皆様こんばんは!
年末に気になる参考書があるということで、当サイトでもお伝えしてきた、ジャパンタイムズさんの『英語を英語で理解する 英英英単語』が先日発売となりました!!
待ちに待ったという方も多かったのではないでしょうか。上級編に関しては、Amazonでは『発売していないのにも関わらず、なぜかもうベストセラーになっている』という面白い状況になっていましたね。それだけ多くの方が予約注文をされていたということです。勿論、当サイトも当然の如くAmazonで予約注文し、本日到着致しました。
それではお待たせ致しました。
当サイトが国内最速となる『英語を英語で理解する 英英英単語 超上級編』の商品情報をシェアしたいと思います。
今回は前回の『上級編』に続き、『超上級編』に関してレビューしていきたいと思います。上級編に関しては既にレビュー済みなので、合わせてお読み下されば幸甚です。
レビュー詳細
【商品名】英語を英語で理解する 英英英単語 超上級編
【販売価格】2,700円
【商品内容】大学受験以降,TOEIC・英検・TOEFLまで活用できる上級者向け単語帳
【評価】S(英語学習において最大限に活かせる)
外観と第一印象
到着してまず感じたことは
やっぱりカッコイイ♡
これに関しては超上級編に関しても変わりません。というか、むしろ超上級編の方がカッコイイです。ブルーブラックの背景に金色に輝くタイトルとサブタイトル。これは書店の参考書コーナーを訪れる者の目を引くことは間違いありません。
前回も言及したこのエベレストっぽい山ですが、実はパッケージがこの2冊で繋がるようになっています。そして、今回の最も高い頂点には『20,000 words Level』との文字が書かれています(小さくて見にくいかもしれません)。前回レビュー時には気付かなかったのですが、よーく見てみるとこの背景は雪っぽいものが降っていますね。ものスゴイ豆知識ですが、この背景画像はiStockから持ってきているようです。当サイトも海外の著作権フリーの画像を沢山使っていますが、将来的にはiStockのような綺麗で良質な画像を採用したいと思っています。
どうしてもコストがかかるので、なかなか難しいところではあります。
ちょっと話が逸れましたが、超上級編はデザインが上級編のシルバーに対して、『ゴールド』となっています。この箔押しがまた非常にカッコイイことになっています。
『箔押し』というのは、クレカでも何でもそうですが、画像で見るより実物の方が圧倒的に綺麗に見えます。写真ではなかなかお伝えできないのが残念ですが、非常に美しいです。真ん中の『英語を英語で理解する 英英英単語』の部分が輝いており、どことなく『高級感』『高レベル感』が演出されております。『お、何の単語帳なんだろう!?』と周りの目を引くことは間違いないでしょう。
さて、太さですが、上級編と同様の太さになっており、結構太いのです。今確認したところ、407ページということでなかなかのボリュームになっています。そのため、結構重いので、TOEICでいうところの金フレや銀フレのように気軽に持ち運べるかというと、ちょっと疑問が残るところではあります。
中身のレイアウト
非常にページ数が多かったので、中身はどんな感じになっているのだろうと疑問に思いました。さぞかしぎっしり詰まっているのかと思いきや、以外と中身のレイアウトは余裕を持って書かれています。この分厚さは、英単語を『英語』で説明する部分が長いので、そのによって生み出されているものだったということです。
1つの単語ごとに結構スペースが設けられているのがお分かり頂けるかと思います。片面につき多くても4単語しか載っていませんので、その余裕の持ち方が半端じゃありません。このひとつひとつの単語にじっくり時間を掛ける感は嫌いじゃありません笑
ひとつの単語に対して英語と日本語で意味を解説し、さらに例文を付け加え、極め付けは金フレのように例文まで付いています。前回の記事で、この単語帳が『時代の寵児となるか』というテーマでお話しましたが、このような単語帳は管理人の知る限り一冊も存在しなかったと思います。この点、非常に斬新な発想で、純ジャパ対象の英語学習に新たな風を吹かせてくれそうな内容になっています。
気になるカバーを外した姿
さて、管理人が一番気になっているのはこれです。
当サイトの読者の方であれば既に当たり前のことになっているかもしれませんが、管理人は参考書のカバーは全て外して使います。基本的に買った瞬間外します。アホかと思われるかもしれませんが、理由等下の記事にて解説しておりますので、興味がある方はぜひご覧下さい。
ということで、今回の単語帳はあまりに表紙がかっこいので、ずっと中身が気になっていたのです。参考書の中には、見た目はショボイしダサいくせに、『脱いだらスゴイ』本が沢山あります笑
従って、管理人には参考書を買うとカバーを外し(脱がし)て着飾れなくなった『本当の』姿を確認するという奇妙なクセがあるのです。これは分かってくれる人には分かってもらえるのですが、分からない人にはとことん分かりません笑
なので、時々カバーを外して使っている人を見つけると声を掛けたくなってしまいます。
うおぉ、分かっとるなキミは!友達になろう!!!
