留学・ワーホリ先として人気の高いカナダ。
カナダで初めての年越しをむかえる!という留学生の方も多いのではないでしょうか?
日本では年末年始は帰省をして家族とのんびり過ごすという方が多いと思いますが、カナダではそうはいきません。
カナダの年越しはどうやって過ごしたらいいのかな?
カナダにもお正月文化はあるの?日本との違いは?
と言った疑問にお答えするべく、『カナダのお正月はどんな感じ?留学生おススメの年末年始の過ごし方【在住者が紹介】』という以下のことについて紹介していきます。
- カナダの大晦日・お正月について
- カナダと日本の年末年始の違い
- 留学生向けのカナダの年末年始の過ごし方
この記事を書く私はカナダ在住三年目、現地の老人ホームで仕事をしています。ローカルの職場で、クリスマスやお正月など様々なカナダ文化を経験してきました。
それでは早速見ていきましょう!
カナダの大晦日(New Year’s eve)・お正月(New Year’s day)はどんな感じ?
カナダではクリスマス(12月25日)は祝日です。しかしそれ以外の日は平日なので、年末年始でも通常通り出勤する人が多いです。
日本では「仕事納め」という文化があるけど、カナダにはその感覚はないかも。
カナダの12月31日(大晦日)も祝日ではありません。通常出勤をする人もいれば、クリスマスごろから有給を使って長期休暇を取得する人もいます。
大晦日の夜はカウントダウンイベントや花火などを行う都市が多く、街は多くの人で賑わいます。家でテレビを観たりそばを食べたりして家族とのんびり過ごす日本とは異なり、街はパーティーモードです。
カナダではクリスマスが家で家族とのんびり過ごす日に当たります!年末年始は友達とワイワイ。
1月1日はカナダ全土で祝日です。大みそかは朝までパーティーをしている人も多いので、1日は「寝正月」のような過ごし方をする人も多いのだとか。
お正月におせちを食べたり初詣をしたりするような文化もないので、1日はだらだら過ごしてもいいんでしょうね。
さらにカナダでは1月2日は普通の平日なので、有給を使わない限り1月2日から通常通り出勤をします。これは日本人の感覚からするとけっこう驚きですね。
ホリデーシーズンのスケジュール
- 12月24日 クリスマスイブ(平日だが有給を取る人も多い)
- 12月25日 クリスマス(祝日)
- 12月26日 ボクシングデー(週によっては祝日)
- 12月27日~31日 平日(有休を使って長期休暇を取る人も)
- 1月1日 ニューイヤーズデー(祝日)
- 1月2日~ 平日
ホリデーシーズンとはいえ、意外と平日だらけなのが特徴かもしれません。
なお年末の大掃除と言う文化もないので、職場でも掃除をするようなことはありませんし、先述の通り「仕事納め」という雰囲気もありません。
お正月・大晦日は英語で?新年の挨拶は?
お正月はNew Year’s Dayといいます。
大みそかはNew Year’s Eveといいます。クリスマスイブと同じで、「ニューイヤーの前日」と表現するんですね。発音は「イブ」よいうよりも「イーヴ」という感じです。
新年の挨拶は“Happy new year!”といいます。カナダやアメリカでは、“Merry Christmas and a Happy New Year!”というようにクリスマスと年越しをセットでとらえる風潮があるのも日本と違う特徴の一つですね。
また、この“Happy new year!”には「よいお年を!」というニュアンスもあるので、実は年内でもクリスマスを過ぎたあたりから使い始めることができます。私自身も、年末の時期にお客さんから“Happy new year!”と言われて、「まだ年開けてなくない?」と思ったことがあります(笑)
年末であれば他にも、“Have a happy new year!”、“Happy holidays!”という表現も使うことができます。
カナダと日本の年末年始の違い
ここまでも少し触れましたが、カナダと日本の年末年始の違いについてまとめていきたいと思います。初めてのカナダのお正月に戸惑ってしまわないように、あらかじめ文化の違いをチェックしておきましょう!
