
留学に来たけど、なんだか寂しくてホームシックになっちゃった…



これから留学を控えているけど、ホームシックになったらどうしよう?
ホームシックについてこんなふうに考えている人も多いのではないでしょうか。
留学は基本的には楽しいもののはずですが、なかにはホームシックに悩まされている人もいることもまた事実です。
そこでこの記事では、カナダ在住4年目になる私が以下のことについて解説していきます。
- なんでホームシックになるの?ホームシックになる理由
- ホームシックになりやすい人の特徴
- ホームシックになってしまったときの対処法
- ホームシックは乗り越えられるもの?
- ホームシックにまつわる私自身の経験談
それでは早速見ていきましょう。
あんなに楽しみだった留学!何でホームシックになっちゃうの?



留学めっちゃ楽しみ~!いっぱい友だち作ってキラキラ海外生活を送りたい!
と思っている人でも、もしかしたら渡航後にホームシックになってしまうかもしれません。留学中は、「まさか自分が」ということが起こり得るのです。
最初に言いたいのが、ホームシックを感じるのは決して自分が弱いということではなく、誰にでも起こり得るものだということです。
一般的に渡航後の興奮が収まり現地での生活が落ち着いてきた2~3カ月後にホームシックになりやすいと言われています。
なかなか友だちができなかったりホームステイ先に馴染めなかったりすると、2~3週間でホームシックを感じる人もいるようです。



なかには3週間の短期留学でもホームシックになってしまう人もいるみたい。
ここではまずホームシックになる理由をチェックして、原因を見つけるところから始めてみましょう。
友達や家族との日本での生活が恋しくなる
友だちも家族も誰もいない国で暮らすということは、そもそもとても大変なことです。周りに頼れる人が誰もいないなかで、孤独感を感じるのは当たり前のこと。
SNSなどで友達や家族の楽しそうな姿を見て、うらやましくなってしまうことは仕方がないことです。



私も家族の夕食の写真が送られてきたり、友達の結婚式の様子を見たりすると毎回寂しくなります。
渡航先で友達が増えて生活が充実してくるまでは、日本の生活を思い出してホームシックを感じやすいかもしれません。
留学先でなかなか友達ができない
留学での大問題の1つ、友達づくり。学校や職場は友達を作るチャンスですが、タイミングによっては全然友達ができない!ということもあるのです。



私もカナダに来て最初の1カ月は友達ゼロ!めっちゃ焦りました。
多くの人が留学でたくさん友達を作りたいと思っているなかで、なかなか友達ができないと焦ってしまいますよね。特に他のクラスメイトが仲良さそうに話をしていたり、街中で楽しそうな友達グループを見つけると自分がみじめに感じてしまうかもしれません。
しかし、ほとんどの場合友達は学校や職場などで次第に増えていくものです。また友達がいなくても、学校の勉強や仕事、自分のやりたいことをするなどで充実した留学生活を送ることはできることは忘れないでくださいね!
言葉の問題でうまくコミュニケーションが取れず落ち込む
うまく言葉が話せず、言いたいことが言えなくて落ち込んでしまうこともホームシックの原因となります。嫌な顔をされたり笑われたりすることで、「話すことが怖い」と感じてしまうケースもあるようです。
人と話すことがなくなると、孤立感を感じてホームシックが加速します。特に日本では話すことが大好きだったという人は、うまく話せないことにもどかしさを感じやすい可能性があります。



日本語が通じるところへ行きたい…と思ってしまうのも無理はないよね。
留学先の文化に馴染めない
海外は日本とは違います。日本の当たり前も、他の国ではそうとは限りません。
現地の食事や人々の生活、仕事の仕方、清潔さなどの文化の違いに馴染めないことでもホームシックは起こります。
ご飯が美味しいと感じられない、街の治安が悪い、フレンドリーすぎる人々に圧倒されてしまう…など、どうしても文化の違いに適応できない場合もあります。



日本だったらこうなのに…!とつい思ってしまうこと、あるよね。
「文化の違いを大切にする」ことはもちろん当たり前ですが、どうしても我慢できない…!ということもあると思います。
ホームシックになりやすい人の特徴を知ってできる限りの対策を
続いては、ホームシックになりやすい人の特徴を紹介します。もちろんいろいろな性格の人がいるので一概には言うことはできませんが、参考までに3つのタイプを挙げていきます。
- 一人暮らしの経験がない人
-
家にはいつも話し相手がいて寂しくなかったという人は、急に異国の地で1人で生活を始めると戸惑ってしまうかもしれません。
- 留学先の言語がほとんど話せない人
-
言いたいことがうまく言えないというもどかしさが続くと、モチベーションの低下や疲れを感じやすくなります。
- 消極的で人に相談するのが苦手な人
-
友達を作るのが苦手で人と話せないでいると、自分の気持ちを吐き出すことができずに寂しくなってしまいがちです。
もちろんどんな人だってホームシックになる可能性はありますし、この特徴に当てはまっていてもまったくホームシックにならずに留学を楽しんだという人もいます。
自分のタイプを客観視して、ホームシック対策を考えておくのもいいかもしれません。
そもそもホームシックって乗り越えられるもの?
もちろん、ホームシックは乗り越えることが可能なものです!
何週間、何カ月とホームシックを感じる人もいれば、当日や数日中に感じなくなる人もいます。



