👤TOEIC初受験に挑戦したい人
👤 TOEICを受けてみたい、もしくは仕事などで受ける必要がある人
👤2回目のTOEICに挑戦する人
転職や就職、昇進などで利用されることの多いTOEIC。
日本での英語力を測る指標として、今や最も人気の高い英語試験と言えるTOEICですが、
英語は苦手だけど就活のためにTOEIC受験しておきたいな…
英語の勉強はほぼしてないけど職場からTOEICを受けろと言われてしまった…
という方も少なくないのではないでしょうか?
そこでこの記事では、『ゼロから始めるTOEIC!初心者におすすめの勉強法を大公開』というテーマで、TOEICにあまり馴染みがない!という皆さんに向け以下のことを解説します。
- TOEIC初心者が始めにやるべきこと
- TOEICのスコア別レベル感
- TOEIC初心者におすすめの勉強法
- TOEICを受験する際のコツ
これからTOEICを受ける予定があるという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。それでは早速見ていきましょう!
TOEICテストとは?スコア別のレベル感も紹介
TOEICとは、国際ビジネスコミュニケーション協会が運営する英語試験です。
大きく分けてTOEIC® Listening & Reading Test(TOEIC L&R)とTOEIC® Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W)の二種類がありますが、英語力の指標として使われることが多いのはTOEIC L&Rの方です。
この記事内での“TOEIC”はTOEIC L&Rのことを指し、この記事ではTOEIC L&Rに向けての勉強法について解説をしていきます。
TOEICの試験形式
リスニング | 約45分間・100問 |
---|---|
リーディング | 75分間・100問 |
TOEICは上の図のように、リスニングとリーディング併せて2時間のテストです。
さらにリスニングとリーディングは、それぞれ以下のような7つのパートに分かれています。
リスニング | Part.1 | 写真描写問題 6問 |
---|---|---|
Part.2 | 応答問題 25問 | |
Part.3 | 会話問題 39問 | |
Part.4 | 説明文問題 30問 | |
リーディング | Part.5 | 短文穴埋め問題 30問 |
Part.6 | 長文穴埋め問題 16問 | |
Part.7 | 1つの文書:29問 複数の文書:25問 |
なお回答はすべてマークシートなので、筆記の必要はありません。
TOEICのスコア換算表とスコア別のレベル感
文部科学省が2016年に作成したデータをもとに、英検との換算表を作成してみました。
TOEIC | 英検 |
---|---|
945点~ | 1級 |
785点~ | 準1級 |
550点~ | 2級 |
225点~ | 準2級 |
120点~ | 3級~5級 |
また、国際ビジネスコミュニケーション協会が発表しているTOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表は以下のようになっています。
860~ | NON-NATIVEとして十分なコミュニケーションができる |
---|---|
730~ | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている |
470~ | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる |
220~ | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる |
コミュニケーションができるまでに至っていない |
また、「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2019(英語活用実態調査2019(企業・団体))」によると、海外部門の社員に期待するTOEIC L&Rの平均スコアは690点とされています。
TOEIC初心者がまずやるべきこと!TOEICの仕組みを理解しよう
いきなり勉強を始めようと思っても、何からやったらいいかわかんないよ!
という方は、勉強の仕方で迷走したり、効率の悪い勉強法で時間を無駄にしてしまうかもしれません。
TOEICの仕組みがわかったら、次は最初にやるべきことをチェックしていきましょう!
過去問や例題を見て自分のレベルを確認する
まずは、自分の現在の英語力を把握しましょう。
実践形式の公式問題集を解いて、今の実力で何点取れるのかをチェックしてみることがおすすめです。
また、TOEICの公式サイトには、サンプル問題が掲載されています。
公式サイト→【公式】サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC
クリック一つで回答できてすぐに答え合わせができるため、TOEIC初挑戦の方がTOEICの問題の雰囲気を知るのにぴったりです。
TOEICで目標とするスコアを決める
今の実力がわかったら、次は目標スコアを決めましょう。
会社から「800点取れ」と言われたから、とにかく800点を目指そう
というのはあまりおすすめしません。
最終目標とは別に自分の現状に見合った目標を立て、少しずつレベルアップしていくことが大切です。
また一般的に、TOEICでスコアを100点上げるのに必要な勉強時間は200時間と言われています。
上の図は、オックスフォード大学出版局が発表した『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』に掲載されている目標スコアと勉強時間の相関表です。
例えば現在のスコアが550点前後という方は、650点を取得するためには225時間の勉強が必要というわけですね。
1日2時間勉強したら3カ月半くらいで達成できる計算です。これをもとに目標を立ててましょう!
