商品概要
【販売価格】858円(Kindle Unlimited登録で0円!!)
【商品内容】外資系の雰囲気や米国人の考え方を簡潔にまとめた指南書
【対象者】外資で働きたい方や英語のニュアンス手軽に学びたい方
レビュー詳細
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本日は『出世する人の英語 アメリカ人の論理と思考習慣』という書籍をレビューしていこうと思います。まず、当該書籍を手に取った理由ですが、今後の社会はグローバル化の波が押し寄せ、今は日系の企業で働いている人であっても、『明日からいきなり上司が外国人になる』もしくは『部下に外国人がやってくる』ということは大いにあり得る世の中になってきているからです。
多国籍の労働者がいる環境で働くということも可能性として存在し、それはインターナショナルにビジネスを展開している企業であればあるほど、その可能性は高いということです。
管理人自身の経験から申し上げても、スターバックスで働いていたら、ある日突然米国本社の『100%子会社』になりました(以前はライセンス契約)。従って、立場関係は非常に弱くなり、完全にトップダウンになりました。
『ダイバーシティ』というのは非常に重要で、これからの時代は一つの固有の考えに凝り固まることなく、他者を理解して柔軟な発想ができることがビジネスにおいて求められてきます。現代の日本の意思決定層には頭の凝り固まった人間が多く、その意味でも他国の文化を理解するというもの非常に大切です。
本書は、世界トップの国である『米国』に焦点を当てて書かれているのが特徴です。著者自体も、米国企業(フォード・J&J・アルコン)等を渡り歩いており、その中で培った米国籍企業の文化を語ってくれます。
ある程度の英語力があるのに、外資系企業で上司や同僚、
クライアントとのコミュニケーションがうまくとれず、苦労している日本人は少なくない。
「それはアメリカ人特有の考え方や思考の癖を理解していないから」と著者は言う。
日本人が思うアメリカ人像と、実際のアメリカ人はかなり乖離しており、
それに気づくのが遅くて出世できない日本人が非常に多いのだ。
「アメリカ人は『発言すること=貢献』と思っている」「アメリカ人は日本人より時間に厳格! 」
「アメリカ人に『ちょっとご挨拶に……』は通じない」等々、
日本人が知らない「本当のアメリカ人」がわかるだけでなく、出世に有利な使える英語も身につく一冊。〈目次〉
まえがき 出世する人は「アメリカ人の本質」を知っている第1章 あなたが知らない本当のアメリカ人
「服装」を見れば一発で「アメリカ人」とわかるワケ
アメリカ人のビジネスエリートはアメリカのことしか知らない
単語を3つ知っていれば「外国語ができる」と言うアメリカ人
意見がなくてもまずは手を挙げる、アメリカの子どもたち
アメリカ人は「発言すること=貢献」と思っている
アメリカ人に「ちょっとご挨拶だけ」は通じない
アメリカ人は日本人より時間に厳格!
アメリカ人にとって地雷になりうる“Fair”
アメリカ人が最重要視する“Integrity”第2章 こんな日本人は外資系企業で出世できない
「私は英語が苦手です」と言ってはいけない
なまりの激しいスペイン人教授、理解されなくても質問しまくるオーストラリア人
Sorry, sorryと繰り返す人は信頼されない
「言わなくてもわかるだろう」は通用しない
会議中の「後ろの席でヒソヒソ話」は厳禁
アメリカ人には「こんな質問をしてもOK?」という発想がない
「こんな質問をしてもいいのか」とためらわない
なぜ日本人は外資系企業にヘッドハントされても活躍できないのか第3章 こうすればアメリカ人との 仕事が劇的にうまくいく!
自信がなくても「できます」「やります」と言おう!