ホームシックを感じている間は永遠に続くように思うかもしれませんが、意外と終わりは来るもの。
なんであのときあんなに帰りたかったんだろう?と思うほどスッキリと乗り越えられる例もあるので、ホームシック中も未来の自分を想像してできることを行っていきましょう。
とはいえ、あまりにも辛くて涙が出てくる、ご飯が食べられないもしくは過食してしまう、精神面や身体面で症状が出てきたという場合には無理に乗り越えようとする必要はありません。その際は帰国をするなどの措置を取ることも検討するようにしましょう。
ホームシックになってしまったときの対処法をカナダ生活4年目が紹介
それでは実際にホームシックになってしまったときは、どのように対処したらいいのでしょうか?
ここでは様々な種類の対処法を8つ紹介するので、自分に合いそうなものを見つけて試してみてくださいね。
仕事や学校など現地の生活を忙しくする
暇な時間が多いほど、悩んでしまったり思い出に浸ってしまったりするものです。学校の勉強やワーホリの仕事などとにかく予定をたくさん作るようにして、1人で考えてしまう時間を減らすようにしてみましょう。


友達をたくさん作る努力をする(日本人の友達も!)
誰かと話すことはいいストレス発散になります。友達を作って、ホームシックで辛い気持ちを吐き出してしまいましょう。
留学先で友達を作るには、
- 学校で積極的に意図に話しかける、アクティビティに参加する
- 早めに仕事を始める
- Meet upアドのイベントアプリや地域のイベントに参加する
- 留学用のインスタグラムアカウントを作って交流する
などの方法があります。ただし、知らない人と会う場合はくれぐれも身の安全に気をつけ、明るい時間に人の多い場所で会うなどの対策をしましょう。



私自身イベントやインスタで何人か友達を作ったことがありますが、特に一対一で知らない人と会う場合は最大限の注意を!!!
また、日本人の友達を作ることもおすすめです。日本語を話したくない!という人もいるかもしれませんが、やはり日本語で話せるということは安心感をもたらしてくれます。
英語(留学先の言語)をひたすら勉強する
多くの人の留学の一番の目的は、やはり英語を習得することではないでしょうか。集中的に英語を勉強して没頭することができれば、1人の寂しい気持ちを紛らわすことができるかもしれません。
学校の勉強だけでは足りないので、家で文法を復習したりオンライン英会話などで英語を話す機会を増やしたりして「英語の特訓期間」を設けてみてもいいかもしれません。
音楽や読書、ご飯など好きなことに没頭する
もちろん勉強のほかにも、自分の好きなことに没頭するのもおすすめです。
現地の音楽ライブを観に行ったり、図書館で英語の本を読んでみたり、またローカルフードを堪能してみたりと自分の好きなことと向き合ってみてはいかがでしょうか。
また、外に出て日の光を浴びることはとても大切です。考え事をしながらでもいいので、1人で散歩をしたり観光地を巡ったりと留学中でしかできないことを探してみましょう。
新しい仕事や勉強を始める
留学中は、自分のやってみたかったことをやるチャンスです。



私の場合、ライターと日本語・英語講師の仕事をカナダに来てから新たに始めました。
やってみたかったことや興味のあることにチャレンジしてみることで、留学のモチベーションを維持できるかもしれません。
また、英語だけではない語学の勉強や資格の勉強を始めることでも1人の暇な時間を有効活用できるかもしれません。
運動習慣を身に着ける
家にひきこもってばかりいると、ホームシックが加速してしまいます。
日光に当たることはとても大切!ウォーキング、ランニング、ジムに通うなど軽い運動を始めてみてはいかがでしょうか。



日本とは違う景色のなかを歩くだけでも十分リフレッシュになる!
公園のベンチで読書をしたり、ビーチで勉強をしたりすることで気持ちが明るくなる効果が期待できます。
日本の友達や家族と連絡を取る
ホームシックで辛いときは、日本の友達や家族と電話をしたりビデオ通話をすることで少し気持ちが和らぐかもしれません。



私もよく日本の友達や家族と電話します!聞き馴染みのある声を聞くと安心するものです。
また、「ホームシックである」ことを正直に話すことで気持ちが落ち着くかもしれません。
一時帰国・帰国を検討する
どうしてもホームシックが治らない、しんどいというときは帰国も検討しましょう。別に留学を全うしなければいけない理由はありません!英語の勉強は日本にいながらでももちろん可能です。
「いつでも帰っていい」と思うだけで、少し気が楽になるのではないでしょうか。
もちろん、「長期留学に行くと言って盛大に見送ってもらったのに恥ずかしい…!」と思う気持ちもわかります。
しかしホームシックは誰にでもあることですし、「他にやりたいことができた」「なんか違うと思った」という理由で留学を切り上げる人は結構います。



