👤カナダワーホリに興味がある人
👤渡航先を迷っていてカナダにかかる費用が知りたい人
👤カナダワーホリ経験者から実際にかかった費用を知りたい人
ワーホリで気になることの1つが、やはり費用面ではないでしょうか。
カナダワーホリに興味があるけど、お金はいくら必要なんだろう?
準備にかかる具体的な費用や、現地でかかるお金について知りたいな
と考えている皆さんへ向けて、この記事では実際にカナダでワーホリを経験した筆者が『カナダワーホリの費用を大調査!いくら必要?現地で稼げる?【経験者が紹介】』というテーマで以下のことについて紹介します。
- カナダワーホリにかかる費用の内訳
- 体験をもとにした現地でかかる費用の具体例
- ワーホリで得られる収入のめやす
- カナダワーホリの節約方法 など
それでは早速見ていきましょう!
いくら必要?カナダワーホリにかかる1年間のトータル費用
まずは結論から!1年間のワーホリにかかる費用を表でご紹介します。
ビザ申請費用 | $272 |
バイオメトリクス登録手数料 | $85 |
往復航空券 | $1,000~$3,000 |
海外旅行保険 | $2,000~$3,000 |
残高証明 | $2,500 |
シェアハウス家賃(1カ月) | $650~$1,500(1年間で$7,800~$18,000) |
携帯料金(1カ月) | $35~$50(1年間で$420~$600) |
現地での生活費(1カ月) | $300~$1,200(1年間で$3,600~$14,400) |
語学学校(1カ月) | $600~(通学期間によって異なる) |
合計 | $15,777~$25,957(約170万円~280万円) |
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1カナダドルを108円で計算すると、一年間でおよそ170万円~280万円の費用がかかります。だいぶ幅がありますが、
- 滞在中に旅行や観光をたくさんするかどうか
- 安い航空券を予約できるかどうか
- 家賃の安い家が見つかるかどうか
- 語学学校にどれくらいの期間通うかどうか
などによって費用が大きく異なってくるためです。
それでは、気になるワーホリ費用の詳細について、それぞれの項目ごとに見ていきましょう!
具体的にどこにどんなお金がかかるのかがわからないとイメージしずらいですよね。経験談も交えて具体的な費用を紹介します♪
カナダワーホリの渡航前(ビザ申請時)にかかる費用
まずはワーホリの準備段階、渡航前にかかる費用を細かく解説します。
ビザ申請費用
International Experience Canada fee(ワーホリビザ申請費) | $172(約18,600円) |
Open work permit holder(労働許可証申請費) | $100(約10,800円) |
いわゆる「ワーホリビザ」取得には上記2つの申請費用合計$272を支払う必要があります。変更になる可能性もあるので、渡航前はカナダ政府のウェブサイトで最新情報をチェックしておきましょう(表内のリンクから飛べます)。
また、パスポートの有効期限がワーキングホリデーの滞在期間をカバーしている必要があります。パスポートの更新・新規取得が必要な方は以下の費用が必要となります。
パスポートの申請費用 | 16,000円 |
ビザ申請時はパスポートの期限も忘れずチェックしておきましょう!
