TOEICという英語の試験があります。
国際的なコミュニケーションの場で必要とされる英語能力を評価する民間資格です。試験内容は全200問で、リスニングが45分で100問、リーディングが75分で100問の合計2時間で解き切るマーク式の試験です。
TOEICは、社会人の『ビジネスに特化した英語力』を公平に測定する指標として非常に人気があり、企業にお勤めのビジネスマンは勿論のこと、現在では、下は高校生から上は大企業の部長まで受験する英語資格になっています。
TOEICは、合格不合格で判断される単純な試験ではなく、自身の英語力に基づいて10点~990点の間でスコアが出るようになっています。分かりやすく言うと、ボーリングのスコアのような感じで、英語力が高い(ボーリングが上手い)人ほど高得点が出る仕組みになっています。
本日はTOEICと福利厚生に関するお話です。
今はどの企業でも、大概TOEICをはじめとする資格の取得を推奨しており、福利厚生として資格試験を受験した際に、一定額を会社から補助金として支給してくれることが多いです。いわゆる一部上場のような大企業であれば、金額の多寡はあれど、間違いなくこのシステムはあります。中には福利厚生で、受験費用を負担してくれるどころか、『報奨金』という形でお金が貰えてしまう会社もあります。
しかし、大企業でなくても心配は要りません。仮に中小企業であったとしてもこういった自己啓発系の福利厚生は存在するはずです。
TOEICを今度受験するけど、自分の会社の福利厚生で費用を申請できないかな・・・。会社から費用が出るなら頑張ってみたいんだけど!
こんな疑問にお答えしていきます。
ということで、今回は『TOEICを社費で受験した際の補助金申請の方法を実例付きで解説!福利厚生を上手に利用しましょう【人事も必見です】』というテーマでお話をします。
【大前提】TOEICを会社負担で受験できるか確認しよう!
まず、この記事を読んでくださっている皆さんは、福利厚生として社費でTOEICを受験したい方であると思います。TOEICを受験することが決まったら、まずあなたがやることは『福利厚生の確認』です。これを一番最初にやらなければいけません。
冒頭でもお話した通り、今の日本ではだいたいの企業において、語学関係の試験を受けた時にその費用を会社が負担してくれます。もちろん、年間の上限もあるのですが、福利厚生として制度が存在するのであれば、これを使わない手はありません。
おおよその企業において、これは『語学資格奨励制度』や『自己啓発支援制度』という形で存在しています。実はこれが結構見落とされているケースが多いのです。本当は自分の会社にも支援制度があるのに、知らずに受験していたという方がちらほらいます。社会人になってからも、自発的に努力をして自分を成長させて行こうという人は少なく、社内でもそういった話が出てくる機会がないor周りの人間も知らないので必然的にそういった制度に対して無知なままであったりします。
しかし、これは非常に勿体無いことです。入社時には内定をもらうことで必死になっており、その企業の福利厚生までしっかり確認していなかったという方は、この機会に一度確認をしましょう。
確認ができたら、晴れて安心して受験ができます。次からは実際の受験〜補助金を受け取るまでの流れを説明していきます。
TOEICを会社負担で受験した際の補助金申請の方法【実例付き】
基本的に、細かなルールの違いはあれど、どの会社でもやることは一緒なはずです。
たった4ステップで終了します。
以下、実例付きで詳しく解説していきます。
ステップ① TOEICの受験を申し込む
まずは、通常通り受験の申し込みを行います。
団体で申し込むとかでない限り、基本的に会社を通さずに個人で申し込む形になりますので、普通に公式サイトから受験申し込みを済ませましょう。今回は第247回TOEIC公開テストの例でご説明します。
ここで注意点ですが、上のような受験票が送られてきたら、裏面にある『試験会場(Test Center)』をコピーしておきましょう。後で詳しく解説しますが、交通費の申請に使えます。その際に、どの会場かを明示するために取っておくのです。
自宅でコピーができないという方は、コンビニに行くだけです。
ステップ② 領収書を発行する
申し込みが完了すると、TOEICの公式サイトにログインして受験履歴のところから領収証が発行できるようになります。宛名を入力する所がありますが、ここは会社名を入力する必要はありません。普通に自分の名前を入力します。
入力が完了すると、上記のような領収証が発行されますので、これをプリンターで印刷します。
領収証の発行は当たり前ですが、1回限りとなります。発行後に間違ってブラウザを閉じてしまったり、後日印刷しようとすると再度の発行はできないので注意が必要です。
ステップ③ 結果と共に会社に申請する
受験後、17日間経過することで、まずはオンラインで先行発表があるのでそれを確認します。ここでは、今回のスコアを確認するだけに留めましょう。約1ヶ月すると『公式認定証』が自宅に届きます。
社費申請においては、この『公式認定証』のコピーが必要になります。
それと同時に、会社から『申請書』というのが指定されているかと思いますので、それを記入していきます。