いつでも帰ればいいや!くらいの気持ちでいよう!!
私のホームシック経験談!たまに訪れる日本に帰りたい欲
この記事を書く私はカナダ生活4年目です。最初の2年間はホームシックとは全く無縁!「日本に帰りたい」とほとんど思うことなく生活をしていました。
しかしカナダでの生活が3年目に突入したころ、今後の生活について考えるなかで日本に帰りたいと思うタイミングがいくつかありました。その時の実体験を紹介します。



全体的には深刻なホームシックにはなっていませんが、参考までに紹介します。
【ケース①】遠距離恋愛で寂しくなった!
私はカナダ2年目から3年目にかけて、1年間日本とカナダの遠距離恋愛をしていました。遠距離恋愛は、ホームシックになる大きな要因の1つだと思います。



そりゃ寂しくなるよね。私の友人も遠距離恋愛を理由にホームシックになっていた。
やはり明確に「日本に行きたい理由」があるとホームシックになりやすいと感じました。特に街中でカップルを見かけるたびに羨ましくて寂しくなるもの…。
その当時は友だちと遊んだり仕事のシフトをたくさん入れたりすることで、毎日を忙しくして気を紛らわせて克服しました。



あと毎月ご褒美デーを作って好きなものを爆食していた!(笑)
【ケース②】カナダの病院が不便すぎて怖くなった!
カナダでは病院に行くことが本当に大変です。カナダ国民や一定の条件を満たした外国人は医療費は無料になるのですが、とにかく待ち時間が長い。
街中のクリニックは予約が取れないほど混んでいて、緊急外来に行っても10時間前後の待ち時間が発生します。「この症状ちょっと不安だからお医者さんに行こう」と思っても、カナダだと気軽に診察が受けられないのです。
一度体調を崩しがちだった時期に、「日本だったらもっと気軽に病院に行けるのに…」とついつい日本とカナダを比べてしまい、ホームシック気味になりました。



それ以降ランニングをはじめ、家でヨガや筋トレといった運動習慣を継続するようにしています。健康は大事。
このときは気を遣って健康的な生活をすること、運動をすること、野菜をたくさん食べることなどに気をつけてホームシックを克服しました。


ホームシック、どれくらいで治った?
私がカナダ4年目ですが、深刻なホームシックを感じたことはまだありません。上述のようなケースで一時的に日本に帰りたくなることはあるものの、たいてい数日で治まります。
これは日本でも6年間1人暮らしをしていたからかな?と感じています。国は違えど、誰も知らない土地で1人で暮らし始めるということに慣れていたのかもしれません。



ただホームシックを感じている最中は、日本に帰るまで治らないような気がしていました。
他のことを考えるようにする、新しいことを始めてみる、大好きな美味しいものを食べるといったことを意識して取り組んでいました。
ちなみに…友達全然ほぼゼロのワーホリでも特に気にならなかった
また、私はカナダに来て最初の年をバンクーバー、次の年から現在までビクトリアで生活しています。
バンクーバーでは学校に通っていたので友達が多かったのですが、ビクトリアでは友達を作る機会がほとんどゼロでした。



ワーホリだったので学校にも行かず、職場にも同僚ゼロという衝撃の経験。(小さいレストランでマネージャーとシェフ、私だけだった)
というわけで次第に友達ができてくるまで、ほぼ1年間友達2,3人という状況でしたが個人的にはあまり気になりませんでした。
ライティングやオンライン講師といった仕事に没頭し、他にも英語や日本語教師の資格勉強などに時間を費やすことで1人でも充実したワーホリ生活が送れたと思います。
【まとめ】無理に留学を続ける必要はない!ホームシックと上手に付きあおう
というわけで、『留学中にホームシックになってしまったら?対処法や乗り越え方、原因を解説【一人じゃない】』というテーマで記事を書いてきました。
ホームシックは誰でも感じる可能性のあるものです。今ホームシックで悩んでいるあなたも、決して1人ではありまん!
ホームシックは、無理に消そうとするものではなく上手に付き合っていくべきものだと思います。日本から離れた国で暮らしていれば、誰だって寂しさを感じます。
ホームシックの対処法をもう一度まとめると、以下の通りです。
- 仕事や学校など現地の生活を忙しくする
- 友達をたくさん作る努力をする(日本人の友達も!)
- 英語(留学先の言語)をひたすら勉強する
- 音楽や読書、ご飯など好きなことに没頭する
- 新しい仕事や勉強を始める
- 運動習慣を身に着ける
- 日本の友達や家族と連絡を取る
- 一時帰国・帰国を検討する
ホームシックを感じたら、上記のことをぜひ参考にしてみてくださいね。もちろん時間が解決してくれることもあります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。みなさんの留学を応援しています。