進学や就職、昇進などで英語力を測る指標としてよく使われるTOEIC。日本では英検に並ぶ二大英語能力試験として多くの人に知られているのではないでしょうか。
TOEICのスコアは大切な場面で使用するものなので、試験当日はそわそわしてしまうものですよね。

試験の前はいつも緊張してしまう…当日の緊張感を少しでも和らげたい!



初めてTOEICを受けるけど、当日はどんなふうに過ごしたらいいんだろ?
と思っている方にむけ、この記事では以下のことを解説していきます。
- TOEIC試験当日の流れ
- TOEICに必要な持ち物
- TOEIC当日の過ごし方紹介
- TOEIC直前にできる勉強法
TOEICは英語力はもちろんのこと、試験に臨むコンディション次第でスコアが変わってくるかもしれません!それでは早速見ていきましょう。
まずはTOEICの試験当日のタイムスケジュールをチェック
まずはTOEICの試験スケジュールを見ていきましょう。
午前実施 | 午後実施 | |
---|---|---|
受付 | 9:25~ 9:55 | 14:05~14:35 |
試験の説明・音テスト | 9:55~10:20 | 14:35~15:00 |
試験開始~試験終了 | 10:20~12:20 | 15:00~17:00 |
問題用紙・解答用紙の回収 | 12:20~12:35 | 17:00~17:15 |
解散 | 12:35(予定) | 17:15(予定) |
TOEICListening & Readingテストは、2020年10月25日以降、午前と午後の1日2回実施されるようになりました。申込時に、午前もしくは午後のどちらで受験するかを選ぶことが可能です。ちなみに午後のほうが当日に勉強時間が取れそうですが、実際は午前の方が平均点が高いようです。
午前の部の人は前日にしっかり準備をしておくことが求められるのに対し、午後の部の人は当日の朝に準備の最終確認をすることができそうですね。
なお受付時間は30分の幅がありますが、念のため受付開始時間(午前なら9:25、午後なら14:05)に着けるようにしておくと安心です。
また、試験当日の流れは公式サイトでイラスト付きで確認できます→TOEIC Listening & Reading Testシミュレーション(試験当日)|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC
TOEICに必要な持ち物を確認しよう!
TOEIC直前に欠かせないことといえば、持ち物の確認です!どれだけ英語ができても、忘れ物をして受験資格が無くなってしまっては元も子もありません。TOEICに必要な持ち物は以下の通りです。
- 受験票
- 証明写真1枚(裏面に「氏名」と「受験番号」を記入したうえで受験票の証明写真貼付欄に貼り付け)
- 認められる本人確認書類(詳細は以下参照)
- 筆記用具(鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム)
- 腕時計(スマートウォッチはNG)
なお認められる本人確認書類(日本で発行の有効期限内・顔写真付の原本)とは、以下のものとされています。
※下記の書類以外は認められません。必ずいずれかをお持ちください。
※原本のみ有効です。原本をコピー・撮影したものは認められません。
- 運転免許証
- 学生証/学生手帳/生徒手帳(デジタル学生証も可)
- パスポート(パスポートは海外発行も可)
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 住民基本台帳カード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 仮運転免許証
- 運転経歴証明書
- 障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳)
引用:テスト当日のご案内|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC
上記以外のもの(健康保険証や社員証など)は一切認められないので注意しましょう。
また腕時計は必須ではありませんが、試験中に残り時間のアナウンスなどは無いのであったほうがいいことは確かです。



私は過去に腕時計を忘れてTOEICや高校入試に臨んだことがあるけど、いつ終わるかわからないプレッシャーといったらもう。
TOEIC当日の過ごし方!準備万全でテストに臨もう


というわけで、TOEIC当日のおすすめの過ごし方について紹介していきます!午後か午前かによって当日の試験前の空き時間は変わってきますので、遅刻しないよう逆算しながら準備を進めていきましょう。