できなかったことはポジティブに捉える
「接客が悪い!」と偉そうに振る舞えば、人格を疑われる
キャラクターを変えて、お腹から大きな声で話す
ポジティブな雑談ネタを考えておく
自己紹介のときは、自分の実績を「自慢」する
就職・転職の面接では、堂々と自己アピールする
交渉はWin-Winになるよう「お土産」を用意する
交渉や報告では、できるだけ数字を使って伝える
会議では大事なことをきちんと決める
アメリカ人が「締切厳守」であることを知っておく
アメリカ人クライアントを気分よくさせる会話術
アメリカ人にとってフィードバックはとても大事第4章 アメリカ人に伝わり、仕事がサクサク進む、英語の極意
「アメリカ人はストレートにものを言う」という誤解
“Please sit down.”と言ってはいけない
同じ相づちを繰り返さない
“I understand.”も使い方に要注意
アメリカ人を喜ばせる、「褒める技術」を身につける
文章は「型」を意識し、「PEEL方式」で書く
メールでは長々と書かず、要望や理由を端的に伝える
メールで伝えるより、直接会って話そう
就職・転職に役立つ自己アピール法&質問リスト
「食事に誘うとき」「誘われたとき」の便利な英語表現第5章 使える英語を学ぶにはコツがいる!
「英語ペラペラになる」という幻想を捨てる
「基礎から勉強」「TOEICから」も失敗パターン
使う「場面」を考えれば、最短でビジネス英語をものにできる
4つのステップで身につけるべき英語を明確にする
ビジネス英語は「応用範囲」が広い
デキる上司や外国人を「真似る」のが近道!
「真似る勉強法」で急激に伸びる人は多い
「真似る」ときは「伝え方」も真似る
英語は「生涯かけて学び続けるもの」と気楽に構える
基本の文法は身につける
オンライン英会話を漠然と利用しても意味はない
語彙力アップに役立つ「身近な音読の教材」とは
リスニングは1つの教材を聞き倒す終章 「バイリンガル」はすごくない!
早期英語教育は必要ない!
アメリカ人の自己肯定感の強さと英語学習
本書では、アメリカ人の自己肯定感の強さについて述べられています。
アメリカ人というのは、例えばフランス語の単語を3つ知っていれば、『私はフランス語ができる』という人たちなのです。日本人なら10できなければ『できる』とは言えないようなことを、アメリカ人は0.5できれば、『自分は経験者である』『十分にできる』『チャンスを掴むための武器になる』というように捉えます。
確かにこの傾向はあるように感じます。カタコトしか日本語が喋れない状態であっても、ちょっとした日常の会話でコミュニケーションが取れてしまえば『I can spreak Japanese!』となってしまうのがアメリカ人の特徴でもあるような気がします。
これは良い悪いではなく、文化の違いでありモノの考え方の違いでもあります。確かに、我が国日本では『謙虚』『謙遜』が美徳とされる文化が存在し、何か人が他人を褒めようものなら『いやいやいやいや・・・』となってしまうのが特徴です。
これを英語学習的観点から見ても、参考にすべき箇所は多く存在します。巷では『とりあえずTOEIC600点を取ればまずは良い』と言われているにも関わらず、『600点の自分はダメなんだ・・・』となってしまっている方が多く存在します。しかし、これが米国人であればどうでしょうか。『ペラペラだぜ』くらいは言うのかもしれません。
重要なことは、しっかり自信を持って学習に取り組むということです。現実問題として、根拠に乏しくても、自分に自信が付けばそれがパワーの源となり、もっともっと成長することができるということです。
発言することは貢献すること
米国人の考え方からすると、発言するということは『自分の考えを周りに示すこと』であり、『その場に貢献すること』です。日本のように『出しゃばる』みたいな感覚はあまりないので、よく考えてから発言するという前にまずは結論ファーストで物事を進めていくのが特徴です。まずはゴール地点を設定し、その後にルートを探っていくような考え方と言えるでしょう。
管理人の知り合いにボストン・コンサルティンググループという世界的戦略コンサルファームでパートナーをしていらっしゃる方がいます。
彼は京都大学→ハーバードMBAという正にエリートコースを地で行ったような人ですが、会社の国際会議でも米国本社から『発言しなければノーバリューだ』と言われるらしいです笑(日本はあくまでも支社に過ぎないということ、この辺は外資系金融も同じ)