自分に合った参考書を探す
達成したいスコアが決まったら、次は自分に合った参考書や勉強法を考えましょう。
参考書の利用は必須ではないですが、レベル別のTOEIC対策の教材は豊富にあるため、そういったものを活用することで効率が上がります。
自分のレベルにあった参考書を使うことで、自分のレベルに合った勉強ができるね!
独学で何から始めたらいいかわからない…
という方は、参考書を1冊買ってそれをやりこむことがおすすめです。
目標スコアに必要な勉強時間をもとに受験時期を決める
さらに、目標スコアとそれを達成するためにかかる時間を理解しましょう。
TOEICを受験する際は、勉強時間をしっかり確保するために2~3カ月先の受験を目標とすることがおすすめです。
早すぎると勉強が間に合わないし、先過ぎるとモチベーションが続かない…!(経験アリ)
スコアを100点上げるための「200時間の勉強」も、3カ月あれば達成することができそうです。
準備期間をしっかり設けて、万全の状態でTOEICに臨めるようにできるといいですね!
なおTOEICの申し込みはこちら【公式】年間テスト日程|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBCから可能です。
だいたい2カ月先の試験まで予約ができ、1カ月を切るような直前での予約はできないので気をつけましょう。
ゼロからでも大丈夫! TOEIC初心者におすすめの勉強法5選
TOEICの受験を決めたら、さっそく勉強を開始しましょう!
ついにTOEICを受験するけど…どうやって勉強したらいいんだーー!?
ここでは、TOEIC初心者の方におすすめの勉強法を紹介していきます。
TOEICは傾向と対策をつかめばそこまで難しいものではありません!
勉強法①頻出単語を覚える【レベル別参考書あり】
TOEICとは、
日常生活やグローバルビジネスで活きる“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト
とされています。日常会話はもちろん、「ビジネス英語」の試験の側面も強いのがその特徴です。
そのため、TOEICでは専門的なビジネス用語をよく見かけます。逆に言えば、「TOEICで頻出のビジネス単語」というものも存在します。例えば、
- municipal(地方自治代の)
- representative(代表者)
- manufacturer(製造業者)
- vendor(業者、販売店)
など、日常会話ではあまり目にしないビジネス英単語をよく目にします。
TOEIC専用の単語教材を使用し、効率よく覚えていきましょう。
単語がわかるだけで理解できる文章が増えます!例えばHe is a director.という文章も、“director”の意味さえ知ってさえいれば理解できますよね。
勉強法②中学英語をしっかり復習【基礎文法は必須】
TOEIC以前に、
「英語学習自体が初心者!」
「学校で習ったこともよく覚えていない!」
という方は、まずは中学英語で習う文法を復習することがおすすめです。
TOEICさえできればいいよ、中学英語の勉強なんてやる必要あるの?
