カナダはワーホリ先として人気の国の1つですが、具体的にどのようなところが人気なのでしょうか?
この記事では、
- ワーホリ先を迷っている
- カナダワーホリのリアルな事情が知りたい
という皆さんに向け『ワーホリにカナダがおすすめな理由!経験者がメリット・デメリットや体験談をシェアします』というテーマで、以下のことをまとめていきます。
- カナダワーホリのメリット・デメリット
- カナダワーホリでおすすめの都市
- カナダワーホリの基本情報
- カナダワーホリ経験者の体験談
この記事を書く私はカナダのビクトリアでワーホリをした経験があり、2024年現在もカナダで仕事をしながら暮らしています。実際の体験談も交えて紹介するので、ぜひカナダでワーホリを考えている方は参考にしてみてくださいね。
カナダのワーホリがおすすめな理由を紹介!カナダならではのメリット7選
カナダと日本は1986年にワーキング・ホリデー制度を開始しました。これはオーストラリア(1980年)、ニュージーランド(1985年)につづき3番目に古い渡航先国となっています。
制度を開始して以来多くの日本人が毎年カナダへワーホリをするために渡航していますが、なぜカナダはワーホリ先として人気があるのでしょうか?実際に私が感じた経験も踏まえながら、カナダワーホリのメリットを紹介します。
なぜカナダなのか知りたいよね!
メリット①外国人でも住みやすいフレンドリーな環境
カナダの統計局の2022年10時点での発表(The Daily — Immigrants make up the largest share of the population in over 150 years and continue to shape who we are as Canadians (statcan.gc.ca))によると、人口の4分の1(23.0%)に値する830万人が移民(永住権取得者、永住権取得後カナダ国籍に変えた者)であるとされています。
英語を母国語としない人が多いため英語が苦手でも溶け込みやすく、世界中から人々が集まるので多様な文化に寛容です。バンクーバーやトロントといった大都市では特に移民や留学生が多く、世界中に友達を作ることもできちゃうかもしれません。
メリット②比較的治安がいい
カナダは比較的治安の良い国として知られています。経済平和研究所(IEP)が発表した『Global Peace Index 2024(世界平和度指数2024)』ではカナダは11位にランクインしており、これは日本よりも上位となっています。
もちろんどんなに安全なところでも犯罪は起きますし、過去には実際に日本人渡航者が被害に遭う事件も起こっています。渡航中は危険なエリアをあらかじめ調べておく、夜に一人で外出をしないなどの防犯対策をしっかりして過ごしましょう。
バンクーバーとビクトリアで暮らしたことがありますが、私自身は危険な目に遭ったことはありません!日本よりもホームレスの数が多く、街中で話しかけられることは多いように感じます。
なお渡航前は外務省の危険情報(海外安全ホームページ: 危険・スポット・広域情報 (mofa.go.jp))も確認しておきましょうね!
メリット③英語の訛りが少なく聞き取りやすい
カナダ英語は発音にクセが少なくきれいと言われています。
これ意外と地味に大きな要素なんだよね・・・
こちらは実際のカナダのニュースですが、聞いてみるととても聞き取りやすいクリアな英語であることがわかります。なおカナダ英語は発音はアメリカ英語に近く(ほぼ同じ)、スペルや単語のいくつかはイギリス英語を使用しています(CentreやColourなど)。日本の英語教育では主にアメリカ英語を学習するので、カナダで話される英語は日本人にとって聞き馴染みがあり心地いいと思います。
メリット④飲食店など日本人が働きやすい職場が多い
外務省が2023年10月に発表した『海外在留邦人数調査統計』(100436737.pdf (mofa.go.jp))によると、カナダには7万5,112人の日本人が住んでいるそうです。そのうちバンクーバーには2万8,305人、トロントには1万7,880人が滞在しているということで、日本人が多いことから日本食レストランや日系のスーパーなどの日本人が働きやすい職場がたくさん存在しています。
「ワーホリで現地の仕事がみつからなかったらどうしよう?」と不安に思う人も多いかもしれませんが、特に大都市では日本食レストランでの日本人の需要が高いので、仕事が見つかりやすいことが多いです。
メリット⑤自然と都市部が融合したバランスの良さ
カナダと言えば大自然というイメージが強いですが、都会はとても暮らしやすいです。
筆者が暮らしていたバンクーバーを例に挙げると、ダウンタウンにはビルが立ち並び、電車やバスといった公共交通機関も発達していて映画館やショッピングモール、レストランなどの娯楽も多くかなり便利な一方で、少し中心地を外れればすぐに山でハイキング、湖でマリンアクティビティができ、冬には仕事終わりに気軽にスキーやスノボといった自然あふれるアクティビティを楽しむことができます。
自然が好きだけど不便なのは困る…という方にもおすすめです。
メリット⑥Coop留学やワークビザなどで長期滞在がしやすい
カナダのワーホリ期限は1年間ですが、1年だけじゃなくもっと長くカナダにいたい!と思う人もいるのではないでしょうか?
