皆様こんにちは!
本日は、『英語』を意味する”English”の”E”がなぜ常に大文字なのかという素朴な疑問についてお答え致します。
この疑問に関しては一度は誰もが抱くのではないでしょうか。管理人は学校で英語を習い始めた中学1年生の頃、どうして”english”というように表記してはいけないのか不思議で仕方ありませんでした。
教科を英語で表記する時も”math”や”science”といったように、先頭は小文字で表すのに、どうして英語の時だけEnglishなのでしょうか。調べてみれば非常に単純な話なのですが、管理人はこの疑問を常に持っていた記憶があります。
今回はそんな”English”の謎に迫ろうと思います。
そもそもの英語の表記ルール【いつ大文字にするのか】
最初にEnglishの話をする前に、大前提として、そもそもの英語と小文字の表記ルールについて確認しておきましょう!
英語というのは、どういう場合に大文字にしなければいけないのでしょうか。これにはいくつかのパターンが存在します。
文の書き出しの先頭
まずはこれでしょう。必ず文の最初の文字は大文字から書き始めるというルールが存在します。
中学校で最初に習う英文はなんでしょうか。管理人の場合はニューホライズンという指定教科書でしたが、たしかトムとナンシーとか言う登場人物が出てきて”I am a boy.”から始まったような気がします。
ま、そんな英文一度も使うことなく『boy』では無くなってしまった管理人ですが、一番最初に習うことのひとつが先頭大文字の原則でしょう。
先頭が大文字ではないと、パッと見た時に、『あれ,文の途中かな?』と思ってしまいます。
逆に先頭が大文字であれば、『あ,ここから文が始まっているんだな。』と瞬時に察知できるわけです。
固有名詞の先頭の文字(人名・国名・山・大陸等)
次に、固有名詞の先頭の文字が挙げられます。
例えば、トムが自己紹介する時にはなんと言うでしょうか。
” I am Tom”でしょう。“tom”とは書かないわけです。管理人であれば”Sean”と表記します。
いや、お前プロフィールが小文字になっとるやんけと思う人もいるかもしれませんが、これは文中の話なので悪しからずです。
同じように、人名以外でも国名に関しては大文字で表記します。
I live in Japan.
ですよね。TOEFLでスピーキングのマイク音声確認の際に皆が念仏のように唱えるあれです。
アイリブインジャパン、アイリブインジャパン、アイリブインジ・・・
別に言葉は何でも良いのですが、だいたい皆この言葉を言うのがお決まりのパターンです。
管理人は『あ~、TOEFL長過ぎて疲れるわ~みんな帰国子女みたいな奴ばっかりでよ~』みたいな感じでマイクテストを行っています笑
ということで、固有名詞の先頭は必ず大文字で始めます。
『私は』の『 I 』(一人称代名詞)
それでは、一人称代名詞の”I”はなぜ大文字なのでしょうか。
これには色々と理由があるんですが、昔の英語では”ic” “ich” “ik”等が『私』を意味する単語だったんですね。読み方は『イック』と言います。ドイツ語の”Ich”(イッヒ)が『私』を意味するのと似ています。
さて、ヨーロッパの言葉で、大文字と小文字があったのはラテン語だけなのですが、15世紀にグーテンベルグによる活版印刷が生まれ、その技術が発達した結果、聖書が印刷されるようになると、イタリアの印刷会社が現在のローマン体を開発し、現在まで幅広く使われるようになっています。
ここからなのですが、この”ic”はよく使われるので、だんだんと『イック』が『イッ』だけの発音になり(音声の脱落)、”ic”は”i”と書かれるようになったので、読み方も『アイ』になっていったのです。
ただ、この印刷技術の中、ただ”i”と印刷すると細いし他の文字との区別が付きにくかったそうです。さらに、自分を表すiなのに小さくて弱々しく、主張が弱いと判断され、ハッキリと大文字で表記することになったのです。
それからというもの、『私』は大文字で印刷されるようになったのです。まさかの印刷技術が関係していたということは管理人も最近知った事実でした。
ある語やある一節を強調したい場合
次に、当サイトのように『EARTHIAN MEDIA』のように、タイトルや強調した場合なんかには大文字が用いられます。特にこれといったルールは無いのですが、例えば一流英雑誌の『TIME』なんかも同じようなかんじです。
また、英語ニュース記事のタイトルなんかも同じ感じで結構使われています。
余談ですが、ネットのニュース記事というのは、結構スペルミスや文法的におかしいものが海外サイトには結構あります。日本語圏のサイトだとあまりそういうことはありませんが、国民性の違いかもしれません。
結論:Englishは固有名詞
実は上に挙げた表記のルール意外にも、細かくみていくと様々なルールがありますが、ことEnglishに関して言えば『固有名詞だから』という結論に至ります。
品詞に関する概念をしっかり学ばないとピンと来ないかもしれませんが、例えば数学は小文字で”mathematics”です。学問上の分類として、数学は一つの『普通名詞』として扱われます。だから小文字なのです。”sceince”も同じことです。
しかし、英語というのは『外国語』です。外国語という普通名詞の中に存在する『固有名詞』なのです。ドイツ語も中国語もアラビア語も固有名詞です。従って、“English”は学問の分類の中でも細分化された『固有名詞』として扱われる結果、大文字からのスタートになるのです。
私たちは”English”は言語学(Linquistics)の中の一つの分野にすぎないということを忘れてしまっています。
外国語(Foreign language)からさらに細分化された固有の分野であることを考えれば納得がいくでしょう。
結構単純な話ですが、理解しないと意外に腑に落ちないかもしれません。
どうしてEnglishは固有名詞なのかという話をしていくと、言語学の分野になってくるので管理人は専門ではないですから対応ができません笑
固有名詞だから大文字
これだけ知っておけば十分かなと思います。
以上、『Englishの『E』はなぜ大文字なの!?誰もが感じる素朴な疑問を簡単に解説します』というお話でした。
良かったら参考にされて下さい。