と思ったそこのあなた。実は中学文法は、英語を学習するうえで必要な基礎知識がすべて詰まっています。
動詞の時制、不定詞toの使い方、接続詞、受動態、現在完了形などなど…
挙げだしたらキリがないほど、日常会話で必須の表現を学ぶことができます。
中学英語の知識だけである程度の会話ができてしまうほどなので、「学生ぶりに英語学習をする」という方はまずは中学で習う文法事項をおさらいしてみましょう。
勉強法③リスニング教材でシャドーイング【英語の音に慣れる】
TOEIC攻略に欠かせないのがリスニング力です。
リスニング | 5点~495点 |
リーディング | 5点~495点 |
トータル | 10点~990点 |
---|
TOEICの配転は上図のようになっていますが、リスニングの平均点はおよそ330点、リーディングの平均点はおよそ277点と、リスニングの方が平均点が高いのが特徴です。
このことからもわかるように、リスニングはリーディングよりも得点がとりやすい傾向にあります。TOEICの勉強をする際は、リスニングの練習が欠かせません。
TOEICのリスニング教材は充実していますが、ただ聞いて問題に答えるだけでは知識が定着しません。
リスニング教材を利用した勉強法としては、
スクリプトを読み文章を理解する
知らない単語を調べて発音も含めて暗記する
音声に合わせてシャドーイングをする
といったことがおすすめです。
TOEICの音声に合わせて自分でも英文を読んでみましょう!自分で言えるようになった言葉は聞き取ることもできるはず。
英語の音やリズムに慣れて、リスニング力を鍛えていきましょう。
勉強法④正確な長文読解の練習【時間がかかってもいい】
TOEICで避けては通れないのが、長文読解です。最後のPart6,7は長文を早く読んで正確に理解する力が求められますが、初心者の方にとっては難易度が高めです。
勉強段階では、まずは時間をかけて長文をしっかりと読み、理解する練習をしましょう。
文の構造・文法を理解する
知らない単語を逐一調べる
正確に日本語に訳してみる
といった、正確な読解に欠かせない力をまずは身に着けるようにしましょう。
初めのうちは最後の長文読解で時間が足りなくなることが多いけど、それでも問題なし!時間内にすべて解くよりも、取り組んだ問題の正解率を上げる方が大事!
勉強法⑤TOEIC対策アプリでスキマ時間を活用【手軽にできる】
通勤時間や寝る前のスキマ時間を活かして勉強したい!という方には、TOEIC対策のためのアプリもおすすめです。
スマホさえあれば気軽にいつでも勉強ができるので、勉強へのハードルが低くなります。
机に向かって参考書を開くのが億劫…という方はアプリを試してみるのもアリだね!
私自身、“mikan”というアプリでTOEIC用の単語勉強をしたことがあります。
一方で、
というメリットもありました。無料アプリも多いので、一度試してみるのもおすすめです。
初めてのTOEIC!受験の際のコツはある?
さて、勉強も終えていよいよ受験本番!
TOEICには傾向と対策がありますが、どのようなことに心がけて受験をしたらいいのでしょうか?
TOEIC本番に向けた受験時のコツを紹介します。
コツ①リスニングは最初の疑問詞を聞き取る
TOEICではリスニングの音声は、1回しか流れません。そう、一度聞き取れなかったらもう終わりなのです!!
今なんて言った?と思っているうちにどんどん進んでしまうリスニング。何を言ってるか全くわからなくて置いて行かれた…なんてことになりかねません。
そんなときのコツですが、発言の最初の部分を注意して聞き取るようにしましょう。
When, Where, Who…といった疑問詩から始まる質問は、そこさえ聞ければ何を答えたらいいかがわかりやすくなります。
例えば以下のような問題があったとします。
Where’s the new fax machine?(読み上げ)
(A)Next to the water fountain.
(B)I’ll send it tomorrow.
(C)By Thursday.
参考『【公式】サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC』
もしWhereさえちゃんと聞き取れていれば、Aの「水飲み器の横です。」が選べるはずです。このように、最初の疑問詞に集中することで回答のヒントが得られるかもしれません。
コツ②リスニングは問題文に目を通しておく
リスニングでは問題が読み上げられる前に、問題文にあらかじめ目を通しておきましょう。どんな問題が来るか事前にわかっていれば、どこを注意して聞いたらいいのかが明確になります。
例えば以下のような問題があったとしたら、
Where do the speakers work?
(A) At a hotel
(B) At a department store
(C) At a restaurant
(D) At a call center
参考『サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC』
どこで会話をしているのかを注意して聞き取ればいいんだな、と思いながらリスニングに臨むことができます。
なおリスニングテスト中にリーディングの問題を見ることは禁止されているので、注意しましょう。
コツ③わからない問題は潔く次へ
リスニングもリーディングも、わからなかったらすぐに次に行きましょう!