ということで、高鳴る胸の鼓動を感じながら、震える手を抑えつつカバーを外しました。
結果は上級編と同様です。
はい、これに関しては上級編と同じですね。文字がシルバーかゴールドかの違いしかなく、カバーを外してしまうと上級編なのか超上級編なのかという区別が付きにくくなります。
やっぱり何度見ても微妙です笑
読者の皆さんは、当サイトがこれだけ絶賛していたから、カバーを取った中身も同様に絶賛しまくると思っていたでしょう。申し訳ありませんが、カバー外すと微妙です・・・。
単純にシンプルで、悪くは無いのですが、手抜き感がスゴイです。まるで外見はめちゃイケメンなのに中身がすっからかんの男の子みたいになっています。想像していたより微妙な中身です。(※一応念のために言っておきますが、中身というのはコンテンツのことではありません。本体のデザインのことです。)
仕方ないですが、管理人は勉強する時にカバーがペラペラして外れるのが猛烈に鬱陶しく感じる人なので、この単語帳ももれなく外そうと思います。というか、もう既に外しました。中身までカッコ良ければ完璧でしたね!上級編は2日目にしてもうこんな感じになりました。
総評
下らないことに何文字も使ってしまいましたので、真面目な話に戻します。
やはり、最近の出版業界は、本の内容に関わらず表紙をゴージャスにすることで消費者の購買意欲をそそるというマーケティング手法を用いていますが、このトレンドが英語学習業界にも押し寄せています。見た目がキャッチーであれば、消費者というのは基本的に簡単に手に取ってしまうものです(手に取ればこっちのもの)。
今回の場合は、中身は粗悪では無いので大丈夫なのですが、外観だけ素敵・オシャレにした中身は何も無いような本が多く出版されているので要注意です。初学者の場合『あ~分かりやすそう!』という感じで買ってしまうからです。余談ですが、このような見た目だけの本は特に自己啓発・スピリチュアル系に多いです。実際中身はスッカラカン&インチキ&著者の金儲けのオンパレードなので仕方ないのですが、英語学習という所謂『大人の』世界では流行しないで頂きたいトレンドであります。
当サイトの考えとしては、外見に頼らずとも『ホンモノ』の商品は口コミで自然と広がるため、着飾らなくとも勝手に売れていくというものです。従って、購入後の消費者の最終的な満足度まで考えた内容を販売していれば、自ずとそのような結果になります。
もっとも、本書は中身も優れていると思いますので、特に心配はしていません。特にジャパンタイムズさんの出している本は英検関連を始め、良書が多い印象です。具体的な中身に入っていきましょう。
英英辞典のように単語の語義説明が英語で書かれた新しいタイプの英単語集が遂に登場!
単語集と言えば「infiltrate: ~に潜入する」のように英単語とその訳語がセットで掲載されているものが一般的でした。しかし、本書は「infiltrate: to slowly and secretly enter something in order to gain information or cause harm」のように、英単語と英語の語義説明をセットで掲載することで、英語のニュアンスをそのまま理解できるようになっています。単なる英英辞典と異なり、役に立つ単語を厳選しているうえ、理解を助ける日本語訳も収録しているので、無理なく英語力を高めることができます。
あなたの英語力を総合的に高める本書の特長
1. 語義説明が英語で示されているから単語のニュアンスが分かる
2. 英語の語義説明を覚えることで、英語で説明する力がつく
3. 知的なネイティブなら知っているハイレベルな単語を収録。『ニューヨーク・タイムズ』などを読むための語彙力が身につく
4. 英検1級、TOEFL、国連英検など難易度の高い試験対策に効果抜群
5. 1000ファイルに及ぶ音声で耳からも語彙が定着。リスニング力も高まる
【超上級編 収録語彙の目安】
★20000語レベル★
・英検1級~
・国連英検特A級
・TOEFL iBT 100~
こちらがまずは超上級編の内容ということですが、正にこの通りである、と言えるでしょう。『20,000語レベル』ということですが、冒頭に述べたように、本書が分厚いからと言って20,000語収録されているわけではない点に注意が必要です。とりあえず全体を通して読んで見ました。上級編に関してはさほど難しいものでは無いことは前回のレビュー時にお伝えしましたが、この超上級編に関しては『素直に難しい』というのが印象です。
何もって難しいというのかは人それぞれですが、だいたいレベル的には英検でいうところの1級以上くらいと言った感じです。1級単語より難しい気がします。英検1級の対策をされている方以上でないと、あまりやっても意味が無いと思われます。というのも、日常生活を過ごすという観点から考えた時に、明らかに使わない単語が多いということと、同じ意味の単語でもっと簡単に言い換えられるものが多いということです。