この辺りが正に米国企業であることを思わせてくれるものです。
本書でもこの辺りの話が取り上げられています。
もしアメリカ人との会議に参加し、発言の機会を一度も得られなければ、あなたはその場にいなかったも同然の扱いを受けることになるでしょう。
つまり、『私はこう思う』という意思表示が大切になってくるのです。当サイトの目指す姿でもあるソニーの平井一夫氏も” I think〜”を多用しています。
何度も言いますが、これが良い悪いの問題ではなく、文化の違いですので逆に日本人だけの会議でベラベラと所謂『空気を読まずに』話をしていたら鬱陶しがられるかと思います。このように、多文化を理解することで、今後のビジネスをスムーズに進めていくという点で本書の利用価値があるように感じます。
あくまでも命令形の”Please”
多くの日本人の英語学習者が勘違いしてしまっていることに『Please』を付ければ何でも丁寧な表現になる、というものがあります。外資系で働く上で必要なことは、いかなるシーンでも間違いのない『フォーマルな英語』である必要があります。
日本人は、相手に何かしてほしいときは、Pleaseという表現を添えれば丁寧な表現になると誤解している人が多いですが、命令形のフレーズにPleaseを付け加えても、相手に敬意を示す表現にはなりません。
引用元:出世する人の英語 アメリカ人の論理と思考習慣
これに関しても、ばかの一つ覚えのように、何でもかんでもpleaseを付けている人は要注意ということです。命令形は所詮命令形であり、どれだけ繕ったとしても、服を脱がしてしまえばそれは命令形でしかないのです。
その他、『Can you〜』の表現や、『Do you understand?』のような日常生活で使う表現の注意ポイントや、ビジネスシーンにおいて当然ともいえるマナーや言い回しについて言及してくれていることも大きく評価できるポイントであるといえるでしょう。
上記の『Can you〜』であれば、『〜できる?(できなさそうだけど・・・)』というニュアンスが含まれており、注意が必要だということです。これに関しては偶然にも、出川イングリッシュのシアトルの回でも登場しており、管理人も河北さんの英語に対して言及していました。
細かな点にも気づかせてくれる一冊です。
この本の最大の良さとは
この本の最大の良さというのは何でしょうか。
それは、やはり著者の立場というものが一貫して『英語をツールとして使用する』というものであることです。従って、本書の中でも英語がペラペラになるという幻想を捨てなさいと説き、現実論に回帰している点です。
あくまでも英語は道具であり、『便利なツールでしかない』というのも当サイトの運営方針と完全に一致します。ネイティブを目指すというのは非常にナンセンスな話であり、何も洋画を100%理解できるようになる必要はないということです。なぜなら、英語力云々よりも、文化的背景やその国に対する背景知識が必要になるからです。その点、ビジネス英会話に関しては『ビジネス』という共通範囲でコミュニケーションが図れるため、応用範囲が非常に広がるとのことです。
また、『英語は生涯かけて学び続けるものと気楽に構える』と述べており、正にその通りであるといえるでしょう。TOEICの点数だけをむやみやたらに追いかけることにも否定的な立場をとり、長期的スパンで英語学習を捉えているところが素晴らしいポイントです。バイリンガルなら何でも良いわけではなく、中途半端なバイリンガルになるくらいなら、母国語を極める方が良いのです。その知性を持って第二言語に取り組むことで、より深い理解を得られるのです。
このように、本書籍は当サイトの運営方針と指向性が非常に似ており、『英語』というものに対する正しい向き合い方まで指南してくれる1冊であると感じます。
また、本書はAmazonのKindle Unlimitedのサービスを利用することで何と0円で読めてしまうというメリットも忘れてはなりません。勿論、管理人も登録して無料で日々英語の知識の増強に努めております。膨大な量の英語知識や教養を身に付けたい方にとって、これ以上ないサービスであると言えます。
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以上より、当サイトでは問答無用でS(英語学習において最大限に活かせる)と評価させて頂きます。
最後までお読み頂き、有難うございました。