カナダには年齢制限なしで学校に通いながら就労することが可能なCoop(コープ)留学という独自の制度があります。このCoopとワーホリを組み合わせて長期でカナダに滞在したり、ワーホリ中の職場にワークビザの取得をサポートしてもらったりすることでカナダでの長期滞在が可能になります。最近は政府が永住権やワークビザ取得の要件を厳しくしていますが、それでも他の国に比べて永住権の取得難易度も低めと言われています。
カナダでのワーホリは海外移住に興味がある社会人の方にも魅力的だと言えるでしょう。
メリット⑦ウィンタースポーツができるところが多い
バンクーバーでは2010年に冬季五輪が行われており、カナダはウィンタースポーツが盛んな国の1つです。アイスホッケー、スケート、スキー、スノーボードなど、ワーホリ中にウィンタースポーツを楽しみたい!という人には絶好の場所となっています。
仕事終わりにみんなでスキーを滑りに行く、友達とアイスホッケーの試合を観戦するなど、カナダならではの経験ができるはずです。
遊びまくるぜぇ~~!!
仕事もちゃんとしようね
カナダのワーホリのデメリットも知っておこう!
カナダってワーホリに最高な国じゃん!カナダに決ーめた!
もちろんどんな国にもデメリットはあるよ!予め確認しておこう
確かにカナダは暮らしやすい国で私自身カナダが好きでもう3年ほど住んでいますが、もちろんカナダだからこそのデメリットも存在します。ワーホリ先をカナダに決める前に、デメリットについても予めチェックしておきましょう!!
デメリット①日本人が多い
先述の通りカナダには7万5,112人の日本人が住んでいます。バンクーバーには2万8,305人、トロントには1万7,880人が滞在しているという数字からもわかる通り、カナダには日本人が非常に多いです。
バンクーバーでは街を歩けば日本語が聞こえてきて、職場の同僚もほとんど日本人、日本語だけで生活ができると言っても過言ではありません。
デメリット②場所によっては冬の寒さ・雪が厳しい
カナダの東側や山間部では、冬が厳しいです。大雪や厳しい寒さは慣れていない人にとってはかなり大変になるでしょう。トロントでは寒い日はマイナス20度くらいまで気温が下がる日もあるようで、しっかりとした防寒具を用意しておくことが必須です。
またカナダの西側(バンクーバーやビクトリアなど)では冬でも雪はあまり降らず、日本と気候はそこまで変わりません。その代わり冬は雨季となり、何カ月も雨の多い日が続くことがあります。
なおカナダの夏は30度近くまで暑くなりますが、日本と比べると夏の期間が短いので少し物足りなさを感じます。
デメリット③物価や家賃が高い
日本と比べるとカナダの物価は高いです。最低時給も日本より高いですが、とはいえ物価の高さは気になります。
例えばRentals.caというカナダの大手部屋探しサイトのデータ(Rents Rise by Lowest Amount in Nearly Three Years (rentals.ca))によると、カナダで一番家賃が高い都市はバンクーバーで、1ベッドルームの部屋の平均家賃が$2,708とされています。シェアハウスでも家賃は$650~$1200ほどかかり、日本なら余裕で一人暮らしができるくらいの家賃でもカナダではシェアハウスとなります。
食料品はものよってはカナダの方が安いものもありますが(カフェのコーヒーなど)、野菜や肉類、食パンなどは一般的にカナダの方が高いです。さらに外食はカナダの方が圧倒的に高く、1,000円くらいで気軽に食事ができる店というのは存在しません。例えば醤油ラーメン一杯は、カナダでは18ドル(1800円以上)くらいかかります。さらにチップ文化もあるので、外で食事をすると想像していたよりもお金を使ってしまった!ということも珍しくありません。
カナダでワーホリにおすすめの都市はどこ?
