留学先として人気の高いカナダ。
その中でも、Coop(コープ)留学はカナダ独自の留学プログラムとしてとても人気となっています。
Coop留学は専門的な勉強をしながら有給インターンができるということで、特に社会人留学におすすめの留学プログラムとなっています。そこでこの記事では

仕事を辞めて留学に挑戦したいけど収入が心配



カナダのCoop留学はキャリアアップできるってほんと?



社会人留学はしないほうがいいのかな…
と思っている人に向け、『Coop留学×社会人!おすすめの一方でキャリアアップは難しい!経験者がリアルを紹介します』というテーマで記事を書いていきます。
この記事を書く私は社会人2年目でカナダ留学を決意し、2025年現在でカナダ在住4年目です。
Coop留学の参加条件、ワーホリとの違いなどの概要
Coop留学を社会人におすすめする理由
Coop留学が失敗と言われる理由やリアルな実態
Coopから現地就職は可能?就労ビザを取得した流れを紹介
仕事を辞めて留学したリアルな経験談
それでは早速見ていきましょう。
Coop留学の参加条件は?ワーホリとの違いなど概要をチェック


まずは簡単に、Coop留学とは何かについて紹介していきます。
Coopプログラムとはカナダの留学プログラムの1つで、カナダのカレッジ等で専門分野について勉強をしながら関連職種での有給インターンシップができる留学制度のことです。
8カ月~2年間のコースがあり、Coop期間の前半は週20時間の座学+州20時間の就労、後半は週40時間の就労(有給インターン)をすることになっています。



学校に通うのは前半期間のみ!インターンの最後にレポートを書き学校に提出することで、コースの修了証がもらえるよ!
英語の勉強はしませんが、英語力が不安な場合はCoopプログラム開始前にESL( English as a Second Languag)クラスを受講することも可能です。※ESL期間は就労は不可となっています。
Coop留学の参加要件
Coop留学の参加要件は、おおむね以下の通りです。
- カレッジへの入学要件を満たすこと
-
Coopプログラムを提供するカレッジへの入学要件を満たしていなければ、Coopプログラムに参加することができません。
まずは英語力。
スクリーンショット引用:International Business Management | Cornerstone College of Canada 上は実際のカレッジの入学要件ですが、コースごとに設定してある各種英語試験のスコアを取得した証明を提出する必要があります。自分の希望するカレッジとコースに必要な英語力を調べておきましょう。
また、高校もしくはそれと同等の機関の卒業証明を提出する必要もあります。
- Coopビザを取得すること
-
こちらは言わずもがなですが、Coop留学への参加にはビザが必要となります。留学エージェントを通して申し込む場合は手続きを助けてもらうことができます。
自分で申し込む場合は、カナダの学生ビザ取得の手続きが必要となります。
Coop留学とワーホリの違い比較表
Coop留学とよく比較されるワーホリについて、違いを表にしてみました。
Coop留学 | ワーホリ | |
---|---|---|
年齢制限 | なし(高校卒業以上) | 18歳~30歳 |
ビザの期間 | 最大2年 | 1年 |
ビザ取得回数 | 無制限 | 2回 |
就労制限 | 前半週20時間 後半週40時間 (コースの関連職種のみ) | 特になし |
学校 | カレッジに通学する必要あり | 語学学校(任意、最大6カ月) |
ワーホリとCoopは確かに似ていますが、Coopは学校や就労時間に制限がある点が異なっています。どちらがおすすめというわけではなく、目的によって取得するビザを変えることがいいでしょう。
Coop留学にかかる費用は?
1年間のCoop留学にかかるおおよその費用を紹介します。
初期費用 | |
---|---|
学費 | $9,000~$20,000 |
ビザ申請費用 | $235 |
バイオメトリクス費用 | $85 |
航空券代(往復) | $2,000 |
海外旅行保険 | $2,000~$3,000 |
学費は選ぶ学校やコースによって異なります。またここでの学費には、教科書代や入学費も含まれています。
航空券も時期や会社により値段が大きく異なってくる要素の1つです。