バイオメトリクス登録
バイオメトリクス手数料 | $85(約9,200円) |
バイオメトリクスとはいわゆる生体認証のことで、顔写真と指紋を提出します。不法入国などを防ぐ目的で、本人確認のために行われている手続きです。
日本はビザ免除国なので単なる旅行の場合はバイオメトリクスは不要ですが、ワーホリでは必ず必要になります。一度手続きを行うと10年間有効です。東京もしくは大阪にある「カナダビザ申請センター」で渡航前に登録します。
航空券
往復航空券 | $1,000~$3,000(約108,000円~324,000円) |
航空券は航空会社や時期、直行か乗り継ぎかなどによって値段が大きく変わります。夏の観光シーズンは$3,000ほど(30万円以上!)かかってしまうことも珍しくありません。なお、2024年3月より東京―バンクーバー間で日本の格安航空会社、ZIPAIR(ジップエア)が運航を開始しました。かなり安い値段で航空券が買えるのでチェックしてみてくださいね。
また、往復航空券を購入する際は復路の日程が未確定でも後から変更できるオープンチケットがおすすめです。
海外旅行保険
海外旅行保険(1年) | $2,000~$3,000(約216,000円~324,000円) |
ワーホリの要件に、『ワーホリ期間をカバーする海外旅行保険に入っていること』というものがあります。必ず海外旅行保険に加入しましょう。保険の費用は補償内容の分厚さによって異なります。
おすすめはカナダに来る人に限定した医療保険サービス「ブリッジス・インターナショナル保険サービス(BIIS)(https://www.biis.ca/ja/allianz-global/)」という現地の保険会社で、日本で加入するものよりも比較的安いのが特徴です。日本からでも申し込みが可能です。保険加入の際は英文の加入証明書も発行してもらいましょう。
たまに無保険で渡航している人も見かけるのですが、カナダで救急車のお世話になったことのある私としては「保険に入らないのは本当に危険」なので保険には必ず加入するようにしましょう。
残高証明
残高証明 | $2,500(約270,000円) |
英文残高証明書発行手数料 | 400円~900円 |
ビザ申請時は、口座の残高が$2,500以上あることを証明する必要があります。これはカナダですぐに仕事が見つからなかったとしても生活していけるか、不法就労をする恐れはないかということをカナダ政府がチェックするためです。
口座にただ$2,500以上あればいいというわけではなく、出発前1週間以内に英文残高証明書を銀行に作成してもらう必要があります。銀行によって発行手数料が異なります。
残高証明書は入国時に必要になる場合があります。必ずチェックされるものではありませんが、用意しておくほうが無難です。
カナダワーホリの渡航後にかかる費用
ワーホリ出発前にかかった費用を確認したあとは、ワーホリ中にかかる費用についても確認しましょう。ここでは私がカナダでワーホリをした際に実際に書いていた家計簿をもとに現地での生活費を解説します。
2023年当時ワーホリ生活で実際にかかった費用を紹介します!
滞在費(シェアハウス家賃、ホームステイ費)
ホームステイ費用(1カ月) | $1,500~$2,000(約162,000円~216,000円) |
シェアハウス家賃(1カ月) | $650~$1,500(約70,000円~162,000円) |
ワーホリでは、最初の1カ月をホームステイで過ごし、その後シェアハウスに引っ越すという人が多いです。ホームステイは食事がついているので少々割高です。
またシェアハウスは光熱費やWi-Fi費用、家具は含まれていることが多いです。
携帯電話
携帯料金(1カ月) | $35~$50(約3,800円~5,400円) |
ワーホリ中は現地の携帯会社と契約することが多いです。
筆者のおすすめは日本語対応ができる「けーたい屋(https://ketaiya.com/)」。日本にいるうちに携帯の契約ができ、電話番号を取得できるので安心です。
生活費(交通費、食費など)
カナダは物価が高いと聞いたことがある人も多いかと思います。
ここでは、カナダでの生活ってぶっちゃけいくらくらいかかるの?という疑問にお答えしていきます。
もちろん生活費は人によって様々ですが、ここでは私が2023年にビクトリアでワーホリをした際に実際に使った金額を参考までに紹介します。
交通費(1カ月) | $45~$110(約4,900円~11,900円) |
食費(1カ月) | $125~$300(約13,500円~32,400円) |
生活雑貨(1カ月) | $66~$100(約7,100円~10,800円) |
