留学先として人気の高い国の1つ、カナダ。
カナダに留学したいと思っている社会人の方も多いのではないでしょうか?

この記事を書く私も、社会人3年目を前に退職しカナダに渡航しました。気づけばカナダ4年目です。
最近は芸能人の中にもカナダに留学をしている方がおり、このことからも社会人のカナダ留学の人気の高さがうかがえるかもしれません。
しかし、具体的にどういった点が社会人留学におすすめなのでしょうか。この記事では、
- カナダが社会人留学におすすめな理由
- カナダで社会人におすすめの留学プログラム
- カナダでの社会人留学のメリット・デメリット
- 社会人留学をしてみた経験・体験談
について、『カナダ留学が社会人におすすめな理由とは?経験者が語る社会人留学のアレコレ大調査』というテーマで解説していきます。
それでは早速みていきいましょう!
カナダが社会人留学におすすめな理由


実はカナダは社会人留学におすすめな国なのです。まずは、カナダ留学を社会人におすすめする理由を紹介していきます。
現地就労可能な留学プログラムが豊富
社会人留学で一番気になる点と言えば、金銭面ではないでしょうか。



長期で留学したいけど、収入が完全にストップするのは不安すぎる!
という方でも、カナダには
専門的な勉強と有給インターンシップができるCoop留学
自由にカナダで働けるワーキングホリデー
といった現地で就労ができる留学プログラムが充実しています。
留学中にしっかり働くことができれば、現地での費用は現地の収入で十分まかなうことができるでしょう。
$17.40(BC州の最低時給)×40時間×4週間=$2,784(月収)
ということで、フルタイムで働けば日本円にしておよそ30万円弱の月収をもらうことも可能です。
比較的長期滞在や移住に向いている
カナダは比較的就労ビザが出やすく、就労ビザでの滞在延長や永住権申請をする人も多いです。
(※2024年の秋以降カナダの移民政策は大幅に変更されており、以前よりも申請の難易度が上がっているため最新情報を注視しておく必要があります)



私はCoop→ワーホリ→就労ビザの流れで滞在中
Coopやワーホリでの職場にスポンサーになってもらい、就労ビザを出してもらうことで現地で働き続けることが可能になります。費用や時間はかかりますが、早めに準備をして取り組めばそこまで難しくはありません。
年齢制限の無いCoopプログラム
Coop留学は、そのプログラムの制度が社会人留学にとてもおすすめです。Coop留学の特徴は、
①年齢制限がない(40代、50代の留学生も多数)
②マーケティングやマネジメントなどの専門分野を勉強するので、社会経験が役立つ
③有給インターンで収入を得ながら留学ができる
④ビザ取得回数に制限が無い=滞在延長が比較的容易
といったことが挙げられます。
特に②については、社会人経験があるからこそ会社の仕組みやマネジメントの授業がより身に着くと感じました。
また、「せっかく仕事を辞めて留学に行くんだから1年じゃ短すぎる!」という方でも、Coop留学なら2年間のコースも用意されています。Coop留学とワーホリを組み合わせて、長期でカナダに滞在することも可能です。
同じような状況の社会人留学生に出会える
カナダはCoop留学の存在も相まって、同じような境遇の社会人留学生との出会いも多いです。



年齢的に浮いたらやだな…大学生だらけかな…と思っていたけど、全然そんなことはなかった!
仕事を辞めてカナダに来た人の人生観や経験談、将来の目標などを聞くことは自分の役に立つこともあります。また、視野が広がる、人脈ができるチャンスにつながることもあるかもしれません!
ワーホリでも、30歳目前にしていわゆる「ギリホリ」をしに来たという人も少からずおり、「年齢が原因で浮く」という心配はあまり要らないと思います。


カナダで社会人におすすめの留学プログラム4選


それでは、カナダでは具体的にどのような留学をすることがおすすめなのでしょうか?
カナダで社会人におすすめの留学プログラムを4つ紹介していきます。
語学留学(短期)
留学の定番、語学留学。英語を勉強するために語学学校に通うというものですが、語学留学は最短1週間から留学が可能です。そのため、仕事を辞めずに長期休暇を利用して留学に行くことが可能です。
短期留学は英語を身に着けるにはとても期間が短いです。そのため成果を出すためには、日本にいるうちから英語の勉強をしておくことが欠かせません!
カナダ留学に行くおすすめ期間に関しては、以下の記事で紹介しています。


Coop留学
専門的な勉強と有給インターンができることが特徴のカナダ独自の留学プログラム、Coop。
ビジネスマネジメントやデジタルマーケティング、ホスピタリティマネジメントなど、自分の興味のある分野の勉強をして関連職種でのインターンをすることができます。そのため、キャリアアップやキャリアチェンジにつながりやすいと言われています。
先述の通り年齢制限がないので、「もうワーホリができない」という方にもチャンスがあります。
ワーキングホリデー
海外で働く際の定番といえば、ワーホリではないでしょうか。18歳から30歳までの方なら、誰でも1カ国につき一度だけワーホリをすることができます。
カナダのワーホリ期限は1年間で、半年までなら語学学校に通うことも可能です。
自分の興味のある好きな仕事ができ、期間中ならば掛け持ちや転職も自由です。自分のしたいことに思い切り挑戦できる自由さが、ワーホリの魅力でしょう。