バンクーバーに渡航するならZIPAIRがおすすめ。LCCなので費用が抑えられる!
滞在中にかかる費用 | |
---|---|
ホームステイ費用(1カ月) | $1,000~$1,500 |
シェアハウス家賃(1カ月) | $650~$1,500 |
携帯料金(1カ月) | $35~$60 |
また、滞在中の費用も忘れてはいけません。カナダの方が日本よりも物価が高いため、初めは値段の高さに驚いてしまうかもしれません。
以下の記事はワーホリにかかる費用です。学費以外はワーホリにかかる費用とあまり変わらないので、こちらも参考にしてみてくださいね。


Coop留学はどれくらい稼げる?
カナダは物価が高いですが、日本と比べると時給も高いです。
2025年6月1日より、バンクーバーのあるBC州の最低時給は$17.85となりました。今回はこの数字を使って、Coop中の収入を計算をしていきます。
17.85(時給)×20(時間)×4(週)=1,428(月収)
というわけで、週に20時間しっかりと働けた場合は月に$1,428の収入を得ることができます。1ドル106円とすると、日本円で15万円くらいです。
17.85(時給)×40(時間)×4(週)=2,856(月収)
フルタイムで働く場合は、単純計算で2倍になるので$2,856の収入が得られます。こちらも1ドル106円とすると、30万円くらいとなります。
これは現地の収入のみで十分生きていける金額です。また飲食店の場合は、これにプラスしてチップ収入が入ります。



私は最大で月に$1,500くらいのチップをもらったことがあります。チップ文化すげえ…と思いました。
しかしもちろん、実際は仕事が見つからなかったり十分なシフトがもらえなかったりしてうまく稼げないことも多いです。
「現地で稼げばオッケー!」と思っていると痛い目を見るかもしれないので、渡航前はちゃんとお金を貯めていきましょう。
Coop留学が社会人におすすめな理由は?


Coop留学の概要がわかったところで、Coop留学が社会人におすすめとされる理由をチェックしていきましょう。
社会人が留学するにあたり気になる点と言えば、やはり
収入が得られるかどうか
将来や再就職に役立つ経験が得られるかどうか
仕事を辞めてまで行く価値があるかどうか
だと思います。ただ語学留学をして英語を勉強するだけじゃ足りない!という社会人の方へ向け、Coop留学のメリットを紹介します。
Coop留学には年齢制限がない!
社会人で留学したいと思っても、ワーホリは30歳までですし、語学学校に通うのは大学生が多い…といった年齢的な要件が気になってくると思います。そんななかでCoop留学最大の特徴といえば、年齢に制限がないことです。



私のクラスメイトにも、30代~50代まで様々な年齢の生徒がいました。私と同じように社会人になってから仕事を辞めてCoop留学、という人も多かったです。
年齢が原因で浮いてしまう、ということはほとんどないでしょう。
もちろん大学生も多かったですが、勉強する内容が専門的なので(ビジネスやマネジメントなど)、むしろ社会人経験のある人のほうが身になることが多いと感じました。



正直大学生でビジネスや会社の仕組みに関する授業を受けても、イメージしづらくて頭に入りにくいんじゃないかと思いました。
語学だけではない専門的な勉強ができる
海外に長期で留学するのに、英語だけを勉強していてはもったいないと思いませんか?英語の勉強だけなら、日本にいたってできるのです。
キャリアアップを目標にする社会人であれば、「英語×他の何か」を勉強することで、英語力と同時に専門分野についての知識と経験を手に入れたいと思う人も多いのではないでしょうか。
Coop留学では、以下のように自分の進みたいキャリアに合わせて専門的な勉強をすることができます。
- ホテル業界で働くための「ホスピタリティマネジメント」
- SEOやSNSマーケに関する「デジタルマーケティング」
- 国際的なマネジメントスキルを得る「インターナショナルビジネスマネジメント」
など、自分の興味に合わせた勉強をして次の就職へ活かすことができるでしょう。
有給インターンで留学中も収入が得られる



