👤カナダワーホリの年齢制限が気になる人
👤社会人ワーホリがしたいけれどイメージがつかめない人
👤社会人ワーホリ経験者からカナダワーホリのリアルを知りたい人
ワーホリ先として人気の高い国、カナダ。カナダのワーホリビザ発給数は年間6,500ですが、その枠は毎年すぐに埋まってしまうほど、多くの人が毎年ワーホリに訪れています。
この記事ではカナダでCoop留学とワーホリを経験し現在もカナダに住んでいる筆者が、『カナダワーホリの年齢制限は30歳?35歳?人気の仕事や理想と現実、体験談を一挙紹介します!』というテーマで以下のことについて解説していきます。
- カナダワーホリの年齢制限
- カナダワーホリでできる仕事
- カナダワーホリの理想と現実、リアルな実情
- カナダワーホリのメリット
カナダワーホリに興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。それでは早速みていきましょう!
カナダワーホリの年齢制限
年齢制限ぎりぎりかも!私でもまだ間に合う!?
という方もいるかもしれないので、まずはカナダワーホリの年齢制限を見ていきましょう。
年齢制限ぎりぎり!もう30歳になってしまった!という方へのワーホリ以外の選択肢も紹介します。
カナダワーホリは18歳から30歳まで
カナダのワーホリは18歳から30歳までの人が対象です。この30歳というのは渡航時の年齢ではなく、ワーホリの申請時の年齢です。つまり30歳になってからでも、31歳の誕生日を迎えるまでならばワーホリの申請が可能ということです。
カナダの場合ワーホリビザの許可証が発行されてから一年以内にカナダに渡航すればいいので、30歳で申請した場合は、31歳になってからでも渡航することが可能です。
31歳になる直前で申し込むと、不備が合ってやり直すことになった場合に時間切れになる可能性があります。早めの申請をこころがけましょう!
30歳を越えてからもワーホリができる?
30歳を越えた方がワーホリをする方法は、カナダの場合実は2通りあります。
- 1つめの方法:30歳のうちにワーホリの申請をして渡航する
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先ほども少し触れましたが、30歳になってしまったあとも、31歳の誕生日を迎える前にワーホリの申請が完了できれば渡航可能です。この方法は31歳をすでに迎えてしまったという方はできませんが、次に紹介する方法でワーホリをすることが可能です。
- 2つめの方法:ROワーホリ(セカンドワーホリ)
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ROワーホリは35歳までが対象で、カナダ政府から認定を受けた指定機関(Recognized Organization)を通して申請することができます。カナダでの過去のワーホリ経験の有無は問わず、だれでも申し込むことができます。しかし通常のワーホリと比べると発給枠がかなり少なく、費用も高いというデメリットもあります。
社会人にはCoop留学もおすすめ
カナダ独自の留学プログラムとして、Coop(コープ)留学というものがあります。これはカレッジなどで専門的な勉強をしながら有給のインターンもすることができるというプログラムで、留学をしながら現地で収入が得られる点が人気となっています。このプログラムにはなんと年齢制限がないため、もうワーホリができない年齢の方でもビザの取得が可能です。
実際に筆者や友人の通っていたカレッジにも、40代、50代の生徒がいましたよ。
ワーホリとの違いは、
- 必ず通学をしなければならない点
- カレッジで専門分野の勉強をする点(英語の勉強ではない点)
- Coop前半の期間は週の労働時間が20時間に制限される点
- カレッジなどで勉強している分野と関連する職種で働かないといけない点
などが挙げられます。
30歳でワーホリって浮かない?大丈夫?
ワーホリって大学生をはじめ若者がするイメージあるからね!でも大丈夫!
筆者自身ワーホリをするなかで、20代後半で仕事を辞めてワーホリに来た人や、30歳を迎えて最後のチャンスとしてワーホリに来た人など、たくさんの社会人ワーホリ中の人に出会ってきました。ジャパニーズレストランなど日本人が多く集まる職場では20代後半~30代の人に出会うことも少なくないため、年齢が理由で「浮く」ようなことはほとんどありません。
海外ではちょっとの年の差はあまり気にしないことも多いので、たとえ年齢が離れていても友達が作りやすいですよ。
カナダワーホリでできる仕事は?実際の経験談も!
