
カナダ留学したいけど、バンクーバー・トロント以外の都市ってどうなのかな?



カナダ留学がしたいけどおすすめの都市はあるのかな?



ビクトリアって名前は聞いたことあるけどどんなところ?
カナダ留学に興味があるというみなさんこんにちは!
カナダは留学先として人気の高い国ですが、その中でも“ビクトリア”という都市を知っている人はまだまだ少ないかもしれません。
ビクトリアはバンクーバー島に位置する都市で、自然や街並みが美しく留学先として人気が高まってきている都市です。
そこでこの記事では、『カナダビクトリア留学はおすすめ?在住者が語るメリット・デメリット・赤裸々体験談』というテーマでビクトリア在住3年目の筆者が以下のことを紹介していきます。
- カナダビクトリアの基本情報
- ビクトリアでできる留学プログラム
- ビクトリア留学のメリット・デメリット
- ビクトリア留学の体験談
この記事で利用する写真はすべて私がビクトリアで撮影した写真でお送りします!それでは早速みていきましょう。
カナダのビクトリアってどんなところ?まずは基本情報から
ビクトリア(Victoria)はブリティッシュコロンビア州(以降BC州)の州都で、バンクーバー島の最南端に位置する都市です。



BC州には大都市バンクーバーがあるからバンクーバーが州都だと勘違いする人も多いけど、実はビクトリアが州都!


そのため、ビクトリアには上の写真のように立派な州議事堂があります。(無料の見学ツアーも開催されています。)
またビクトリアはバンクーバーと同じく西海岸に位置しており、アメリカとの距離も近いため街からはアメリカの山々を一望することができます。
場所 | ーカナダの西側ブリティッシュコロンビア州の州都。 ーバンクーバー島の最南端に位置する都市。 |
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日本との時差 | サマータイム時:日本が16時間進んでいる サマータイム以外:日本が17時間進んでいる |
公共交通機関 | ービクトリア内での主な公共交通機関はバスのみ。 ー電車は存在しない。 |
街・人の雰囲気 | ーイギリス文化を色濃く残すヨーロッパ風の街並み。 ー人々も穏やかでフレンドリーな人が多い。 ー治安は比較的いいが、ホームレスの数は多いため注意が必要。 |
天気 | ー北海道よりも緯度が高いにもかかわらず、冬でも雪は少ない。(年に1,2回程度) ー10月~3月の冬場は天気が悪いどんよりした日が続くが、夏はカラッと晴れて過ごしやすくなる。 |
気温 | ー年間の平均気温は3℃~20℃の間と言われており、年中穏やかな気候が続く。 (個人的には一度だけ̠-10℃を経験したが、異常なことだったらしい…。) |
バンクーバー島(Vancouver Island)とは?
バンクーバー島は、BC州に位置する面積32,134平方キロメートルの広大な島です。北米大陸のなかでは最も大きい島の1つだそうで、日本で例えると九州よりも少し小さいくらいの大きさです。
ビクトリアをはじめ、ナナイモやトフィーノといった観光に人気の都市やリゾート地が多く位置しています。



ナナイモはカナダ名物ナナイモバー発祥の地!
古代から様々な先住民族が住んできた土地で、ビクトリアの街中ではトーテムポールをはじめ様々な場所で先住民族の歴史に触れることができます。1849年にイギリスの植民地となった歴史があります。
ビクトリアでできる主な留学プログラム


ビクトリアでできる留学プログラムは、大きく分けて以下の4つです。
- 語学留学
- Coop留学
- ワーキングホリデー
- 大学・カレッジ留学(進学)
それぞれ留学の特徴をチェックしていきましょう。
語学留学
留学の定番、語学留学。最短1週間から短期留学に行くことが可能です。
ビクトリアのダウンタウンにはGlobal Villageやinlingua Victoriaなど、語学学校が充実しています。
バンクーバーやトロントに比べると日本人は少なめで街中にもネイティブカナディアンの割合が多いビクトリアは、英語学習に向いていると言えるでしょう。



後述するビクトリア大学にも豊富なESLプログラムがあります。
Coop留学
カナダ独自の留学プログラムで、専門的な勉強をしながら有給のインターンシップができる点が人気のCoop留学。
Coop前半は週20時間の座学+20時間の就労、Coop後半は週40時間の有給インターンシップ
というプログラム構成です。
マーケティングやビジネスといった専門分野の勉強ができるため、語学留学だけじゃ物足りないという社会人の方の留学としても人気が高まっています。
大都市に比べるとCoopのできるカレッジや選択できるコースが少し限られてしまいますが、観光地の多いビクトリアではホスピタリティ系のコースを選択して関連職種(ホテルや飲食店等)で働くことも可能です。