長期留学したいけど、費用面が心配…。
と思っている人はかなり多いのではないかと思います。
Coop留学の人気が高い最大の理由は、やはり留学しながら収入が得られること。
Coop留学では前半期間は週に20時間、後半期間週に40時間(フルタイム)で就労ができるので、しっかり働くことができれば先述の通り現地での収入のみで暮らしていくことができます。
また、勉強した分野に関連する職場での就労となるので、再就職時にも「留学中にやったこと」が明確に説明できるのではないかと思います。カナダでの就労経験も積むことができ、「ただの語学留学」「ただのワーホリ」よりもより充実した留学を経験することができるかもしれません。
カナダで長期滞在をするのに向いている
Coop留学後もできるだけ長くカナダに残りたい!と思っている人や、永住権を取得したい!と思っている人にも、Coop留学はおすすめです。
Coop留学は年齢制限やビザ取得回数に制限がないため、費用さえあれば何度でもビザを取ることが可能です。また、Coop留学後にワーホリビザに切り替え、さらにスポンサー企業を見つけて就労ビザを出してもらうという手段もあります。


カナダで新しくキャリアを始めたい!という場合にも、カナダでの職歴・学歴があると仕事を探すのに有利になります。そういった意味でも、Coop留学はカナダでキャリアをスタートさせる第一歩としておすすめです。
Coop留学に期待しすぎは禁物!失敗と言われる理由やリアルな実態をチェック





Coop留学でたくさん経験を積んでキャリアアップするぞ!!!
と思っている人も多いと思いますが、期待のしすぎは禁物です。実際はCoop留学がキャリアアップやキャリチェンジにつながることは難しく、1年はあっという間に過ぎてしまうものです。
「カレッジで勉強して有給のインターン」と聞くと確かに聞こえはいいですが、実際は思っていたのと違うと感じる場面も多いかもしれません。
ここでは実際に私がCoop留学をした経験も踏まえ、失敗と言われる理由や実態を紹介していきます。
英語力がないとできる範囲が狭まる
Coop留学では専門的な内容を英語で勉強するので、英語ができないと授業についていくことができません。
また、いい仕事を見つけたいと思っても、英語力が足りないと採用してもらえないかもしれません。
ディッシュウォッシャーや清掃の仕事など、英語ができなくても就ける仕事はたくさんありますが、それは本当にカナダに来てまでしたかったことでしょうか…?



SNSではよく「英語力ゼロからの挑戦!」というコンテンツを見かけますが、タイムリミットがあるなかでは絶対に最初から英語力があったほうがいい!
英語力があるとないでは留学中にできる選択肢が大きく変わります。渡航前からしっかりと英語を勉強していきましょう。
Coopの学校はビザ取り学校?やる気のない生徒も多数
Coopプログラムはビザの取得回数に制限がなく年齢制限もないため、「カナダにとにかく滞在したい」という人が学校にいることが多いです。
つまり単にビザのためにCoop留学をしている人も多く、
「Coop留学でしっかり勉強して経験を積むぞー!」と思っている人ばかりではないということを理解しておきましょう。
私は学校に通っているとき、グループ発表で他のグループメンバーのやる気がまったくなく、「なぜ高い学費を払って留学しているのにちゃんとやらないんだ!」と憤慨したことがあるのですが、彼らはきっとビザのために学校に来ているだけで、やる気はなかったんだろうな…と今となっては思います。
そのため学校によっては、学生を受け入れすぎて管理がずさんだったり、就職サポートは特になし、最終レポートの採点も適当だったりという実態があるのです。



