英語学習界に衝撃が走った日があります。
それは、日テレの超人気番組『世界の果てまでイッテQ!』の中で、『不定期開催企画、ご意見番はじめてのおつかい』と称した企画が放送された時のことです。当時、この企画が放送された時には、後にこれが大人気企画になるとは誰が予想したでしょうか。
当該企画『はじめてのおつかい』とは?
皆様もご存知の通り、本家はじめてのおつかいという番組があります。
生まれて初めて一人で『おつかい』に挑戦する子供たちの奮闘ぶりを、ドキュメントタッチで描く。
おつかいの中で様々に発生するトラブルなどを通して、子供の自立を応援するだけに留まらず、親子関係のあり方や育児・教育のあり方などを視聴者に改めて考える機会も提供する。子供たちの奮闘ぶりには、毎回ゲストも涙する。
長寿番組であるため、かつておつかいに挑戦した子供が結婚して子供がいるという事も多くなり、親子2代でおつかいに挑戦した例もある。
放送開始から25年以上続いている長寿番組であり、毎回15% – 20%を獲得する高視聴率番組である。これまでの最高視聴率は26.1%
年間で約100人の子供のおつかいを撮影しており、その中から実際に放送されるのは10分の1程度となっている。
Wikipedia:はじめてのおつかい
このように、小さい子が生まれて初めておつかいに行き、その道中の過程を面白おかしく撮影するという企画です。(やらせかどうかはおいておいて)
全然関係ない話ですが、実際にオンエアされるのってわずか1割なんですね。調べていてちょっとビックリしました。やっぱり、何事も問題なくサクッとおつかいを達成してしまうつまらないデキる子どもがいるからでしょう笑
要は、アクシデントや荒波が何もないと面白くなくてお蔵入りということになるからです。テレビ的には、『アクシデントがありつつも、苦難を乗り越えて涙ながらに帰宅する』というのを期待しているでしょうから、こればっかりは仕方がないことなのかもしれません。
今回は出川さんが挑戦
さて、少し話しがそれてしまいましたが、今回の企画は『出川さんが与えられたミッションに従っておつかいをする』というものです。
そう。
『おじさんのおつかい』なのです笑
ただ、おじさんが普通に日本でお使いをしても何も面白くないので、海外で英語を使っておつかいをするという内容なのです。国内のおつかいであれば、ただのおつかいで終わってしまいますが、日本語の使用は禁止なので、難易度も高くなることからネタとしても成立するわけです。
管理人はイッテQ!の古くからのファンですが、この企画を見た瞬間、神企画であると思うのと同時に、英語学習者にとって非常に参考になると思ったのです。大好評の企画『出川哲朗、はじめてのおつかい』も、もはや第3弾となりました。
当サイトでは、初回より感想・レビューをまとめてきました!
もはや『はじめて』ではなくなっていますね!笑
今回で3回目の放送となりますが、この企画は当初から非常に評判がよく、面白いと話題になっています。当サイト管理人もイッテQ!の大ファンであると共に、当該企画を当初より応援しています。
この企画は英語学習において非常に参考になることから、記事にせずにはいられない!ということで今回もレビュー・感想を書いていきたいと思います。
ではさっそく行ってみましょう!!
『出川さんのおつかい企画』を当サイトが応援する趣旨
一緒に見ていく前に、当サイトがなぜこの日テレさんの企画を応援しているかについてお話しておきましょう。
当該企画は、【出川さんが発する『出川イングリッシュ』と呼ばれる、彼独自の意味不明な英語を見て皆で楽しむ】という番組のコーナーです。当サイト『EARTHIANS™』は皆さまもご存知の通り英語学習メディアなわけですが、出川イングリッシュの良い面を積極的に取り入れながら、それをレポート形式で残しておくことで、今後の英語学習に活かせると考えています。
従って、当該企画の様子をまとめ、出川イングリッシュに対して様々な角度から考察を加えることにより、少しでも多くの皆さまに英語を学ぶ楽しさを知っていただき、これからの学習のモチベーションの一助になればとの想いでまとめをしています。
近年のメディアの発達により、少しずつではありますが『英語学習の在り方』というものが変化してきており、当サイトとしてもこのようなバラエティがきっかけで英語が好きになる子ども達がもっと増えたらいいなと思っております。もちろん、大人の方々であったとしても、出川イングリッシュに触発されて英語学習を始めたという方も多いと思われます。
そういう意味で、ある種の『英語学習教材』として当該企画を応援しております。
また、管理人自身が学生時代の就職活動にて日本放送協会(NHK)から内定を得たという過去もあり、テレビ業界における番組の在り方という視点も持ち合わせているため、執筆できることが多くあると考え、一つのテーマとして当サイトでも取り上げていこうと思った次第です。
このサイトは番組のキャプションを大量に貼り付けただけの『まとめサイト』ではないので、あくまでも教育的な観点から至って真面目に考察していきますので宜しくお願い致します。
今回のおつかいはアメリカ・サンディエゴ!