交通費は住む都市や職場・学校までの距離によって大きく変わります。定期券を買う場合、バンクーバーであれば一カ月$104.90で買うことが可能です。
またここでの食費には自炊にかかった費用のみを計上しています。私の場合は$120くらいで抑えることができていましたが、人によっては$300くらい使うという方もいます。
観光・アクティビティ・外食費
観光費用(1カ月) | $50~$400(約5,400円~43,200円) |
外食費(1カ月) | ~$300(~約32,400円) |
観光や外食にかかる費用も人によって様々です。私自身はあまり旅行をしたり外食をするタイプではなかったので、安く抑えられていました。
外食をほぼしない、観光も特にしないということであればこれらの費用はゼロに近いですが、たくさん遊びたい!いろんな場所に旅行がしたい!という方は資金を多めに持って行きましょう。
語学学校
語学学校の費用は学校によって様々ですが、ここでは例としてバンクーバーで人気の学校、ILACの費用を紹介します。
1~10週間まで(週30レッスン時の1週間の学費) | $400(約43,200円)×通う週数 |
11~21週間まで(週30レッスン時の1週間の学費) | $395(約42,700円)×通う週数 |
22~32週間まで(週30レッスン時の1週間の学費) | $375(約40,500円)×通う週数 |
入学金(一律) | $190(約20,500円) |
ワーホリで語学学校に通えるのは6カ月(およそ26週間)までです。語学学校は決して安くありませんので、費用を抑えたい方はできる限り通学期間を短くすることがおすすめです。
カナダワーホリいくら稼げる?現地での気になる収入のめやす
ワーホリに訪れる人が多いバンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)、トロント(オンタリオ州)の時給をもとに、月収のめやすを確認しておきましょう。
・バンクーバー
バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)の2024年10月現在の最低時給は$17.40です。これをもとに、フルタイムで働いた場合の月収を確認していきましょう。
17.40(時給)×40(時間)×4(週)=2,784
単純計算で月収は$2,784、1カナダドル108円で計算するとおよそ30万円となります。
・トロント
トロント(オンタリオ州)の2024年10月現在の最低時給は$16.55です。これをもとに、フルタイムで働いた場合の月収を確認していきましょう。
16.55(時給)×40(時間)×4(週)=2,648
単純計算で月収は$2,684、1カナダドル108円で計算するとおよそ29万円となります。
飲食店ではこれに加えてチップもあるので、トータルで4,000ドルくらいもらえる可能性も大いにあります。
なんだ!めっちゃ稼げるじゃん!カナダ生活ヨユー!
と思った方も多いかと思いますが、実際は、
- なかなか仕事が見つからない(2、3カ月無職もあり得る)
- 満足にシフトがもらえない(週8時間のみのシフトなど)
- 店が空いていてチップが少ない(基本給だけでは足りないことも)
といったことから理想とする月収はもらえないかもしれません。思うように稼げないかもしれないということは覚悟しましょう。
カナダワーホリの費用の注意点!やらかした筆者の経験談
カナダワーホリ/留学にまつわる費用について、筆者の経験をもとに注意点を紹介します。
現金400ドルだけ持って出発→現地で現金が足りなくなる
カナダはキャッシュレスが進んでおり、日々の生活では現金は使わずクレジットカードやデビットカードのみで生活することができます。というわけで私は現金400ドルだけ持ってカナダに渡航したのですが、途中で資金が足りなくなってしまいました!というのも、
- 友達と遊びに行った際の割り勘を現金で行った
- 家を借りる際のデポジット(家賃の半額)は現金で支払った
- American Expressのカードを使える場所が少なく現金で支払うしかなかった
という現地に着くまで思いもよらなかった現金での支払いが細々と発生し、最終的に現金が足りなくなりました。
特にデポジットは当時現金で350ドルほど支払わなければならなかったので、それまでに現金を使ってしまっていた私は支払うことができなくなりました。結局はクレジットカードのキャッシング機能を利用してATMから現金を引き出せたのですが、初めから多めに用意しておけば焦る必要もなかったのに…と思った出来事でした。