私自身も「学校、こんなに適当なのか…」と驚いたことが何度かありました。学校によるとは思いますが、学校のサポートの1つとして謳われていた「ジョブフェア」が私のタイミングでは一度も行われなかったのにはびっくりしました。
「インターン」とは名ばかり!実態はただのアルバイト?
「カナダで有給インターン」と聞くとかなりいい響きですが、実態はただのアルバイトということを理解しましょう。
Coopのインターン生だからといってなにか職場で勉強させてもらえるといったことは特にありません。仕事内容はワーホリとCoopで違いはなにもありません。



私はホスピタリティマネジメントを受講していたのでジャパニーズレストランで仕事をしていましたが、本当に日本の居酒屋バイトと何も変わりはありませんでした(笑)
学生ならまだしも、社会人がただアルバイトをしていても物足りないかもしれません。仕事探しの際は目標を決めて、理想の仕事ができるよう履歴書を整えたり英語力を磨いたりすることが必要となります。
また、職場探しは学校のサポートを得られることもありますが、ほとんどの場合は自力でIndeedなどを使って見つけます。
いわゆる「ブラック企業」も多く留学生をこき使う職場も
特に個人経営や小さな会社の飲食店では、ブラックな職場環境であることも珍しくありません。
残業代、祝日手当、病気手当など法律で決められている手当が支払われなかったり、不当な扱いを受けたり、チップが平等にもらえなかったりというトラブルも多いのです。
日本とは違うフレンドリーで楽しい職場!というイメージを抱いている人もいるかもしれませんが、職場環境のトラブルはカナダでもあるものなんですね。



ちなみに私は最後の給料が支払われませんでした!サヨナラ私の500ドル…。
1,2年ではキャリアアップやキャリアチェンジは難しい
キャリアアップやキャリアチェンジを求めてCoop留学をする社会人も多いですが、1、2年といった短期では必要な経験を得るには短すぎるかもしれません。



仕事を始めて、生活も落ち着いてきたところで時間切れということも珍しくない!
カナダでの職歴や学歴、さらに英語力も足りないことが多いため、短期間でマネージャーなどの管理職に就くことは難しいです。またキャリアチェンジも、まったくの未経験者を雇ってくれる職場は少ないので短期間では難易度が高くなっています。



会社的にも、スペックが似ている人だったら現地のカナダ人を採用したいところが多いしね。
その結果「英語もそこそこ、仕事もアルバイト程度の経験」という中途半端な状態のまま日本に帰ることになってしまうと、強みとして話せることが特にないまま再就職となってしまいます。
留学中の目標設定や勉強の継続、妥協をしないことは非常に大切です。
永住権取得にCoop留学での職歴はカウントされない
カナダで永住権を取る場合、申請時にカナダでの職歴が必要となります。しかし、Coopで何年働いたとしてもCoopでの就労は職歴にカウントされないのです。(ワーホリは職歴とみなされます)
そのため、永住権を申請したい場合はCoop留学のあとにワーホリに切り替えたり、ワークビザを取得したりしてまた何年かカナダで就労する必要が出てきます。
Coop留学の経験を日本での再就職に活かせるかは自分次第
というわけで、Coop留学にはいろいろとマイナス面もあります。
- Coopの学校はやる気のない生徒も多数、サポートもいまいちなことも多い
- 英語力が足りないとできることが限られてしまう
- 有給インターンとは名ばかりの実態はただのアルバイト
- 1,2年ではキャリアアップにつながるような十分な経験は得られない
- 1,2年では英語力も十分には上がらないことも多い
このように、Coop留学をしたからキャリアアップ・キャリアチェンジにつながる、Coop留学後の再就職で成功できる、とは限りません。
留学前に日本でしていた仕事の関連職種に戻るという人も多く、留学の経験を活かして仕事に就けるかどうかはとにかく自分次第です。



留学中は結局アルバイトして友達と遊んでたらすぐ1年経っちゃった!というケースも少なくない。
Coop留学からそのまま現地就職はできる?