一口にカナダと言っても、カナダは世界で2番目に面積の大きい国です。カナダには10個の州があり数々の有名な都市がありますが、そのなかでもワーホリにおすすめの4都市を紹介します。
バンクーバー
日本人留学生に人気のある都市、バンクーバー。西海岸最大の都市で、その住みやすさは随一です。自然と都市が融合した観光地としても人気の高いところで、世界中から留学生が集まります。バスや電車の公共交通が発達しているので生活はとても便利。冬は“レインクーバー”と呼ばれるほど雨が多いで注意が必要です。
トロント
カナダ最大の都市、トロント。カナダ国内で一番人口が多く、北米全体でも4番目に人口が多い都市として知られています。ニューヨークに似ているというダウンタウンは非常に都会的で、公共交通も発達しており暮らしやすい都市です。毎年9月にはトロント国際映画祭という北米最大の映画祭が開かれており、映画好きの人におすすめです。冬の寒さが厳しく、大雪やマイナス2桁にまで下がる気温を覚悟しておきましょう。
ビクトリア
ビクトリアはバンクーバーの位置するブリティッシュコロンビア州の州都です。バンクーバー島の南端にある小さい都市で、イギリス文化を色濃く残すヨーロッパのような街並みが楽しめる穏やかなところです。一年通して気候は温暖で、日本とあまり変わらず過ごしやすいのが特徴です。街が小さいため退屈しやすいこと、仕事の数が少ないことが注意点として挙げられます。
カルガリー
アルバータ州にある都市で、こちらの自然と都市部との融合が美しいところです。内陸部なので海はありませんが、ロッキー山脈や国立公園などの大自然に囲まれています。街は意外と大きく、動物園やタワー、公園などの観光地を楽しむこともできるでしょう。アルバータ州は税金が5%と安いので、他の都市に滞在するよりも少し節約ができます。
カナダワーホリの体験談!仕事探しや日々の生活など気になるあれこれを紹介
それでは実際のカナダワーホリはどんな感じなのでしょうか?実際に2023年3月から2024年の4月までカナダビクトリアでワーホリをした私がカナダワーホリの雰囲気を紹介します!
どのようなポイントで選んだのか解説していきますね!!
ワーホリでカナダを選んだ理由
私はCoop留学をするためにカナダに行き、その後ワーホリに切り替えたので少し事情は異なりますが、参考までに私が留学先にカナダを選んだ理由は以下の通りです。
- アメリカ英語を話す国に渡航したかった
- 治安が比較的よく銃の心配がいらない
- Coop留学など学校に行きながら仕事ができる制度があり、社会人留学に向いている
カナダ渡航前に抱いていたこのイメージはまさにその通りで、カナダの英語はきれいで聞き取りやすいですし、3年間暮らしていても身の危険を感じることはほとんどありません。またCoop留学→ワーホリ→ワークビザというように長期間カナダに滞在できているので、海外で新たにキャリアをスタートさせたいと思う人にはカナダは向いていると思います。
カナダでの仕事探しの流れを紹介
カナダでの仕事探しには様々な方法があり、主なやり方は以下の3つです。
- Indeedなど求人サイトを使って応募
- 直接履歴書を配りに行く
- 友達や知人の紹介
私は主にIndeedなどの求人サイトで仕事を探しました。バンクーバーにはたくさんの日本食レストランがあり、仕事探しには全く困りませんでした。留学生が多くスタッフの入れ替わりも激しいので、常に新しい求人情報が掲載されており、応募→面接に行く→トレーニングシフト→本採用という流れで比較的すぐ仕事が見つかりました。
しかしビクトリアに引っ越した際は、バンクーバーに比べて仕事の数がかなり少なく。20社以上に応募をしても返信が来たのはたったの2社程度という感じでした。また夏は繁忙期、冬は閑散期になるので、冬の間は仕事を見つけるのはかなり難しいです。都市によっては仕事探しに苦労するかもしれません。
カナダワーホリは難しい?生活費は?仕事と遊びのバランスを教えて!