さて、今回は第9弾ということで早くも定期開催企画になっていますね!
正直、管理人はこの企画に至っては個人的にスポンサーになりたいくらい(莫大なお金があったら)応援しております。イッテQ!に関しては10年以上前から観させて頂いていますが、このご意見番の『はじめてのおつかいに』に関しては正に神企画であると言えます。
この企画の優れている点は今まで英語が大嫌いだった人が、『あ、英語ってちょっと面白いのかも?』『こんな表現でも相手は理解してくれるんだ』というように、英語学習に対して希望を持てるところです。中学生や高校生の方であれば、なかなか外国人と接する機会がないと思うので、英語の必要性を感じないところ、当該企画はその必要性を早期に認識させてくれるものなのです。
さて、今回のロケーションですが、当該企画初となるアメリカ・サンディエゴです!西海岸に関しては、ロサンゼルスの回もなかなかの好評でした。一年のうち、なんと300日以上が晴れという非常に恵まれた気候です。羨ましすぎですね!
今回の出川ガールは河北さんです。
冒頭でもお伝えしましたように、今回ではじめてのおつかいがなんと9回目となります。当サイトも毎回のまとめがなかなか大変でしたが、『もう9回もやっているんだなぁ』と思うとなかなか感慨深いものがあります。
初回の放送が2015年の年明けでしたからね。時が過ぎるのは早いものです。
60秒が経過してからミッションの入った封筒を開けるのですが、毎回途中までは英語でカウントするのですが、突然日本語になります笑
この件も毎回のことでだいぶマンネリ化してきましたね。ま、ご意見番も確実にわざとやっていますが、それが演出であり、テレビなのです。それでも子どもたちが面白ければ良いということです。ただ、初回からずっと同じですからもう少し他の見せ方ないし編集が必要になってくるかもしれません。
ミッション① 水平の銅像をリポート!
まず最初のミッションは『水平の銅像をリポートせよ』というものです。
第二次世界大戦終結直後に、ニューヨークのタイムズスクエアで撮影された水兵と看護師のキス『勝利のキス』がモデルとなっています。無条件降伏像というものですが、これはどのように表現すれば良いのでしょうか。水平という単語は日常生活でもあまり聞くことの無い表現ですね。
水兵☞Sailor
と言います。
従って、初回のニューヨークの会で自由の女神を”Statue of liberty”と表現したように、今回も『水兵の像』ということで”Statue of Sailor”と表現すれば良いことになります。河北さんも言ってくれていますが、キスをしている像ということで、
キスをしている像☞kissing Statue
という表現も可能です。要は伝わればそれで良いのです。スタート地点から目的の像までは徒歩とフェリーで30分ほどということで、そこまで遠くはありません。観光スポットでもあると思うので、地元の人であれば分かってくれるでしょう!