大晦日~お正月は友達と過ごす時間!
日本ではクリスマスは友達や恋人と過ごし、お正月は家族と過ごすということが一般的かと思いますが、カナダでは全くの逆なんです。
カナダではクリスマスを家族でのんびりと過ごし、大晦日とお正月は友達や恋人と出かけたりパーティーをしたりワイワイ過ごすことが多いです。
そのため大晦日やお正月は普通にアルバイトをして、そのあと遊びに行くというような人も少なくありません。
同じカナダ内でも年越しのタイミングが違う!
なんとカナダは国内だけで六つのタイムゾーンに分かれています。タイムゾーンが一つしかない日本人からすると衝撃的ですが、広い国土を持つカナダでは同じ国内でも場所によって時間が異なっているのです。
カナダの東側にある都市ハリファクスと西側の都市バンクーバーでは、なんと4時間も時差があります。
そのため、同じカナダでも住んでいる場所によって年越しの時間にズレが生じるのです。
ハリファックスで年明けをしても、バンクーバーではまだ大晦日の20時というわけですね。
祝日は1月1日だけ!2日は平日
日本はお正月の三が日がお休みですが、カナダでは祝日は1月1日だけです。そのため、有給を取らない限り2日は通常通り出勤して仕事をすることになります。
ワーホリでは飲食店で働くことが多いかと思いますが、飲食店も2日から営業するお店が多いです。現地の飲食店勤務のみなさんは、休みだと思い込まないよう注意しましょう!年末年始の営業状況はお店によって大きく異なります。
日本とは逆で、「クリスマスはお店を閉め、ニューイヤーズデーは営業する」というお店も少なくありません。
福袋は存在しない
日本のお正月の楽しみに一つといえば、福袋!年始の初売りを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
しかし残念ながらカナダには、福袋や年始のセールはありません。買い物は12月26日にあるボクシングデーのセールで済ませる人が多いです。
買いたいものがある方は、ボクシングデーを逃さないようにしましょうね!
またニューイヤーズデーもスーパーは営業していますが非常に混雑するので、買い物は事前に済ませておくことがおすすめです。
忘年会はクリスマス会!
カナダには忘年会という文化はありません。年末のパーティーといえばクリスマスパーティー!
年末にスタッフパーティーをする職場は多いですが、忘年会ではなくクリスマスパーティーという名目でやることが多いかもしれません。同じように新年会も特にありません。
ちなみにカナダには飲み会という文化もないため、週末に職場の人とパーっと飲みに行くということ自体あまりありません。
なお大人数でのパーティーをする際も、全員で料理をシェアするのではなく一人ずつ前菜とメインコースを選んで各自で食べるという感じで、日本の飲み会の雰囲気とは大きく異なります。
お正月に食べるものは特に決まっていない
日本の大晦日・お正月は年越しそば、おせちやお雑煮、すき焼き、お寿司など日本らしい伝統料理を食べることが多いと思います。
カナダの年越しの伝統料理はというと…実はあまりないんですよね。調べてみると、ニューイヤーズデーに豚肉やブドウを使った料理、レンズ豆(Lentil )を食べると縁起がいいとされているようです。
とはいえ、日本のように「お正月といえばコレ」というものを食べる文化はほとんど無いようです。
バンクーバーで年末年始におすすめのイベント・過ごし方
留学生がカナダの年越しを楽しむためには、どうしたらいいのでしょうか?続いてはカナダで年末年始に楽しめるイベントやおすすめの過ごし方を紹介します。
ここでは私がかつて暮らしていた留学生の多い都市、バンクーバーに絞って紹介していきます。
友達と年越しパーティー
留学生のなかには年末年始は自国に戻ってバケーションを過ごすという人もいるかもしれませんが、カナダに残る人たちはぜひみんなで集まってパーティーをしてみてはいかがでしょうか。
ピザや寿司、チキンなどを食べながら誰かの家でカウントダウンなどをして過ごすのも楽しいですよ。それぞれの国のお正月の伝統料理を持ち寄ってみるのも面白いかもしれません。