カナダワーホリは特別難しいというわけではありません。英語圏であること、留学生が多いこと、日本食レストランが多いことなどから、比較的ワーホリをしやすい国であるのではないでしょうか。ワーホリでもフルタイムで働くことができれば月に3,000ドルほどは稼ぐことが可能なので、現地の収入だけで十分暮らしていけると思います。
休日は観光地を巡ったり、アメリカが近いのでシアトルに遊びに行ったりと日本ではなかなかできない経験を得ることもできました。週に40時間ほど働き、休みの日に遊ぶという生活は日本での仕事とそこまで変わりません。詳しい時給は後述しますが日本よりも時給が高いため、自炊をするなど節約して過ごせば貯金も十分貯まります。
費用は?ビザは?カナダのワーキングホリデーの特徴と概要
2024年現在、30の国と地域でワーキングホリデーが可能となっていますが、ビザの発給の要件や手続き、滞在できる期限などは国によって大きくことなります。カナダのワーホリの概要を確認して、カナダワーホリが自分に合っているかどうかをチェックしてみましょう。
カナダのワーホリビザの特徴は?(2024年現在)
ビザ発給数 | 6,500 |
年齢制限 | 18歳~30歳 |
期限 | 1年間 |
申請にかかる費用 | ビザ申請費用$272+バイオメトリクス費用$85 計$357 |
カナダの場合、ワーホリのビザ発給許可証は発行後1年間有効です。日本で許可証を受け取ってから1年以内ならいつでもカナダに入国することが可能です。(例:2024年9月10日に許可証受け取り→2025年9月9日に渡航してもOK)また、入国後は入国日から数えて1年間ワーキングホリデーとしてカナダに滞在することができます。
カナダのワーホリで掛け持ちは可能?1つの職場で働く期限は?
カナダのワーホリビザはオープン就労ビザ(Open Work Permit)というもので、就労先の制限がありません。公序良俗に反するものや違法なものでない限り、どこでも好きな場所で働くことができます。また就労先の制限もないので、掛け持ちをしても問題ありません。
例えばオーストラリアでは1つの職場で半年しか働けないという制限が設けられているようですが、カナダではそういった制限もありません。1つの職場で1年間働くことができます。
カナダの最低時給が知りたい!
カナダの最低時給は週によってことなります。ワーホリにおすすめと紹介したバンクーバー/ビクトリア(ブリティッシュコロンビア州)、カルガリー(アルバータ州)、トロント(オンタリオ州)の3州を例に見ていきましょう。
ブリティッシュコロンビア州 | $17.40 |
アルバータ州 | $15.00 |
オンタリオ州 | $17.20 |
日本と比べると高いですが、実は最低時給は州によってだいぶ異なります。渡航先を選ぶ際は時給に注目してみるのもいいでしょう。
カナダのワーホリ中に語学学校に通ってもいい?
カナダではワーホリの場合、最長6カ月までなら語学学校に通うことができます。職場と家の往復のみでは実はなかなか友達が作りにくい部分があるので、友達作りのためにも学校に通うことはおすすめです。
フランス語圏への渡航も可能!
カナダの公用語は英語とフランス語です。ケベック州がフランス語圏となっており、ヨーロッパのような美しい街並みで知られるモントリオールなどではフランス語がメインで話されています。
フランス語が話せるという方は、フランス語圏でワーホリをすることも可能です。英語とフランス語を両方使うことができるのは、カナダならではの経験が得られるでしょう。
【まとめ】カナダはワーホリにおすすめの国!やりたいことを叶えよう!
いかがだったでしょうか。
ここまで、『ワーホリにカナダがおすすめな理由!経験者がメリット・デメリットや体験談をシェアします』というテーマでカナダワーホリのメリットや特徴をまとめました。
カナダのワーホリならではのおすすめポイントをもう一度まとめてみましょう。
- 外国人でも住みやすいフレンドリーな環境
- 比較的治安がいい
- 英語の訛りが少なく聞き取りやすい
- 飲食店など日本人が働きやすい職場が多い
- 自然と都市部が融合したバランスの良さ
- Coop留学やワークビザなどで長期滞在がしやすい
- ウィンタースポーツができるところが多い
このようにカナダワーホリは生活のしやすさ、治安、英語のきれいさといった点から非常におすすめです。大自然のなかで、日本ではなかなかアクティビティを楽しむこともできます。
ワーホリ提携国・地域は30と多いですが、その中でも英語圏はオーストラリア・ニュージーランド・カナダ・イギリス・アイルランドの5か国と以外と少ないです。英語圏でのワーホリを検討する際は、カナダをはじめぜひこの5カ国の特徴を比較してみてくださいね。
まずは夢カナ留学でカウンセリングを受けてみましょう!
最初の一歩を踏み出すことがあなたの今後の人生に非常に大きなメリットを与えてくれます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【おまけ編】最後に・・・
そういえば、カナダと言えばあのお笑いタレントの出川さんも「はじめてのおつかい」コーナーでロケに行っていましたね!
当メディアも番組コーナーの大ファンであり、発足当初から特集していました。
こちらも併せてぜひお楽しみくださいね!!