なおワーホリの際は現地で口座を作ることになるので、多めに現金を持ってきても後から現地口座に入金することができます。
思ったよりも物価が高い!超節約の現地生活
カナダの物価は思っていたよりも高かったです。カナダに来てすぐの私は、ペットボトルの水やコーラが1本3ドルくらい(300円以上)することに衝撃を受けました。買い食いを頻繁にしているとすぐにお金が無くなってしまうので、できるだけ自炊、飲み物は家からタンブラーで持って行くようにしていました。
外食をする場合はチップ(飲食代の15%~20%)がかかるため、想像以上にお金を使ってしまうこともあります。友達の遊びの誘いもすべてに応じているとかなりのお金を使ってしまうので、遊びすぎには注意が必要です。
日本では気軽に食べられるラーメンもカナダでは一杯約18ドル(1800円以上)+チップがかかることが普通です。日本のように安くご飯が手に入るコンビニやファミレスはカナダにはありませんね…。
最初はなかなかシフトがもらえず満足に稼げない
ワーホリで最初の仕事が決まると、やはり嬉しいものです。これからバリバリ働いてガンガン稼ぐぞー!と思ったはいいのですが…初めはあまりシフトがもらえないことが非常に多いです。
「まずは週に2日だけ、仕事ができるようだったらもっとシフトを増やすね」
「今はまだ人が足りてるから、〇月になって〇〇さんが辞めたらあなたのシフトを増やすね」
というように、いきなりフルタイムで働くことはなかなか難しいのです。私も初めは週に10時間ほどしかシフトがもらえず、月に500ドル程度しか稼ぐことができずに落ち込みました…。
また、職場をクビになることも意外と珍しくありません。時給が高いからたくさん稼げる!と期待しすぎてしまうのは禁物です。
カナダワーホリを節約するコツはある?
ワーホリ費用ってやっぱり高いね…。何とか節約する方法はないかな?
ビザの申請費用や残高証明など避けられない費用はあるものの、自分次第で出費を抑えることが可能なものもあります!ここではワーホリを少しでも節約するコツを紹介します。
安い航空券を狙う・観光シーズンを避ける
航空券はタイミングによって大きく値段が変わります。カナダは主に夏が観光シーズンなので、夏の航空券は高く、それ以外の時期は安い傾向があります。渡航時期を選べるのであれば、オフシーズンを狙うのがいいでしょう。
その代わりオフシーズンは求人が少ないので、渡航後に仕事を見つけるのがちょっと大変かもしれません。
また、先ほども少し紹介しましたが、2024年3月から東京―バンクーバー間で格安航空ZIPAIRが運行を開始しています。タイミングによっては機内食や手荷物のオプションをつけても往復で10万円くらいでチケットが買えるので、バンクーバーに渡航する方はぜひチェックしてみてくださいね。
自分で英語を勉強し語学学校に行く期間を短縮
ワーホリで一番お金がかかる部分といえば語学学校の授業料でしょう。英語の勉強をするために語学学校に行くのであれば、少しでも通学期間を短くするために日本から英語をしっかり勉強していくことがおすすめです。
通学期間が短くなれば費用も抑えることができ、働くことができる時間も長くなります。友達作りのために学校に通うのであれば1カ月でも十分だと思うので、英語は渡航前から勉強してワーホリを効率よくすごしましょう!
家賃が安めの家を探す
カナダは日本に比べて家賃が高いです。カナダで家探しをする際は、家賃が安く良い家を見つけることが超重要!
カナダには日本のシェアハウス斡旋業者なども多いですが、一番安いのは現地の掲示板サイト(FacebookやCraigslistなど)で部屋を探すこと。私は2022年当時、Craigslistというサイトを利用して光熱費、Wi-Fi、家具付きのシェアハウスを650ドルで借りていました。
掲示板サイトには偽の物件や怪しい物件も多いので、使用する際はくれぐれも気をつけましょう。安すぎる物件に飛びつかないように!
【まとめ】ワーホリ前はしっかり貯金を貯めることが大切
ここまで、『カナダワーホリの費用を大調査!いくら必要?現地で稼げる?【経験者が紹介】』というテーマで記事を書かせていただきました。
ここで紹介した費用はあくまでめやすであり、カナダでワーホリを経験した筆者の実体験によるおおよその費用をまとめたものです。学校に長めに通いたい、たくさん旅行を楽しみたい、仕事をがっつりしたいといった目的によってかかる費用は異なります。
現地では思わぬ出費の繰り返しです。費用は多めに見積もってワーホリ前はしっかりと貯金を貯めておくことが大切です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。みなさんのワーホリを応援しています。