後述するビクトリア大学でもCoop留学が可能です!
ワーキングホリデー
海外留学のもう1つの定番、ワーキングホリデー。18歳から30歳までの人ならば、ワーホリ提携国1カ国につき1回まで誰でも参加することが可能です。
ビクトリアの大自然を楽しみながら、英語を学んで観光地で働くこともおすすめです。海に囲まれてのびのびと自由な時間を楽しめるのではないかと思います。
大学・カレッジ留学(進学)
ビクトリアの有名大学といえば、ビクトリア大学(University of Victoria、通称UVic)があります。2万人以上の学生がいる大規模な総合大学です。
世界大学ランキング(University of Victoria | World University Rankings | THE)では301位から350位の間とされています。
インターンシップやCoopプログラムが充実しており、ESLのコースも豊富であるため留学生も多いです。



ビクトリア大学はカナダで3番目の規模のCoopプログラムがあるそうです。キャリア支援や新卒での就職に力を入れている大学と評判です。
ビクトリア留学がおすすめな理由は?メリットを紹介


カナダ留学のなかでもひそかに人気が高いビクトリアですが、その人気の理由は何なのでしょうか?
ここではビクトリア留学の魅力やメリットを在住者目線で紹介していきます。
人も自然もとにかく穏やかな風土
ビクトリアはとにかく自然が豊かです。「カナダ=広大」な自然をイメージする人も多いかと思いますが、ビクトリアの大らかさはみなさんのイメージするカナダそのものだと思います。



海と山に囲まれているにもかかわらず雪が少なくて穏やかなので最高すぎる場所。
フレンドリーな人々が多く、島らしく雰囲気ものんびりしています。
周りは海に囲まれており、野生のアザラシやカワウソといった海洋生物にも出会うことができます。



バンクーバーと同じBC州にありますが、バンクーバーは大都会なのに対してビクトリアは自然がたっぷりな街。出会える動物も全然違います。
街が美しく人気観光地もたくさん
ビクトリアは歴史的にイギリス文化の影響を色濃く受けているため、ダウンタウンの街並みはまるでヨーロッパを彷彿させます。
フィッシュアンドチップスやアフタヌーンティーといった、イギリス式の食文化はビクトリアの名物料理の1つです。
さらにブッチャートガーデンやロイヤルBC博物館、ホエールウォッチングといった観光地やアクティビティも豊富です。世界中から観光客の集まるビクトリアは、滞在中もたくさん観光を楽しめること間違いないでしょう。



ビクトリアのおすすめ観光シーズンはやっぱり夏!夏になるとたくさんの観光客でにぎわいます。
1年を通して穏やかな気候!雪も少ない
「カナダ=寒い」というイメージを持っている方も多いと思いますが、ビクトリアは1年を通して比較的穏やかな気候です。冬でも気温がマイナスを超える日はほとんどなく、雪も1,2回程度しか降りません。



私は名古屋出身ですが、冬でも名古屋の天気とそこまで変わりません。
夏はしっかり気温が上がりますが、それでも最高気温が26度程度なので日本の夏を知っている我々からしたらとても快適!朝晩はしっかり気温が下がるので、冷房は必要ありません。
日本のように四季がはっきりしており寒すぎず暑すぎないビクトリアは、カナダの中でも過ごしやすい都市と言えるでしょう。



春は桜がきれいだよ!冬は天気の悪い日が続くけどね…
カナダのなかでも比較的治安がいい
ビクトリアはカナダの都市の中でも治安がいいことで知られています。
ビクトリアはリタイア後の高齢者が多く暮らす街としても有名で、そののんびりとした雰囲気が治安のよさを裏付けています。
ホームレスの数は意外と多く危険な通りも存在しますが、危ないところを避けて普通に生活していれば身の危険を感じることはまずありません。
とはいえ、小さな街なので自分の生活圏内で事件が起きるということも珍しくありません。滞在中は自分の身は自分で守り、気をつけて生活することは欠かせません。
アメリカまでフェリーで行けちゃう!旅行がしやすい環境
ビクトリアのダウンタウンにあるインナーハーバ―から、アメリカのシアトルとポートエンジェルスに行くフェリーが出ています。
アメリカまで船ですぐに行ける環境は、日本人の我々からしたらかなり驚きですよね。
ビクトリアのダウンタウンから各都市のダウンタウンへ簡単にアメリカ旅行ができるため、留学中にアメリカ旅行がしたい!という人も気軽に行くことができますよ。