ちなみに私的には午前受験が圧倒的におすすめ。朝の方が集中力が上がるし、テスト前の緊張する時間も少なくなる!あとは早い時間に試験が終わったときの解放感は格別!!
TOEIC当日は持ち物チェックをしっかりとしよう
TOEIC当日は持ち物のチェックを怠らないようにしましょう。必要なものを違うカバンに入れていたり、シャープペンの芯を入れていなかったりといった細かいミスがあるかもしれません。



腕時計は家を出るときに腕に着けていくのではなく、カバンに入れておくと忘れることを防げるね。
また筆記用具は予備も含めて何本か持って行きましょう。写真は前日までに撮影しておくと安心です。
ちなみに、受験票を忘れても試験当日に受付で予備の受験票をもらうことでTOEICの受験は可能だそうです。その際も身分証と証明写真は必要になるので、忘れないように準備しておきましょう。
TOEICの持ち物については以下の記事でも紹介しています。


受付時間や試験会場も再度チェック
受付時間や試験会場はすでに確認済みだと思いますが、ときに人は、思い込みで間違った情報を記憶してしまうことがあります。
本当は9:25受付開始なのに、なぜか10:25だと思っていた!
前回が〇△会場だったから、今回も同じだと思っていたら今回は□☆会場だった!
というように、試験本番のうっかりミスは起こってしまうかもしれません。



私自身もIELTSの試験会場で、会場を間違えてしまった人をみたことがあります。会場を間違えると受付時間に間に合わなくなってしまうかも…。
というわけで、記憶に頼らず受付時間や会場の住所は再度しっかり確認しておきましょう。
食事も忘れずに!でも食べすぎは注意!
空腹時の方が集中力が上がるという説があります。適度な空腹時は交感神経が優位になり、集中力を向上させ、身体を活動的にするという効果があるそうです。
ただし朝食を抜くと午前中の集中力低下や学習効率の低下が見込まれるため、朝食は大切です。午前の部の方は、食べ過ぎに注意しつつ朝ご飯をしっかり食べるほうがいいかもしれません。
午後の部の方はお昼ご飯を食べてからの試験になると思いますが、お昼って
ラーメンとかハンバーガーとか、外食してがっつり食べたくなっちゃう時間
ですよね。ご飯を食べすぎると身体が重くて眠くなって集中できない…なんてことになるかもしれません。
TOEICだからといって特別なものを食べる必要はありませんが、量やタイミングを考えることでより試験に集中できるのではないかと思います。



コーヒーなどカフェインの摂り過ぎもトイレに行きたくなる原因になるので要注意!
早起きは三文の徳!時間に余裕を持って過ごす
こちらは特に午前中に受験する方向けですが、TOEIC当日は時間に余裕を持って起きるようにしましょう!
食事、持ち物チェック、勉強の時間がゆっくり取れるとベストです。
また乗る電車やバスは前日までにあらかじめ調べておきましょう。当日ダイヤが乱れる可能性もあるので、当日の朝も運行状況は必ずチェックしておきましょうね。
午後に受験する方も、午後だから…と言って油断していると寝坊するかもしれません。超怠け者だった大学時代を過ごした私からすると、特に大学生なんて余裕で12時まで寝てしまいます(笑)前日の夜更かしにも気をつけたほうがよさそうですね。
直前でバタバタしないよう、アラームをかけて前日から準備をして、余裕を持って試験に臨めるようにしておきましょう!!
会場には早めに着くことを心がける
TOEIC会場には、早めに着いておきましょう。早めに家を出て、会場の近くでカフェに行ったりお買い物をしたりして待っているのもおすすめです。
電車の遅延や乗り間違えなど、思わぬトラブルもあるかもしれません。一本早い電車やバスに乗って行くことを心がけましょう。



特にTOEIC会場は、あまり馴染みのない場所に行くことも多い。迷子になるかもしれないので早め早めの行動を!
当サイトではTOEIC会場一覧もまとめています。自分の試験会場をあらかじめチェックしておきましょう。


ちなみにもしTOEICに遅刻してしまったらどうしたらいいのでしょうか?当サイトでは、TOEICに遅刻してしまった体験談も紹介しています。ぜひ以下の記事を参考にしてみてくださいね。


