外資系のホテル等に滞在すると,最初のチェックインの時に名前を書かされます。
その時に、名前を書く欄の前に『Mr.』『Ms』『Dr.』『Prof.』という欄があるかと思います。これは、その人に対する敬称を意味しているのですが、初めて目にすると何がなんやら戸惑います。
男性であれば通常は『Mr.』で良いのですが、場合によっては色んな敬称を選択することができます。別に敬称の違いによって何かが変わるということはありませんが、知っておくと何かと便利かと思います。
こういった敬称は細かく学校英語で習うことは無いので、自分で知識を付けていかねばなりません。
今回はそんな英語における人の『敬称』について解説します。
男性に対してのみ使える英語の敬称
Mr.(ミスター)
まず、一般的なものが男性に対して使う『Mr.』でしょう。敬称の中で一番登場回数が多いのがこの『Mr.』だと思います。
ミスターは、男性に対してしか使いませんが、学校の先生にも使われることがあります。
Sir(サー)
エリザベス女王からナイト爵位を授かった人に対しては『Sir』を使いますが、基本的にこの使い方をすることはまずありません。
殆んどが呼びかけの『Sir』になります。『お客様、年配の人、尊敬している人、役職が上の人』に使われます。余談ですが、イチローがオバマ大統領と会った時に、初めて『Sir』を使用したという映像を見たことがあります。
『サーなんて初めて使った!』と喜んでいました笑
それくらい普段使いでは使わないものです。しかし、高級ホテルなどの所謂『おもてなし』『サービス』が存在する場では結構頻繁に使われます。
女性に対してのみ使える英語の敬称
Mrs.(英ミスィズ、米ミズィズ)
女性は既婚しているか否かで敬称を使い分けます。
子どもの頃はこの覚え方が全然分かりませんでしたが、何も難しいことはありません。結婚している女性は男性のものです。従って、『Mrs.』というように理解した時から忘れなくなりました。
Miss.(ミス)
「Miss.」は未婚の女性に対して使います。
『ミスユニバース』や『ミス◯◯』という表現を聞いた事がある方も多いでしょう。大学などでも学園祭で『ミス◯◯大』が選ばれます。
ちなみに管理人は全く興味がありませんでした笑
4年間を通して、『うちのミス』がどんな人なのか全く分からずに終わったのです。
Ms(ミズ)
『Ms.』は既婚・未婚に関わらず女性に対して使います。この『どちらに対しても使える』というのが大きなポイントです。従って、相手が結婚しているか否か分からない場合は『Ms.』で大丈夫でしょう。
また、人によっては未婚か既婚かで使い分けることに対して差別的意識を感じる方もいらっしゃるようなのでこれを使っておくのが無難かもしれません。
男性・女性のどちらもOKな英語の敬称
Esq(エスク)
『Esq.』は男性・女性の両方に対して使える敬称ですが、性別が分かっている相手には使いません。性別が分からないケースは様々な場合が考えられますが、メールな問い合わせなどで使用します。
ただ、管理人は今までにこの表現を見た事がありません。
職業による英語の敬称
Professor(プロフェッサー)
『Professor』は大学教授という意味です。
冒頭のホテルの話でも出てきましたが、日本でもそうですが、海外では非常に学歴社会で、大学教授に関しては非常に高い社会的地位があります。日本では文系などで博士課程まで行ってしまえばそれこそ修羅の道となるのが鉄板ですが、海外では博士号を持っているというのはそれなりに勉強してきた人間だと判断され、一般企業でも日本ほど煙たがられることはありません。
それだけ尊敬される仕事ということで、チェックインの際も別で敬称が用意されているのです。だいたいが『Prof.』という略号で使われます。
ちなみに管理人の大学の教授もメールの署名欄に自分の名前を書く際に『professor』を使っていました。全く英語ができないのに一丁前に敬称を付けるその姿は、どこか見栄張りなところを感じさせられました。
Dr.(ドクター)
「Dr.」は医者や博士号の資格を持っている人に対して使われます。日本では、『ドクター』というとすぐにお医者さんをイメージされることが多いかと思いますが、博士号取得者もドクターです。
つまり、管理人が博士号を持っていたら、『Dr. 管理人』となるのです。お医者さんは言わずもがな高い社会的地位がありますが、博士号取得者も同様に評価されているのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。意外と忘れてしまっていた、または知らなかったということもあったかもしれません。ちなみに日本語は、ファーストネーム(名前)のみ、ラストネーム(苗字)のみ、フルネームのどれにでも『~さん』を付けることができますが、基本的に英語ではファーストネームに使用することはありません。従って、ラストネームもしくはフルネームに使われます。
正しく用いることで、しっかりした英語が使える人なんだなという認識を持ってもらえます。
良かったら参考にされて下さい。