タイミングによっては日帰り旅行も可能です!せっかくならアメリカも行ってみたいですよね。
ビクトリア留学の知っておきたいデメリット


どんな場所にもデメリットは存在するものです。
続いては、ビクトリア留学で感じるかもしれないデメリットについても紹介します。
島なので他都市とのアクセスが悪い
まず、ビクトリアには日本からの直行便はありません。
日本からビクトリアに行くためには、バンクーバー国際空港で飛行機を乗り換えるもしくはバンクーバーから電車、バス、フェリーを乗り継ぐ必要があります。
バス、フェリー、電車を乗り継ぐ場合、ビクトリアのダウンタウンまでは約4時間ほどかかるので少し不便に感じる人もいるかもしれません。



島なのでカナダの他の都市に行くにも少しアクセスが悪いかも…
さらに公共交通機関はバスしかないため、車がないと長距離移動が不便というデメリットもあります。
必要に応じて国際免許を取得したり、現地で免許を切り替えたりすることも検討したほうがいいでしょう。
大都市と比べると仕事の機会が少ない
ビクトリアはBC州の州都ですが、街の面積は小さめです。そのためバンクーバーやトロントといった大都市に比べ、仕事の数は少なくなってしまいます。



バンクーバーではすぐに仕事が見つかっても、ビクトリアでは苦戦することも珍しくない。
またビクトリアの繁忙期は夏で、冬は観光客も少なく町全体が静かになります。そのため時期によっては求人が非常に少ないこともあるのです。
夏前はホテルや飲食店の求人数が多いので、繁忙期のタイミングを狙って仕事が探せるといいと思います。
家賃や物価が高い
ビクトリアは生活費が高い街としても知られています。



ビクトリアに来た時、同僚に冗談半分で“Welcome to the most expensive city!”と言われたこともあります(笑)
家賃はシェハウスでおよそ$700~$950ほど、アパートを借りると$1,800~$2,500ほどかかります。
食料品の値段はバンクーバーとあまり変わりませんが、日本食など流通の少ないものの値段が高めの傾向があるように感じます。



バンクーバーだとラーメン一杯$14くらいだけど、ビクトリアだと$20くらいする…。
日系のグロッサリーストアもありますが、島ということもあり少し高めの価格設定になっているのかなと思います。
街が小さくて飽きてしまう人も
ビクトリアの面積は19.47㎢で、これは日本の大阪市の北区と同じくらいの大きさです。つまり、日本で言うと一都市の区1つ分くらいしかないということ。ちょっと狭い感じがしますよね。
歩いてくるっと街を一周できるほどの大きさなので、長く住んでいると退屈してしまう人もいるかもしれません。



大都市と比べると遊びに行く場所の数が少なめです。バンクーバーに住んでいた頃と比べても、ビクトリアでの行動範囲はかなり限られます。
ショッピングモールは小さいものが少ししかなく、娯楽施設も限られています。ショッピングが好き!流行りのものを楽しみたい!という人は、ビクトリアではできることが限られてしまうかもしれません。
とはいえ、自然に囲まれ公園やトレイルの多いビクトリアは、ただお散歩しているだけでも楽しい街です。自然が好き、海が好きという人は飽きずに暮らせると思います。
ビクトリアでワーホリから就労ビザを取得した筆者の体験談


最後に、実際にビクトリアで2年以上生活をしている私の体験談を紹介します。
日本で社会人2年→バンクーバーでCoop留学→ビクトリアでワーホリ、就労ビザ取得→2025年4月現在もビクトリアに滞在中
2025年4月現在は、カナダ4年目、ビクトリアに住んで3年目です。
というわけで、実際に住んでみて感じるビクトリアの魅力についてまとめていきます。
【まとめ】カナダビクトリアは留学におすすめの場所!


というわけで、『カナダビクトリア留学はおすすめ?在住者が語るメリット・デメリット・赤裸々体験談』というテーマで記事を書きました。
ビクトリアは海に囲まれた穏やかな街で、留学先としてとてもおすすめの都市の1つです。
人も自然もとにかく穏やかな風土
街が美しく人気観光地もたくさん
1年を通して穏やかな気候!雪も少ない
カナダのなかでも比較的治安がいい
ビクトリアは海が好き、自然が好きという方に特におすすめの都市だと思います。都会の喧騒から離れ、のんびり留学を楽しみたいという方はビクトリアの雰囲気が気に入るのではないでしょうか?
カナダ留学を考えているなら、ぜひビクトリア留学も検討してみてくださいね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。みなさんの留学を応援しています。