TOEIC直前の悪あがき!?当日にできる勉強法





もう当日だけど、ちょっとでもスコアを上げたい…
TOEIC当日でも、直前まで勉強をして「なんとか1問でも多く正解したい」と思う人も多いと思います。最後に、TOEIC直前でもできる勉強法を紹介していきます。
【当日の勉強法①】頻出単語を1つでも多く覚える
直前でもできる勉強といえばこれです。「単語を1つでも多く覚える」。
これは筆者自身も学生時代から様々なテストの前にやってきているのですが、直前で見ていた単語って、結構試験に出てくるんです。これは完全に筆者の成功体験から来ているアドバイスですが、最後まであきらめずに勉強しているといいことがあるな…と思ったものです。
1つの単語を覚えるだけならば、10秒あればできます。たくさんの単語を一気に覚えようと思うとすべて忘れてしまうので、5つくらいに絞って暗記してみましょう。
また覚える単語はTOEICで頻出の単語から選んだ方が、試験に出てくる可能性が高まります。



欲張ってあれもこれも覚えようとするのは禁止!その1単語が試験中のあなたを救う…かも?
【当日の勉強法②】英語の音声を聞いて頭を英語に切り替える
日本で生活していると、どうしても英語を話す・聞く機会はありません。そんな中でいきなり英語の試験が始まると、頭の切り替えが大変です。
というわけでTOEIC当日は、英語を聞いて少しでも頭を英語に慣れさせることがおすすめです。リスニングがスッと頭に入りやすくなります。



筆者はカナダに住んでいますが、日本語をたくさん話したあとにカナディアンと話すと一瞬頭が追い付かなくなります。頭をのスイッチを「英語」に切り替える作業は意外と大切。
ちなみに英語を聞くには、Podcastがおすすめです。世界のニュースや英語のコンテンツを無料で聞くことができますよ。
【当日の勉強法③】新しいことはせず同じテキストを復習する
最後におすすめする勉強法は、今までやってきたテキストや問題の復習です。間違えた問題を見直したり、覚えきれていない単語を確認したり、新しいことはせずにあくまでも復習に徹しましょう。
新しいことを始めるとキリがなくなってしまい、「わからないことだらけだ…」と自信を失ってしまう原因にもなります。過去に間違えた問題を確認して、本番に同じミスをしないようにすることが一番大事です。
とはいえ…当日はのんびりゆっくりする!これが結局一番
さて、筆者の一番おすすめの直前勉強法といえば…ズバリ何もせずにのんびりするです。
ここまで3つも勉強法を紹介してきたなかで恐縮ですが、今までやれることをやってきたなら、当日くらいはリラックスして過ごしても試験結果はたいして変わらないと個人的には思っています!
よく「野球は9回裏ツーアウトから」という言葉がありますが、1回から8回の間でしっかり努力をしていれば、そんな直前になって慌てて頑張る必要はないのです。と、英語好き元ソフトボール部の筆者は思うわけです。
逆に直前に詰め込み勉強をすることで焦ってしまったり、直前に入れた雑な知識が試験中に邪魔をしたりするかもしれません。勉強は前日までにして、当日は落ち着いてリラックスして過ごすという過ごし方もいいと思います。
【まとめ】TOEIC当日は準備をしっかりして忘れ物に注意!


というわけで、『みんなどうしてる?TOEIC当日の過ごし方!持ち物や直前の勉強法も解説します!』というテーマで記事を書いてきました。
TOEIC当日のおすすめの過ごし方を以下にもう一度まとめます。
- 持ち物の最終確認をしっかりとする
- 朝は余裕を持って起き、遅刻に気をつける
- 食事は適量を摂り食べすぎには注意する
- 行き方をあらかじめ調べて受験会場には早めに到着する
- 軽く勉強をする、でもリラックスするのも大切
TOEICは就職や転職、進学に必要な重要な試験ですので、試験前は緊張してしまう人も多いと思います。少しでも自分の実力が発揮できるよう、当日は落ち着いて余裕を持って行動するようにしましょう。
みなさんのTOEICを応援しています。ここまでお読みいただきありがとうございました。