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航空会社における『禁煙』の英語表現には違いがある!?各社のSafety Videoから考察します。

皆さんもご存知のように、飛行機の中というの喫煙ができず、これは航空法によって定められています。

昔流行ったキムタクのTBS日曜劇場『グッドラック』でも、第1話でタバコをトイレで吸う乗客(実際は訓練中でチーフパーサーがやっていた)が出てきます。

©︎TBS

実は昔はコックピットも吸えたんですよね!笑

飛行機によく乗る方であれば、登場後に機内で禁煙に関するアナウンスがあることを知っているでしょう。恐らくほどんどの方がそんなの気にして聞いてはいないかと思いますが、管理人は『どんな表現を使っているのだろう』と結構真剣に聞いて日々英語学習に活かしています。

飛行機内(キャビン)にて『ここは禁煙です』と言いたいときには、このようにいくつかの表現が可能です。

・No Smoking in cabin.

・This is a non-smoking flight.

・Smoking is not allowed on board.

上に挙げたものはいくつか聞いたことがある方もいるかもしれません。また、この表現は別に航空機だけでなく、機内以外でも使われます。一体何が違うのでしょうか。まずは日系航空会社がどのように伝えているか見てみましょう。

目次

日系各社の様子

ANAの場合

まずはANAから見ていきましょう。2014年の安全ビデオでは“Smoking is prohibited in the cabin.”が使用されていました。しかし、時代が変わり、2018年の12月からは上記の安全ビデオが使われています。

昔に比べて、iQOSのような電子タバコが普及し、単純なタバコ以外も規制する必要が出てきました。現在はこのような表現を使っています。

引用元:ANA機内安全ビデオ

“Smoking and the use of e-cigarettes is prohibited in the cabin, including in the aisle and lavatory.”

『イーシガレット』といういう表現を使うことによって、iQOS等の煙が出ないタバコであっても規制しています。

JALの場合

もう一つの日本のメガキャリアであり、老舗のJALを見てみましょう。ANAの新しい機内安全ビデオも良いのですが、個人的にはJALのシンプルなやるの方がわかりやすくていいなぁと思います。

ANAはちょっと『日本感』を出しすぎで分かりにくい感じがするのは管理人だけでしょうか。

引用:JAL機内安全ビデオ

“Smoking is strictly prohibited on this flight.” 

JALの場合は非常にシンプルです。しかし、”strictly”という表現を用いることによって、規制に厳格さが出ています。

LCCは!?

じゃLCCはどうなんだという話ですが、LCCに関してはほとんどの会社で機内安全ビデオを用意していません。ジェットスター、エアアジア等、客室乗務員が実際に救命胴衣や酸素マスクを持ちながら説明をしていることがほとんどです。

従って、今回は考慮に入れません。外資系では導入している所もあります。

日本の大手航空会社は”Prohibited”で統一

屁理屈になってしまいますが、”in the cabin” と表現されれば『あ、客室限定なのかな?』となり、『確かに皆いるもんな、じゃトイレで吸おう!』となってしまいます(まずいないとは思いますが笑)。

じゃトイレで吸おう!

飛行機降ろされるで

そこに対応するためなのかどうかは定かではありませんが、ANAでは2015年から使用されているビデオでは “including the lavatory” という表現が追加されています。現在は前述のように、”aisle”ということで通路まで含めちゃっています。ただ、『あー、コックピットは良いんだな』とか『貨物室では吸えるのかー』というモンスターカスタマーも存在するかも知れませんので注意が必要そうです。

JALが使用している “on this flight” という表現では『この便では』『このフライトでは』となり、より広範囲で喫煙を禁止することができ、尚且つ”strictly” もくっついているということもあって、日本航空の方が厳しそうなイメージはあります。ただ ”flight”といえば『空を飛んでいる間だけに限定される』と捉える人もおり、駐機中は良いのかなぁという考えも持つクセモノもいるかもしれませんので今後の改善が必要でしょう笑

ユナイテッド航空は完璧!笑

全部の航空会社を挙げ切ることはできませんので、あくまでも一例になりますが、アメリカのユナイテッド航空では”never allowed on this aircraft”と表現しております。

Smoking is never allowed on the aircraft. US law prohibits tampering with, disabling, or destroying lavatory smoke detectors. Federal regulations also require passengers to comply with lighted signs and crew member instructions. (United Airlines)

ユナイテッドは、”on the aircraft”と表現しています。従って、これは地上で止まっている時でも、空の上でも、いかなる場合でも『航空機内では一切ダメ』ということになり、穴がありません。さすが航空大国アメリカです笑

表現の微妙な違い

ここで登場した表現の微妙なニュアンスの違いをまとめてみましょう。“not allowed”は『許されていない』(違法とは限らない)というニュアンスになります。一方で”never allowed” 『絶対に許されない』(そもそも問題外)というニュアンスになります。

ちなみに、日系航空会社で使われていた“prohibited”ですが『(法律上) 許されていない』というニュアンスになり、これは航空法と照らし合わせても納得のいくところです。

このように、航空会社各社でも様々な言い方があり、それぞれが伝えたいニュアンスを表現しているという感じです。皆さんも飛行機に乗ったらぜひ注意して聴いてみて下さい。もしかしたら、面白い表現が使われているかもしれません。

本日は『航空会社における『禁煙』の英語表現には違いがある!?各社のSafety Videoから考察します』というテーマでお話をしました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

学生時代には英検5級すら落ちる壊滅的な英語力だったものの、Starbucks勤務時代に出逢った米国人夫妻をきっかけに完全独学で英語学習を再開し、TOEICも550点以上のUPに成功。コーチングやレッスンのご依頼は、学院公式HPもしくはお問合せよりお待ちしております。

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