さて、ご意見番はどのように表現するのでしょうか。
シーインザマンスタジオリバティ
とりあえず全部言いました笑
この男性の方はイギリスの方ですかね。イギリス英語はアメリカ英語と『here』がだいぶ違うのですぐに分かります。男性からは
Statue of Liberty isn’t here.(自由の女神はここには無いよ)
と言われてしまいました。さて、ここで使われている『is 』は存在のisです。従って、文型的には『S+V』の形となり、『自由の女神はここには存在しないよ』が直接的な訳になります。旅行者なのになぜわんちゃんを連れているのか不思議に思うご意見番ですが、一緒に連れてきただけだと思います笑
次にご意見番は陸軍・空軍・海軍を連想し、そこから正解を探っていくことにします。幸いにも近くに迷彩柄の服を着た男の人がいたのでその人に聞くことにします。迷彩柄の服を『ジャングルスーツ』と表現するご意見番。
またスタジオリバティで攻めていますが、男の人の横に立っていた女性が
I know what you are talking about.(言ってることわかるよ)
ということで、わかってくれそうな雰囲気です。
They are talking about the sailor guy kissing the girl.(水兵がキスをしている像でしょ?)
正確にわかってくれて良かったです。文法的な話をすると、このkissingは準動詞で前にあるguyを修飾しています。ここでなんでこの女の人がtheyを使っているのかは分かりません。ロケ隊と一緒と思ったのでしょうか。
フェリーに乗るということを教えてもらい、対岸まで5分ほど。無事に到着することができました!
おつかいミッション② ダチョウバーガーを食べろ!
続いてのセカンドミッションは『ダチョウバーガーを食べろ!』というもの。クレイジーバーガーというお店で食べられるそうです。確かにダチョウをハンバーガーにしようというのはかなりクレイジーです笑
そもそもダチョウバーガーなんてあるんですね!初めて知りました。そもそもダチョウって人間が食べる動物なんでしょうかね。ダチョウを英語で表現することは難しいと思います。知っているか否かの問題ですが、動物等の固有名詞は難関だと思います。ちなみに、ダチョウはOstrichと言います。
ダチョウ☞Ostrich
イルカがdolphinであることくらいなら誰もが知っているかもしれませんが、ダチョウとなると完全に日常英会話では出てこないので、英単語帳等でガリガリ覚えるしかありません。ご意見番はなんと表現するのでしょうか。
ドゥーユーノウ DACHO?
そのまんまですね。そのまま聞いても分かるはずがありません。
ロングフェイスビッグバード
これはなかなかきついのでは無いでしょうか笑
ハンバーガーという単語から攻めていくも苦戦してしまいます。足から攻める戦法に変え、道ゆく女の子に聞くも、理解してもらうことができません。次に聞いたカップルが理解してくれました!
ツーフッツアンドロングネッツ ファッツアニマルか
ここで頭の良いお姉さんがostrichを出してくれました。この大ヒントを元に2人組の男の人に聞くと答えが出てきました!クレイジーバーガーに到着し、無事ミッションクリアです!!
実際に出されたダチョウバーガーを食べるご意見番。普通のハンバーガーと何も変わらないそうです。食べてもダチョウのお肉と言われなければ分からないということで、私も一度食べてみたくなりました笑
本人はペラペラであると自負し、もっとレベルを上げても良いと豪語していましたね。
おつかい『ヒアリングテスト』!!
さて、今回から『ヒアリングテスト』というコーナーが始まりました。この『ヒアリングテスト』というのは河北さんの英語を一回で聞いて、正しいものを購入してくるという企画です。前回までは『ホテルを掛けたクイズ』でしたね!
ちなみに間違えると河北さんだけお仕置きをされます笑
ヒアリングテスト1問目『White Rice』
さて、1問目はWhite Riceということで白米です。もちろん『ホワイトライス』と表現されれば問題なく買ってこれるのでしょうが、英語っぽく発音すると『ワイライス』のようになるので、一体何のことかと思ってしまいます。
『聞いたことねぇよ』と全く理解できずにスーパーに入っていくご意見番笑
入店早々店員さんを呼び止め、『ワイライス』を伝えます。店員さんはすぐに理解してくれたようですが、連れて行ってくれた先にあったのは『White Light』白い電球です。単純にライスだけであれば多分簡単なのでしょうが、余分なものが付いているので余計に難しく感じます。
お米のコーナーも連れて行ってくれましたが、そこには『Wild Rice』が。 結局ワイルドライスの方を購入してしまい、不正解でした。
おつかいヒアリングテスト2問目『Eggplent』
続いては『Eggplant』です。これは『なす』という意味です。野菜の茄子です。
ご意見番は『エッグプラント』と声をかけるも『Egg Bread』と勘違いされてしまいます。
よく分からない商品を買ってきてしまい、またもや不正解となってしまいました。『なぜなすがエッグなのか』と不思議がるご意見番。
これにはどうやら理由があったらしく、18世紀までヨーロッパではナスといえば『白ナス』というものが有名だったそうですね。従って、白い卵が付いている植物に見えることから『Egg Plant』となったそうです。私も知りませんでした!