続いて、カナダのワーホリで人気のある仕事について紹介していきます。ワーホリでどんな仕事をするのか、イメージを掴んでから渡航しましょう!なおこちらのリンク:Job Search Canada | Indeedは日本でもよく使われているIndeed(インディード)のカナダ版です。リアルな仕事内容や求人条件に興味がある方は、ぜひ覗いてみてくださいね。
ワーホリといえばこれ!カナダワーホリ定番の仕事
まずはワーホリ定番のお仕事から。カナダワーホリで多くの人が経験する仕事を見ていきましょう。
ジャパニーズレストラン
ジャパニーズレストラン、通称ジャパレス。カナダでは日本食は大人気で、都市部では寿司屋やラーメン屋、居酒屋などがたくさん立ち並んでいます。筆者が住んでいたバンクーバーはまさにジャパレス激戦区。牛角や丸亀製麺といった日本のチェーン店も数多く出店しています。
ジャパレスでのサーバーやキッチンの仕事は日本人が働きやすく、人気が高いです。日本食や日本文化を英語で説明するなど、日本人だからこそできる仕事といえるでしょう。
私は会席料理を出すジャパレスで働いたことがあります。一品ずつ料理を英語で説明をするのが楽しかったですよ。
その他レストラン
アジア系レストランやローカルのレストランなどのレストランのサーバーやキッチンの仕事も、ワーホリで始めやすい仕事の一つです。
英語力に自信のない方は、フードランナー(できた料理を提供する係)やバッサー(食べ終わったテーブルを片付ける仕事)といった接客を要さない専門の仕事に応募することも可能です。
カフェ(バリスタ)
バンクーバーはカフェ激戦区でもあります。バンクーバーに限らず、ビクトリア、カルガリー、トロントといった大きな都市では間違いなくカフェがあちこちにあります。カナダ人、コーヒー大好き。カフェのスタッフやバリスタの仕事も、ワーホリに来る人の間で人気となっています。
カナダでは、朝早くにオープンし、15時、16時で閉まるカフェが非常に多いです。午後の時間をゆったり過ごしたい人、夜遅くに仕事をしたくない人におすすめです。
ファストフード店
サブウェイやマクドナルドといったファストフード店は、求人数も多く採用されやすい仕事の1つです。ショッピングモールのフードコートなどは閉店が早いので夜遅く働きたくない方でもおすすめです。
注意点としては、チップがないこと、治安が悪い店舗もあること、深夜のシフトもあることが挙げられます。
ホテル、モーテル等宿泊施設
ホテルでは受付やレストランスタッフ、清掃員など様々な職種があるため求人数が多いです。受付の仕事ではネイティブレベルの英語力が求められますが、清掃の仕事であれば英語力が低い人でも採用されやすいです。
またカナダには、日本ではあまり見ないようなモーテルやインといった小規模の宿泊施設も多いです。夏の観光シーズン前には特に求人数が多くなりますので、観光業界に興味があるという方はぜひチェックしてみてくださいね。
キャリアアップになるかも?ちょっとめずらしい仕事
ワーホリでスキルアップがしたい社会人の方にもおすすめの、少しユニークな仕事を紹介します。人とは違うワーホリ経験がしたい!という方は要チェックです!