どの企業であったとしてもこのような申請書が配られるはずですので、これに沿って行います。ちなみに、この申請方法に関してはオンラインで行う会社もあると思うので、その辺りかご確認して頂くと共に、あくまでも一例としてご参考にされて下さい。
このような申請書に関しては、必ず記入見本というものが存在しますので、それに倣って必要事項を記入します。
伏せてしまっている箇所が多くて申し訳ないのですが、雰囲気は伝わるかと思います。
今回はTOEICですので、『講座・検定・セミナー名』のところに『第247回TOEIC公開テスト』と記入します。また、受験に際しての交通費も申請が可能ですので(企業によって異なる)、往復の交通費も申請します。
あとは、右上に印鑑を押して、職場の上司に提出するだけです。
まとめると、提出するものは以下の3点です。
ステップ④ 補助金を受け取る
あとは、翌日のお給料に反映されるのを待つだけです。
研修手当という名目で支給されます。この辺りの名目に関しては各企業毎に異なるかと思います。
TOEICを会社負担で受ける際の注意点
次に、TOEICを社費で受験する際の注意点について解説します。
自分のお金で受験するわけではない以上、やはり色んな点で注意する必要があります。
領収書をしっかり発行する
まずは、領収書をしっかりと発行するということです。領収書が無いということは、その時点で恐らく申請することは不可能になります。これは語学系の社費受験に関してだけではなく、社内における一般的な物事についてもです。
TOEICでは、先ほどもお伝えしたように、公式サイトから領収書が発行できます。この領収書の発行が1回限りになるので、仮にこの印刷した領収書を無くしてしまったりした場合は非常にめんどくさいことになります。
基本はしっかり管理しておくことがベストなのですが、不安な人は発行されたページごと、スクショなり何なりで保存しておくことが必要かと思います。くどいようですが、何枚も出せないので注意して下さい。
絶対に水増し請求はしない
このような社費での受験においては、水増し請求というのは絶対にやってはなりません。
『TOEICの分は領収書があるから分からないけれど、交通費の方で多めに申請しちゃえ!』と思う人が必ずいますが、それをやると社員としての信頼が失墜しますのでオススメしません。
もちろん、少額の範囲でやる分にはバレないと思いますし、どうせ年間の上限額が決まってるので、『いくらでもお金がもらえる』ということにはならないと思いますが、正直に生きていた方が人生では良いことがあると思っています。
ちなみに私はビビリなのでできません・・・笑
TOEICでは既得権益は行使しよう!
さて、ここまでTOEICを社費で受験する際の補助金申請方法とその注意点に関してお話してきましたが、私からお伝えしたいのは『既得権益はちゃんと行使しよう!』ということです。
福利厚生があるということは、それはあなたに与えられた『従業員としてのメリット』であり、ちゃんとそれを享受する権利があります。一番勿体無いと感じるのは、『あるのに知らなかった』というパターンです。
日頃、資格試験等を受験されない方にとってはあまり馴染みが無いこともあるかもしれませんが、この『社費受験』という概念に関してはちゃんと抑えておくべきだと思います。例え、年間2回でもTOEICの受験料の補助が出るとすれば、それは非常にありがたいことでは無いでしょうか。
補助金はしっかり福利厚生として貰い、それによって更に自己成長をすることで会社に貢献すればよいのです。というか、そもそも会社はそれを望んでおり、そのために補助金を出しています。従って、会社としては積極的に推奨していることなので、はっきり言ってやらないと損なのです。
今まで考えもしなかったという方は、実は社内にそのような制度が存在するかもしれません。ここでもう一度、しっかりと確認してみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、『TOEICを社費で受験した際の補助金申請の方法を実例付きで解説!福利厚生を上手に活用しましょう【人事も必見です】』というテーマでお話をしてきました
今回、実例を元に解説を行ってきましたが、このような記事を執筆しようと思った理由として『あまりにも知らない人が多すぎる』という背景がありました。せっかく頑張ってTOEICを受験しており、実はその人の企業も受験を応援しているという状況があるにも関わらず、利用されない状態では、あまりにもミスマッチとしか言えません。
TOEICも安い値段で受験できるわけではありません。制度としてそのような仕組みが整っているのであれば、ガンガン活用して英語力を高めていった方が得策でしょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
【最後に】TOEICを頑張るあなたにオマケ情報!
TOEICは楽天ポイントで決済できるって知っていましたか?
年会費永年無料の楽天カードを入手して楽天ポイントを貯めることで実質無料で受験ができます。
玄人はもうTOEICにお金を払わずに受験しているのです。
あなたは毎日の支払カードを「楽天カードに集約するだけ」で、まるで魔法がかかったかのように今後TOEIC一切お金は必要無くなります。