正規留学(大学留学)
カナダの大学で現地の学生と同じように勉強したいという方には、大学・カレッジへの留学もおすすめです。
高い英語力が必要
費用が高額
卒業までに1年~4年かかる
といった点からかなりハードルが高めですが、名門大学を卒業できれば現地就職や日本での再就職に役立つ可能性は高いでしょう。
知っておきたい社会人留学のメリット・デメリット


仕事を辞めて長期留学に行くことは、リスクが伴うものです。



私も仕事を辞めて留学に行きましたが、良いことも悪いことも様々経験してきました。
続いては、社会人ならではの留学のメリットとデメリットについて確認していきましょう!
社会人留学のメリット①キャリアチェンジ・キャリアアップにつながる
留学で英語力を身に着け新しい職種に挑戦することで、日本でのキャリアチェンジやキャリアアップにつながります。
現在では多くの企業が昇進・昇格の要件として英語力(TOEICスコア等)を挙げており、英語力を身に着けることでより評価されやすくなるかもしれません。また、英語を使う職種への挑戦も可能になります。
さらにCoop留学ではビジネスの専門的な分野について勉強およびインターンをするので、関連職種に転職する際のアピール材料となるでしょう。
社会人留学のメリット②自分のやりたいことをするチャンス
留学は何も、英語の勉強だけの場ではありません。
多くの場合、日本で仕事をしていた時よりも留学中の方が自分の時間をたくさん取ることができます。その時間を使って、副業を始める、ビジネスを始める、資格・英語以外の語学の勉強をするなど、自分のやりたいことをやってみてはいかがでしょうか。
私自身も、ライティングの仕事やオンライン英語・日本語講師の仕事を留学中に始め、3年ほど続けています。
社会人留学のメリット③社会人経験があるため現地での勉強が身になりやすい
Coop留学では、会社での部下のマネジメント方法や企業の運営について、会社のマーケティング方法などビジネスに直結する知識を勉強します。
Coopの授業を受けていて私が思ったのは、「これは学生の人は理解できるのかな…?」ということでした。
実際に会社で働いた経験がある社会人だからこそ、イメージがつきやすく役に立つ勉強ができると思います。
社会人留学のデメリット①職歴に空白ができる、転職が大変なことも
留学、ワーホリと聞くと、「仕事を辞めて遊びに行ってたんでしょ?」と思われてしまうことも多いのが現状です。
ワーホリなどで行う仕事は、飲食店をはじめアルバイト程度の仕事になることも多いため、経験を上手くアピールできるかは自分にかかっています。
また、1年程度の留学では十分な英語力が身に着かないものです。「留学に行っていたのに、この程度の英語力?」と思われないよう、留学中は英語の勉強を継続することも欠かせません。
社会人留学のデメリット②留学後に何も得られないと勿体ない
留学に行ったけど、遊んでばかりだったな…。
やりたかった仕事ができなかったな…。
というように、留学に行ったのに満足できずに帰ってきてしまうのは少しもったいないかもしれません。
留学期間を無駄にしないよう、留学中の目標をしっかり立てて臨むことが大切です。妥協をせずに、「留学に行ったからこそこれができるようになった」というものを得られるといいですね!
結局仕事を辞めて留学するってアリ?社会人留学の体験談


この記事を書く私も仕事を辞めてカナダに来ましたが、ぶっちゃけ仕事を辞めて留学することはどんな感じなのでしょうか?
私の場合は、社会人3年目で退職→2021年カナダ渡航→2025年現在もカナダで仕事中という流れですが、この経験をもとに、社会人留学のリアルや体験談を紹介していきます。
【日本のブラック企業限界!】仕事を辞めて留学を決めた理由
私は日本の中央省庁で公務員として仕事をしていました。が、それはもうまるで絵にかいたようなブラック企業。
上司はパワハラでどなりまくり、朝9時に出勤して夜中の3時まで仕事なんてこともザラ…。これが私の本当にしたかったことだろうか?と思い、「まだ若いうちに昔から憧れていた海外生活をしてみよう!」と思ったことがきっかけでカナダに渡航しました。