カウントダウンイベントなどに参加
大晦日のバンクーバーでは、クラブでのイベントやパーティー、コメディショー、クルージングなど様々なイベントが開催されています。少しユニークな年越しを楽しみたい!という方は、年越しイベントに参加してみるのもいいでしょう。
お酒を飲む際は身分証の持参を忘れずに!飲みすぎには注意です。
なお、バンクーバーのダウンタウン周辺の夜の治安はあまり良くないのでくれぐれも気をつけるようにしましょう。
寒中水泳(Polar Bear Swim)
1月1日にはイングリッシュ・ベイ(English Bay)で毎年恒例の寒中水泳が行われます。ポーラーベアスイム(Polar Bear Swim)と呼ばれ、なんと100年以上も歴史のあるイベントなんだそうです。
冷たい海に水着の男女が飛び込んでいく様子はもう見ているだけでも寒いですが、バンクーバーならではのイベントをぜひ見に行ってみてくださいね。
ビーチにはライブやフードトラックなども用意されるため、寒中水泳に参加しなくても楽しむことが可能です。
初日の出を見に行く
冬のカナダは日の出が遅く、大晦日の日の出時刻は午前8時ごろです。初日の出を見る場合でもそこまで早起きしなくても大丈夫かもしれません。
バンクーバーで行きやすい日の出スポットはクイーンエリザベスパーク(Queen Elizabeth Park)でしょうか。公園内に高い丘があり、街一帯を見渡すことができます。
展望台があるため、天気が良ければ日の出を見ることもできます。
日系寺院の除夜の鐘・初詣
バンクーバーにはかつて日本人街があり、日系移民の数も少なくありません。そのため、バンクーバー周辺には実はいくつかの日系寺院が存在しています。
日系寺院の中には、大晦日に除夜の鐘を行うところや、初詣ができるところもあるそうですよ。
例えばSteveston Buddist Temple(Monthly Calendar – Steveston Buddhist Temple)は、最初の日本人移民が住んでいた町スティーブストンにあるお寺です。ここでは新年の法要といったイベントも開催されています。
イルミネーションを見に行く
カナダでは11月末から1月の初週ごろまで、イルミネーションを行っているところが多いです。
例えばコキットラム市にある最大規模の無料イルミネーション、ライツ・アット・ラファージ(Lights at Lafarge)では12月から2月までイルミネーションを楽しむことができます。
カナダではクリスマスが過ぎてもツリーなどのクリスマスの装飾がそのままであることも多いです。年が明けても冬が終わるまでクリスマスイルミネーションの数々を満喫することができます!
ウィンタースポーツを楽しむ
ダウンタウンなどに冬季限定のアイススケートリンクが設置されることもあります。
例えばロブソンスクエアのスケートリンクでは、スケート靴のレンタルはたったの5ドル!安く気軽にスケートを楽しむことができるのが嬉しいポイントです。
特に何の準備をしていなくても、その場のノリでフラッと滑ることができるので便利です!
またスキーやスノーボードも冬にやりたいアクティビティの一つ。
特にグラウスマウンテン(Grouse Mountain)はバンクーバーから日帰りで行くことができ、人気の高いゲレンデとして知られています。
【まとめ】意外とあっさりしたお正月!カナダの年末年始を楽しもう
カナダのお正月は、日本ほど様々な伝統行事はありません。友達とワイワイパーティーをしたりお酒を飲んだりする、にぎやかなイベントという一面が強いのではないかと思います。
お店も通常通り営業しているところが多いので、大みそかやお正月も普通に出勤するという留学生の方も少なくないかもしれません。外食やお買い物は問題なくできるので心配しなくても大丈夫ですよ!
また、カナダでも日本食は手に入れることができます。年越しそばやお寿司、お鍋など、日本らしいもので年越しをしたい!という方でも満足できるのが嬉しいところです。
カウントダウンイベントやイルミネーションなど、ぜひ年末年始のカナダでしか味わえないことを体験してみてくださいね!
それではみなさん、よいお年を!