オフィスジョブ
ワーホリは1年間という期限付きということもあり、なかなかオフィスで働く仕事を見つけるのは難しいのが現状です。しかし中には日本の現地留学エージェントなどのマーケティング担当といったオフィスジョブを見つける人もいます。筆者自身も、たまにカナダ現地の留学エージェントが社員募集をかけけているのを見ることがあります。
求人数が少ないためタイミングが大切ですが、社会人経験を活かしたい、将来的に日本で英語を使う仕事に転職したいと考えている方は良い経験になると思います。
バーテンダー
日本でバーテンダー経験のある方は、カナダのバーやレストランでバーテンダーに応募してみるのもおすすめです。採用面談の際に実際にカクテルを作るテストをする場合もあるそうなので、未経験だと難しい可能性もありますが、カナダならではのお酒を扱ったり、バーに来るお客さんと話したりすることは他ではあまり体験できない経験かもしれません。
美容師、ネイリスト
実はカナダでは日本人が経営するヘアサロンやネイルサロンは意外と多く、日本人の美容師やネイリストもたくさんいるのです。日本で美容師やネイリストをしていたという方は、ぜひカナダでも挑戦してみてはいかがでしょうか。
カナダではサロンのサービスに対しチップを支払うことが普通なので、飲食店でなくてもチップ収入が得られる点も魅力です。
大手ホテルの受付やコンシェルジュ
先ほどもホテルでの仕事を紹介しましたが、将来観光業界で働きたいという方は大手ホテルの受付やコンシェルジュといった少しレベルの高い仕事がおすすめです。高い英語力を必要とするので簡単にできる仕事ではないですが、英語力に自信のある方はぜひ挑戦してみてください。
一流企業での仕事経験は、再就職を考えている方にとっては大きなアドバンテージとなります。丁寧な接客英語を学ぶチャンスでもあります。
寿司シェフ
カナダにはジャパレスが非常に多いですが、「寿司を握ることのできるシェフ」はまだまだ少ないように感じます。ただのキッチンクックにとどまらず、寿司シェフを目指すのもおすすめです。
未経験の採用はなかなか少ないかもしれませんが、筆者の周りでも未経験から寿司シェフに挑戦した人もいます。魚が捌ける、日本のバイト経験でお寿司や海鮮丼を作ったことがあるというような方はぜひチャレンジしてみてくださいね。また通常のキッチンスタッフよりも時給が高く重宝されることが多いです。
カナダワーホリの理想と現実【経験者が紹介するリアル】
「ワーホリ」と聞くと、
きらきらしていて楽しそう!仕事に遊びに英語勉強に充実した毎日を過ごすんだろうなあ!
というイメージを持ちがちですが、実際はどうなのでしょうか?カナダワーホリを経験した筆者が、その理想と現実を紹介します。
英語力がものを言う!いい仕事に就きたいなら英語力必須
英語力があれば、働ける職場の選択肢が増えます。ワーホリの魅力は好きなところで働くことができる点。初めから英語力があれば、渡航後すぐに自分のやりたいことに挑戦できるでしょう。
初めの数か月は語学学校に通ってから仕事を探すという人も多いですが、ワーホリはたったの一年しかありません。時間を無駄にしないためにも、できるだけ日本にいるうちから英語力を上げてやりたいことをやれるようにしておくことがおすすめです。
一流ホテルで働きたかったけど英語力を理由に落とされた…という話もよく聞きます。「ワーホリに行けば英語ができるようになる」は大きな間違い。渡航前から勉強しておきましょう!
仕事探しに妥協してしまうことも多い
「ローカル企業のオフィスで働くぞ!」「一流レストランでマネージャーになるぞ!」など、当初は大きな理想を掲げてワーホリに来た人も、なかなか仕事が見つからなくて結局は見つけた仕事でそのまま落ち着いてしまうということも多いです。ある程度収入を得ることができ、友達もでき、生活が楽しくなってくると「まあいっか」となってしまうものなんですよね…私も経験がありますが…。
ワーホリでは転職や掛け持ちは当たり前の世界ですので、仕事を見つけた後も求人情報はチェックし続けてもいいかもしれません。せっかくワーホリに来たのなら、本当にやりたい仕事が見つかるといいですね!
小さい都市は仕事機会が少ない!仕事探しはタイミング命
日本人が少ないところに行きたくて、大都市を避けて小さい街に渡航するという人もいるでしょう。しかし小さい街に行くと、その分仕事の数も少ないため仕事探しに難航する可能性があります。
私はバンクーバーからビクトリアに引っ越したのですが、街が小さいビクトリアでは30社近く応募して返事が来たのがたったの2社、というレベルでした。
バンクーバーでは応募すればすぐに連絡が来て面接に呼ばれるという感じだったので、ビクトリアに引っ越した直後は焦りました…。
カナダでは、夏の繁忙期前は採用が増え、冬は求人が減るという季節的な要因も仕事探しに影響することがあります。
日本と変わらない!ブラック企業も意外とある
カナダは日本に比べてルールとかゆるそうだし、お客さんとも友達みたいにカジュアルに話すんだろうなあ!