特にリスニングは、前の問題を考え続けているとどんどん先に進んでしまいます。パニックになってしまうのはもったいないですよね。
リーディングにおいても、わからない…と感じたらどんどん次へ進むのがベターです。TOEICは、難しい問題と易しい問題がバラバラに配置されています。後ろに行くほど難しくなっていくというわけでは必ずしもありません。
そのため、先に進んで自分の解ける問題を探す方が得策と言えるでしょう。
一見難しく見える長文も、よく見るとシンプルな問題だった!ということも意外とあるのがTOEIC。
なお分からない問題も、必ず適当な番号にマークしてから進みましょう。マークがずれてしまうのが一番の悲劇です。
初めてのTOEIC経験談!どうやってスコアを伸ばした?
私自身がTOEICを始めて受けたのは大学一年生のときでした。大学の大教室に集められ、大人数で一斉に受けるTOEIC。長いし難しいし、とにかく疲れたのを覚えています。
私の初受験時のスコアは520点くらいでしたが、
そこからどうスコアを伸ばしたのか?
初受験の感想は?
といったことについてまとめていきます。
初受験は520点前後!その際感じたこと
TOEIC初受験時の感想ですが、
こんなに長いテスト(2時間)受けたことない
難しい、知らない単語だらけ
リスニングの速度についていけない
こんな感じでした。もちろん時間には間に合わず、最後の20問くらいは適当にマークしたのを覚えています。
また同時に、
TOEICで高得点を取って英語を使う仕事に就きたい
決まった形式のテストだから、ちゃんと勉強したら高得点も夢じゃないぞ
とも思いました。ここから私のTOEIC勉強が幕を開けました。
2回目以降に対策したポイント
高校英語文法の復習(参考書『Vintage』を利用)
TOEIC専用の参考書を何週も解く
リスニング教材を使い分かるまで何度も聞きなおす
TOEIC頻出単語の暗記
勉強していると、「TOEICによくある出題パターン」「TOEICでよく使われる単語」があることに気付いてきます。
「TOEICで絶対に高得点を取りたい」という場合は、TOEICに特化した教材の利用は欠かせません。
次の目標スコアを決め、そのスコアを取るために足りない知識を補っていく…という感じで勉強をしていきました。
私の単語暗記法は以下の記事で紹介しています♪
一番最後の長文読解から解いてみた【時間切れ対策】
初期のころは、TOEICではいつも時間が足りなくなってしまっていました。そのため、リーディングの最後の問題から解いてみたことがあります。
その方が長文を落ち着いて読めるかな…?と思いましたが、
得点が取りやすい最初の方の短文問題に時間がかけられない
マークがずれてしまうのが怖い
長文を読みながらも時間をこんなに使って大丈夫かな…?とそわそわする
というような理由から、あまりいいアイデアとは言えませんでした(笑)
勉強を続ければ、普通にやっていても時間内に終われるようになるものです。
時間はかかるかもしれませんが、英文を早く読む練習を続けて長文読解のスピードを上げることが一番です。
【まとめ】ゼロからでも遅くないTOEIC対策!少しずつスコアは上がるもの
TOEICの勉強を始めるのに、遅すぎるということはありません。
英語学習初心者の方でも、TOEICの経験が無いという方でも、地道にコツコツやっていけばいいスコアを取ることは可能です。
TOEICを受験する前にやるべきことをおさらいします。
TOEICのテスト形式を確認→自分の英語レベルを知る→目標スコアを設定→2~3カ月後の試験を予約
まずはTOEICというテストを知るところから始めてみてくださいね。自分の現状の英語レベルをもとに目標スコアを決めることも欠かせません。
また、TOEICのおすすめ勉強をもう一度まとめます。
頻出単語を覚える
中学英語をしっかり復習
リスニング教材でシャドーイング
正確な長文読解の練習
TOEIC対策アプリでスキマ時間を活用
基礎文法をしっかりと勉強したあとは、TOEICに適した教材を使って効率よくスコアを上げていきましょう!
傾向と対策さえつかめれば、TOEICはそんなに難しすぎるものではありません。
みなさんのTOEIC受験を応援しています。