あわよくばそのまま海外で働きたいな~とも思っていました。
仕事をしながら留学エージェントに相談し、現地で就労できる留学プランを探した結果カナダのCoop留学をすることを決意しました。
留学の情報収集をしているときに気がつきましたが、今どき留学はそんなに珍しいものではありません。
留学へのハードルも低めなので、今だ!と思ったときに留学してみるのもいいのかも…?と思いました。
【ぶっちゃけ後悔してる?】社会人留学をしてみた感想や本音
結論からいうと、仕事を辞めて留学に来たことへの後悔はありません!
海外生活は自分のやりたかったことですし、大好きな英語を使って仕事ができていることがとても楽しいです。さらに語学の講師の仕事やライティング業など、自分の興味のあった仕事も少しずつできるようになってきています。
それらはすべて、社会人留学を決めたからできたことだと思っています。しかしもちろん良いことばかりではないので、ここでは留学をしてみて感じた気づきについて紹介します。
- 気づき①現地の収入のみで生活費は確保できる!物価は高いが収入も高め
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社会人留学で気になる収入面ですが、Coopやワーホリの収入のみでも十分現地で生活していくことができました。Coopでは前半は週に20時間しか働くことができませんが、それでも最低限の生活はできました。
しかしもしもの時に備え、貯金はしっかりしておくことが欠かせません。
YUKI私は渡航直後に持って行ったお金が尽きたことがあります(笑)安定して仕事ができるまでは、日本の貯金は大切です。
- 気づき②基本的には簡単な仕事にしか就くことができない
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留学生の場合、ほとんどの人が飲食店等のアルバイトを経験することになるかもしれません。1年で帰ってしまう留学生を採用したい会社は少なく、オフィス等の仕事を見つけるのはかなり難しいのが現状です。
日本で再就職する際のアピールポイントにはなりにくいかもしれません。
そのため、就活の面接で「遊んでいたのでは」と言われても仕方ないかもしれない面もあります。
留学中はアルバイトをしたり、友達と遊んだり、語学学校に行ったり、パーティーをしたり…と、気がつけば学生のような生活になっている人も珍しくありません。
「留学=遊び」という認識は中らずとも遠からずといったところです…。
- 気づき④英語力は始めからあったほうがいい
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社会人留学では、時間をあまり無駄にできません。語学留学に行く費用を削減する、早くいい仕事に就くといった観点から、始めからある程度の英語力があると望ましいです。
英語がうまく話せなくて、相手にため息をつかれたりイライラされたりすることもありました。
自分に自信をつけるためにも、英語はしっかり勉強しておきましょう。
- 気づき⑤日本との職場環境の違いにおどろく
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現在私は現地の老人ホームで主にカナディアン達と仕事をしています。日本の職場との主な違いを、良いことも悪いことも含めて紹介します。
日本と比較してカナダの職場のいいと思う点同僚や上司がフレンドリー
従業員の意見を聞き入れてくれる人が多い
「長時間働く=偉い」ではなく「効率的に働く=偉い」という風潮
休暇が取りやすい(従業員へのリスペクト)
賄いが無料!
日本と比較してカナダの職場の悪いと思う点職場のルールが適当、責任感のない人も多い
日本と比べて仕事の丁寧さや几帳面さは低い
違法な労働環境下で働かされることも
全体的にカナダの労働環境は悪くありません。しかし、残業があったり払われるべき手当がもらえなかったりというトラブルも意外と多いのが実情です。
YUKI私自身、最後の給料をもらえなかったこともありました…。500ドル分、ただ働き(泣)
- 気づき⑥現地就職も不可能ではない
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カナダで現地就職なんて難しそう…と思うかもしれませんが、カナダなら意外とそこまで難しくありません。
留学中の職場にスポンサーになってもらうことができれば、就労ビザを取得してその後永住権を申請することが可能です。現地で働き続けたいという方にもチャンスが多いのがカナダです。
あわせて読みたいカナダ現地就職は難しい?流れやコツを一挙紹介【ワーホリから目指す現地就職】 カナダでワーホリをして1年で帰ってくるっていうのもなんか味気ないし、現地でそのまま就職できないかな? と考える人も少なくないのではないでしょうか? カナダではC…
【再就職できないってマジ?】社会人留学の気になるその後について
社会人留学はやめとけ
評価されずに再就職に苦労するぞ
…そんなことを言われることも多い社会人留学。私自身は今のところ日本で再就職をしていないので経験がありませんが、自分の周りを見る限りそんなこともありません。
留学で学んだことや英語力をしっかりアピールして、渡航前よりもキャリアアップをすることができたという人もいますし、帰国後に英語を使って仕事をしている人も多いです。
「社会人留学=再就職できない」というわけでは決してなく、自分次第で再就職、さらにキャリアアップは十分可能だと思います。留学中に、アピールできるポイントをたくさん作っておくことが大切です!
何歳からでも遅くない!カナダで素敵な社会人留学を


というわけで、『カナダ留学が社会人におすすめな理由とは?経験者が語る社会人留学のアレコレ大調査』というテーマで記事を書かせていただきました。
留学に行くのに年齢制限はありません。何歳からでも、ぜひ自分のやりたいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
カナダは、
- 現地就労可能な留学プログラムが豊富
- 比較的長期滞在や移住に向いている
- 年齢制限の無いCoopプログラム
- 同じような状況の社会人留学生に出会える
といった理由から社会人留学におすすめの国の1つです。
特にCoop留学は年齢制限がないので、ワーホリができない30代以上の方でも留学しやすいプログラムとなっています。
社会人留学は大きな決断ですが、きっと留学でしか出会えない景色もあるはずです。みなさんの挑戦を応援しています!