大学生は「学校に戻らないといけない」という理由から留学後は日本に戻る人が多いですが、社会人留学はその後が自由です!
個人的にはこれは社会人留学ならではの魅力だと思っており、社会人なら「カナダにそのまま残って新しくキャリアを始める」という選択ができるのではないでしょうか。



私自身も初めは10カ月で日本に帰るつもりでしたが、気がつけばカナダに住んで4年目になりました。社会人って自由だ!
というわけで、カナダで現地就職がしたい!という社会人の方への流れを簡単に紹介します。



ちなみに私はCoop→ワーホリ→就労ビザという流れで、現在は就労ビザで現地老人ホームで勤務中。永住権を目指して日々頑張っています!
スポンサー企業を見つけることを最優先!
カナダで現地就職がしたい!という場合、とにかくビザが無ければ始まりません。
まずは自分の職場にスポンサーとなってもらい、就労ビザを降ろしてもらう手続きをすることが必要です。



私はエージェントを利用して職場と私の間に入ってもらいました。長いプロセスが必要なので、現在のビザが切れる少なくとも半年前から始めておいたほうがいいです。費用もかかります。
就労ビザは種類によって1年もしくは2年で、更新も可能です。この就労ビザを取得したのちに、永住権申請を行う人が多いです。
ワーホリビザもうまく活用しよう
先述の通りCoopでの就労はカナダでの職歴にカウントされないため、Coop留学後にワーホリに切り替えることが多いです。
現在は日本人であればカナダでワーホリを2回することが可能になったため、ワーホリを2回してカナダでの職歴を長く積み、より高いポジション(スーパーバイザーやマネージャーなど)にランクアップすることができれば、就労ビザや永住権申請時に役に立ちます。


「現地就職」の定義は様々!オフィスの仕事は難易度高い
日本では就職と聞くと、オフィスでの仕事を想像する人が多いと思います。しかし、カナダでは、大学を卒業したあとも飲食店でのホールの仕事やキッチンの仕事をメインの仕事としている人も多いのです。



「現地就職」と言っても、何を持って就職…?という感じ。私は老人ホームでスーパーバイザーをしていますが、週32時間勤務だしあまり就職した感覚はないのが実際のところ。
日本のような一斉就職はなく、「大学を卒業して今はレストランのホールをしている、これが私の仕事だよ」という感じです。アルバイトと正社員という概念もなく、勤務時間によってパートタイムかフルタイムかが分けられているという感じです。



私が日本で公務員をしていたと言ったら、カナダ人に「わあオフィスジョブじゃんすごいね!」と言われました。日本では基本的には「オフィスジョブ」が当たり前なので、オフィスで働いていることをすごいと思う感覚はないですよね。
オフィスの仕事もちろんたくさんありますが、やはり難易度は高めです。カナダの一流企業のオフィスで働きたいと思う場合は、英語力を上げる、カナダでの職歴・学歴を積む、ビザもしくは永住権を得るといった長い年月が必要となることは覚悟しておきましょう。


仕事を辞めてCoop留学するのってアリ?私のぶっちゃけ体験談


というわけで最後に、私が社会人でCoop留学をしたぶっちゃけの体験談をお話しします!
仕事を辞めて海外に行くというのは、期待と心配の混ざった大きな決断だと思います。今留学をすべきか悩んでいる人の参考になるように、率直な感想を交えて紹介していきます。
国家公務員を2年目で退職!憧れの海外へ!
私は日本で国家公務員として働いていました。しかし仕事内容に疑問を感じることが多く、本当にこのまま歳を重ねて行っていいのかな…?と思うようになっていました。
そこで社会人2年目が終わるころ、「ずっと夢だった海外に行って働いてみたい!」と決意しカナダへ渡航しました。旅行が好きで観光業界に興味があったため、Coopプログラムのホスピタリティマネジメントコースを選択しました。



