである程度はしかたないのですが、問題がある場合はその人としっかり話し合うことが大切です。



私自身も、いつもバスルームを1時間以上占拠するルームメイトに手を焼いていました…。
ルームメイトと喧嘩をしてしまうことは意外とあるあるかもしれません。
アパートに住んでも洗濯機は共用?
シェアハウスで洗濯機が共用であることは、何となく想像がつくかと思います。
しかし、普通のアパート(日本ではマンションと呼ばれるようなもの)で暮らしていても、古い家だと洗濯機と乾燥機は共用であることが多いのです。


アパート内にこのようなランドリールームがあり、そこへ行って洗濯をする必要があります。



部屋の中に自分専用の洗濯機があることはかなりレアなのだ。
アパートを借りる際は、洗濯機が部屋についているかどうかは要確認ですね。
また、カナダではほとんどの場合乾燥機を利用します。外干しはあまりしません。
ユニットバス&シャワーが基本
海外あるあるの定番、ユニットバス!カナダももちろん例外ではありません。


このように、トイレとお風呂が同じ部屋にあります。なのでシェアハウスではお風呂を長時間使ってしまうと、他の人がトイレに行けなくなってしまうわけですね。



だからシェアハウスでは、お風呂は30分以下で済ませることがマナー。
さらに湯舟に浸かることはせず、お風呂はシャワーだけで済ませます。
湯舟の掃除が行き届いていないことも多いので、シェアハウスでお風呂に浸かることは個人的にはあまりおすすめしませんね…。
シャワーは天井に固定型のことも多いです。慣れれば意外と、こっちの方が楽なものです。
【まとめ】カナダの家探しは最初に待ち受ける試練?でも怖くない!


というわけで、『カナダで家探し!私が実践した方法と内見で気をつけたこと大公開』というテーマで記事を書きました。
カナダでの家探しは、留学生のみなさんにとって最初に待ち受ける試練かもしれません。しかし、やり方を知って諦めずに応募を続ければ、必ずいい部屋を見つけることができるものです!
カナダでの家探しは競争率が高く争奪戦なので、スピード感を持って対応することが大切でしょう。
部屋探しではトラブルが発生することも少なくないですが、身の安全には気を付けて、理想の物件を探してみてくださいね。
みなさんの留学を応援しています。ここまでお読みいただきありがとうございました。