というイメージがあるかもしれません。
一部の職場では正しいですが、日本とまるで変わらないような厳しいルールのあるお店も多いです。特にジャパレスでは、日本の飲食店とほとんど働き方が変わらないことも多いです。
また、残業や給料がちゃんと支払われない等のトラブル、マネージャーによるスタッフのひいき・いじめなども実は意外と起こっています。ブラック企業はカナダにもありますので、期待をしすぎないことも重要です。
ネイティブとはほとんど出会えないことも
カナダに来ても、カナダ人と友達になれる可能性は意外と少ないかもしれません。というのも、
- 語学学校やカレッジには留学生しかいない
- ジャパレスやアジア系の店ではスタッフがほぼアジア系の留学生のみ
- 「友達の友達」もまた留学生であることが多い
というように、環境によっては現地の人と全く関わらないこともあるのです。実際に私はCoop留学中にジャパレスで働いていましたが、一年間通してカナダ人の友達はできませんでした(!)それどころか、お店に来るお客さん以外でカナダ人と話した記憶はほとんどないレベルです。
カナダ人の友達を作りたいという方は、ローカルの仕事を見つける、イベントに参加するなど自分から積極的に行動する必要があります。
カナダワーホリ、ここがよかった!社会人ワーホリを通じて感じたメリット
理想と現実は違う!という少しショッキングなお話をしてきましたが、ワーホリにはもちろん多くのメリットがあると思います。ここでは私の実体験をもとに、ワーホリをしてよかったと思う点を紹介します。
自分次第で何でもできる自由度の高さ
私の日本での職場は、残業だらけのかなりブラックな環境でした。当時は自分の時間が満足に取れずやりたいことが全然できなくて困っていたのですが、ワーホリ中はむしろ自分のやりたいことをやりすぎて時間が足りなくて困ってしまったほどです!
- 自分の働いてみたい職場に応募してみる
- オンライン講師やブログなどの副業をはじめる
- 資格や語学の勉強をする
など、日本にいた頃よりも時間が取れて好きなことに挑戦できるというのがワーホリの魅力です。ワーホリ中はぜひ積極的に行動して、後悔の無いように過ごしましょう!
しっかり働ければ高収入も夢じゃない
週40時間フルタイムでシフトに入ることができ、さらに基本給がよくチップも多いお店で働くことができれば、月収が4,000ドル(40万円)を超えることも夢ではありません。実際にワーホリに行って、日本で働いていたときよりも貯金が貯まったという話もよく聞きます。私も実際、ジャパレスの仕事のみで月に4,000ドルほど稼ぐことができた経験もあります。しかし、
- 誰もが十分な時間働ける保証はない
- 日本の会社のようなボーナス制度はない
- すいているお店は楽だがチップが少ない
- 現地での収入を当てにしすぎない
ということはしっかり頭に入れておきましょう。
ネイティブ環境で英語力が爆上がり
私の場合、Coop留学時にカナダ人と関わることがほとんどなかったため、ワーホリに切り替えた際は絶対にネイティブと話せる職場で仕事がしたいと考えていました。そこで見つけた職場がローカルの老人ホーム。上司も同僚もほとんどがカナダ人、入居者の方々は半分カナダ人、半分イギリス人(!)という環境でした。
ネイティブは話すスピードも速ければ知らない表現やスラングも多用するので、英語の面では学ぶことが非常に多かったです。おそらくジャパレスで働いていた一年間よりも、ネイティブ環境で働いていた三カ月の方が英語力は伸びました。入居者の方との会話や老人ホームでのイベント、食事などを通して、カナダの流行や文化、歴史を知れたことも貴重な経験でした。
ぜひこれからワーホリに行く方には、ローカルの職場に挑戦してみてほしいです!
【まとめ】通常のワーホリは30歳まで!準備をしっかりしてワーホリに臨もう
というわけで、『カナダワーホリの年齢制限は30歳?35歳?人気の仕事や理想と現実、体験談を一挙紹介します!』という内容で記事を書いてきました。
カナダワーホリの年齢についてもう一度まとめると、以下の通りです。
- 通常のワーホリは18歳~30歳まで
- 30歳は申請時の年齢なので渡航時は31歳になっていてもOK
- ROワーホリやCoopプログラムを使えば30歳を過ぎていてもカナダに渡航可能
また、カナダワーホリの魅力をまとめると、以下の通りです。
- 自由度が高く自分次第で何でもできる
- しっかり働くことができれば高収入も夢じゃない
- ネイティブ環境で英語力がどんどん伸びるかも
ワーホリに行く際は英語を勉強する、カナダでの仕事や生活について下調べをするなど、あらかじめ準備をしておくことがおすすめです。
ぜひカナダワーホリを楽しんでくださいね!みなさんのワーホリを応援しています。