日本での仕事は海外担当部署だったので、日常英会話は問題ないレベルで話すことができました。英語力が最初からあると、仕事も見つけやすいし英語クラスの受講もしなくていいので費用面で楽になります。
ちなみに親からは、「せっかく公務員になったのになんてこと…!」と反対されました。ただ、留学しなかったら絶対に後悔する!と信じていましたし、あの時の決断は間違っていなかったと思います。
ジャパニーズレストランのアルバイト…仕事のレベルが下がった感
カナダに渡航して1カ月後に、バンクーバーにあるジャパニーズレストランでサーバー(ホールスタッフのこと)として働き始めました。
Coop留学中の有給インターン先ということでしたが、やっていることは本当にただのアルバイト!
英語とはいえ大学時代に日本でやっていた居酒屋バイトと何も変わらず、同世代は日本で仕事を頑張っているのに、私は何しているんだろう…?と正直思わずにはいられませんでした。
Coopの学校では、ホスピタリティマネジメントとしてホテルのマネジメントについて勉強していましたが、レストランのサーバーとの関連性はうーん…?という感じ。
ただ学校に行ってアルバイトをするという、大学生に戻ったような日々を留学最初の1年は過ごしていました。



接客英語を身に着けることはできましたが、そんなに難しいものではなかったので英語力が伸びた実感も少なかったです。
留学中に始めたこともたくさん!やりたいことをするチャンスになる
「カナダでまだまだ頑張りたい!」
と思った私は、ワーホリビザを申請しカナダの滞在を継続することを決意しました。
英語をネイティブ並みに話せるようになってから日本に帰りたい
カナダで立派な職歴を積みたい(大手ホテルが最終目標)
という理由があったことはもちろん、他にもやってみたいことが色々ありました。
というわけで留学中に日本語講師、英語講師、ライターといった仕事を始めて、将来に活かせるスキルを身に着けています。



海外生活からフリーランスになる人も多く、留学中は自分のやってみたいことをいろいろ試してみるチャンス!
留学中は日本で働いていた頃より自分の時間が取れることが多いです。フリーランスで仕事を始めたい、前から興味のあったことをしてみたいという人は、挑戦してみるチャンスになると思います。
やりたいことがあって、中途半端な気持ちでなければOK!と私は思う
社会人留学は、自分の成長につながらないという点から反対する人も少なくないのが事実です。しかし個人的には、やりたいことがあって、中途半端な気持ちではないのなら挑戦してみるべきと思っています。
私個人としては留学を通して英語力はもちろん、海外での接客マナーや様々な国の文化や考え方、視野の広がり、問題解決能力など様々なことを身に着けました。
人生は一度きり!強い気持ちがあるのなら、後悔のないようにやってみるのもいいのではないでしょうか。
【まとめ】Coop留学は社会人におすすめだけど、マイナス面も考慮しよう


というわけで、『Coop留学×社会人!おすすめの一方でキャリアアップは難しい!経験者がリアルを紹介します』というテーマで記事を書いてきました。
Coop留学には年齢制限がない
留学中も収入が得られる
カナダで長期滞在をするのに向いている
というメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在しています。
Coopの学校はビザ取り学校?やる気のない生徒も多い
有給インターンの実態はただのアルバイト
ブラックな職場環境も多く留学生=労働力
短期間でのキャリアアップ・キャリチェンジは難しい
社会人が仕事を辞めて留学に行くというのは大きな決断です。
期待しすぎるだけでなく、マイナスな面もしっかりと考慮してから渡航することをおすすめします。
とはいえやはり留学経験はかけがえのないもので、自分の視野を広げてくれる素敵なものとなると思っています。日本にいるだけでは見られない景色を、見に行ってみるのも楽しいのではないでしょうか?
ぜひCoop留学をきっかけとして、自分のやりたいことに挑戦してみてください。
みなさんの留学を応援しています。ここまでお読みいただきありがとうございました。