おつかい最終ミッション 野生のアザラシの写真を撮れ!
最終ミッションは『野生のアザラシの写真を撮れ』というものです。なんか今回は動物の登場回数が多いですね。アザラシはsealと言います。
アザラシ☞Seal
サンディエゴには野生のアザラシを観察できるスポットが存在するようです。スタート地点からはバスと徒歩を使って約1時間です。
Do you know the place we can see wild seals around here?
こんな感じでいけるのでは無いでしょうか。また、野生のアザラシであることから、海岸であるはず(動物園では無い)なのでBeach(ビーチ)という単語から攻めて行っても面白そうです。ご意見番は何と表現するのでしょうか。
ベリープリティノーハンドノーフットアニマル
すごい表現ですね笑
日本語で言いたいことを全部英単語にしている感じです。回答を得られるはずもありませんので、次にバス停で待っている女の人に聞きます。ここでご意見番お得意のクイズ形式です!
プリティフィッシュネーム カモン
まずアザラシは魚じゃ無いわけですが、もうそこは良いでしょう。この女性も頑張ってくれましたが、結局Sealという単語は出てきませんでした。続いて聞いた人からは『Mammal』という単語が。これは動物という意味ではなく、その中でも哺乳類に限定して使う言葉です。ご意見番は意味が分かりません。
They have babies with no eggs.
説明してくれているのですが、ご意見番には難しい様子。続いてご飯を食べている男性に声をかけ、先ほどのクイズ形式で攻めていきます!
すると『Seal』と言ってくれました。そこから10分であることもわかり、海に行きますが、そこにはアザラシはいません。
近くにいた夫婦に聞くとラホヤビーチを提案してくれました!バスで行かなければいけません。スタートから5時間。ついに到着することができました!
ご意見番、お疲れ様でした!!
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はサンディエゴということで、アメリカの西海岸はシアトル・ロサンゼルスに続き3度目になります。史上最難関と言われた今回ですが、難なく出川さんはミッションを達成することができました。
今回は動物や魚の名前が多く登場したので、普段は使わない単語として勉強になった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。一度聞いたことがあるだけでもだいぶ違うと思います。
だいぶおつかいにも慣れてきたと思いますので、そろそろ出川さんがレストランの中での注文をしている所や、ホテルの中での宿泊ロケなどやってみると面白いでしょう。
いずれにせよ『もっと英語を使う出川さんを観たい』というのが管理人を含め視聴者の希望です。これからも当該企画には期待しつつ、当サイトは最速でまとめとレビューをしていきますので、読者の皆様は今後とも宜しくお願い致します!
また一緒に観ましょう!!
最後に〜本当の出川イングリッシュの楽しみ方〜
最後に当サイトから皆さまにお伝えしたいことがあります。
当サイトは出川イングリッシュと当該企画を絶賛しておりますが、ただ、いたずらに出川イングリッシュを盲信するのは危険であると考えております。確かに、出川さんの類いまれなるコミュニケーション能力は賞賛に値するものですし、簡単な英語やブロークンな英語でもいいから積極的に話していくことは間違ってはいけません。
重要なことは、バラエティ番組であることを十分に意識しつつ、英語学習の題材として楽しむということです。ここを間違えると、『出川イングリッシュは教育的に間違っている』とか、『英語学習者に有害である』というような不毛な議論につながってしまいます。
本当の意味で出川イングリッシュを楽しみ、今後の英語学習に活かす方法を下の記事で本気で語っています。出川イングリッシュに興味のある方はぜひこちらの記事も合わせてお読み下さい。きっと、これからの出川イングリッシュの視点が変わるでしょう。
今後とも当サイトを宜しくお願い致します。