なかなか表現がしにくいですが、例えば、日本語で言うと『考える』のことを超上級編では『思慮する』と言ったり、『心配』のことを『懸念』と言う感じです。普通に英語をツールとして考えるのであれば,正直ここまで要らないのではないかと思われます。別に普通に『考える』とか『心配する』と言ってしまえば良いからです。従って、やりたければやっても良いと思いますが、それ以上に『やること』がある人は手を出すべきではないでしょう。
もう一度まとめると、
超上級編 ☞ 英検1級・国連英検特A級・TOEFL iBT 100~
ということで、ある一定レベルの英語学習者でなければそもそも手が出せない内容になっています。ただ、コンセプトとして非常に面白いので、今までの単語帳でのボキャビルに飽きてきた方は一度手に取ってもいいかもしれません。また、全く必要ないかと言うとそう言う訳ではなく、例えば『TIME』をスラスラ読めるようになりたい人や『The Economist』等の一流英文雑誌に目を通したいと言う人は、やるべきでしょう(多分本書でも足りない)。
ただ、結局の所、このレベル(認識語彙数20,000語以上)になってくると、『単語帳』で英語を覚える段階ではなく、人生において『出逢った知らない単語をその都度覚えていく』ことが最も合理的であり、ある意味で『TIME』などの雑誌や米国Yahoo!等のニュースを見ながらリアルタイムで認識→忘却→再認識→定着という流れで進んでいくのが当たり前になってくると思います。
従って、ここまでレベルの高い単語帳になると、所謂『タンゴチョウ』としての価値がどれくらいあるのかというと結構微妙なラインになってくることは間違いの無い事実だろうと思われます。
さて、前回同様ここで注意が2点あります。
コア教材としての価値
まず、1点目ですが、この教材は『ボキャビルのコア教材』としては機能しません。何を言っているんだという話ですが、収録単語はそこまで多いわけでは無いので、この教材をメインにして単語力の増強を図るというのはおすすめできません。この教材はある程度単語の基礎ができている人向けなので(そもそもそういう趣旨)、本格的にしっかり基礎から積み上げたいという方は、当サイトでもSの評価をしているSLVを各自のレベルに合わせて使うべきです。ちなみに、この『英英英単語 上級編』はSLVでいうと、Vol.4~くらいの印象です。
大学受験に用いるべきか
そして、2点目ですが、高校生等の大学受験を控えた方が使うことに関してです。当サイトの読者の方にも高校生の方が沢山いらっしゃいますが、『大学受験』という観点からみた場合,この教材を買う必要はないでしょう。
この教材は確かに、外見もカッコよく、話題になっているので、飛びつきたい気持ちもわかりますが、東大・京大に合格したい、慶應英語に高得点で受かりたいという一部の生徒を除いて全く必要ありません。というか、東大クラスでも原則必要ありません。
そんなことをしている暇があったら、過去問を何周も繰り返すとともに、基本的な単語を必ず抜けが無いように押さえておくことが大切です。大学の入試問題というのは、『落とすため』の試験なので、難しい題材が出題されて当たり前です。難しい単語が出るからこそ、知っておかないといけないような錯覚に陥りますが、このようなハイレベル単語に関しては、はっきり言って他の受験者と差が付きません。
それよりも、いかに基本的な問題で当たり前のように正解できるかが重要であるということです。
別に難しい単語に挑戦したければ、大学に入ってからいくらでもできますし、社会人になってからでもいつでもできます。従って、高校生の方は興味本位で本教材に手を出すより、よっぽど日頃の英文解釈を徹底的にやっておくべきです。あと、何よりも『国語力』を高めることが誰も言わない『キーポイント』であることを申し上げておかなければなりません。英語力の土台には、日本語力がいるのです。
これに関してはまたいずれ別の機会にお話しましょう。
このように、一定の方に関しては注意点があるものの、総合的に見ると類を見ない英単語帳であると言えるでしょう。最大のメリットは、英英辞書のような感じで『英語で』説明がなされているので、より、直訳では分からないような細かなニュアンスにまで意識を行き渡らせることができるということです。所謂、英語を英語で考え、発信する『英語脳』を作るに当たって、ベーシックな部分を鍛えるためにもってこいの教材であると思います。本書の英単語がスラスラと日本語・英語両方で出てくるようになれば英検準1級は高確率でクリアできるようになるかと思います。
上級者にとっても、日頃自分が覚えていた単語に『こんなニュアンスがあったんだ』ということを再認識させてくれるとても良い機会であることは間違いありません。よりイメージが湧いて、より、記憶に定着しやすくなることは間違いありません。基礎が完成している方には文句なしでおすすめ致します。
以上より、当サイトの評価ではS(英語学習において最大限に活かせる)とさせて頂きます。
以上、本日は【『英語を英語で理解する 英英英単語 超上級編』到着!崇高な雰囲気で話題の英単語帳を当サイトが国内最速でレビューします!!】というテーマでお話しを致しました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。