
音楽が好きだから、音楽で英語が勉強できたら続きそうだな
洋楽の意味がわかってスラスラと歌えるようになったら、英語が話せるようになるかな?



英語で歌が歌えたらカッコいい!
英語学習者のみなさん、洋楽は好きですか?
もしあなたが音楽好きであれば、洋楽を聴くことは楽しく英語学習を続けるうえでとてもおすすめの方法です。
「歌うこと」で、自然な英語表現やボキャブラリーを自然と習得できるかもしれません。
この記事を書く私はレッドホットチリペッパーズ、ニルバーナ、クイーン、オアシス、エリッククラプトンなどなど80年代、90年代のロックが大好き。英語を勉強し始めたきっかけの1つは、間違いなく洋楽です。



私にとって洋楽と英語学習は切っても切り離せない関係!あとシンプルに英語で歌えたらカッコいいと思っていた!
そこでカナダ在住現役英語講師である私が、『洋楽好き集まれ!効果的な英語勉強法をロックを愛する現役英語講師が直伝』というテーマで以下のことについて紹介していきます。
- 洋楽で英語を勉強する効果
- 洋楽を使った英語学習方法
- 洋楽で英語学習をするうえでのポイント・注意点
それでは早速見ていきましょう。



もちろんただ聴くのが好きという人は無理に洋楽で勉強する必要なし!音楽は楽しむことが最優先!!!
洋楽で英語の勉強ってあり?【ただ聴いているだけじゃ効果はほぼない】


まずは洋楽で英語を勉強する効果について紹介します。結論から言うと、
ただ聴いているだけでは効果はほぼない
です。
英語初心者の人が、聴いただけで歌詞を理解することはなかなか難易度が高いと思います。よく聴いているけど歌詞を全く知らない、歌えないという曲も多いのではないでしょうか?



私もレッチリの曲は全曲知っているくらい好きだけど、何回聴いても歌詞は覚えられない(笑)
そう、歌詞が頭に入っていないと、曲を聴いているだけでは英語力は身に着かないのです。
もちろん英語のリズムや発音の感じを掴むことはできるので効果はゼロとは言えませんが、あまり期待できないと言えるでしょう。
歌詞を理解して聴くことでリスニング力が上がる
というわけで、洋楽を聴く際は歌詞を見ながら聴くことで効果が上がります。歌詞をちゃんと調べてみると、
こんなこと言ってたんだ!
意外とめっちゃ簡単な英文じゃん!
という気づきがあるものです。歌詞を理解したうえで曲を聴くと…
不思議なことに、歌がしっかり言葉として入ってくるようになるのです。



なんて言ってるかわかる…わかるぞ…!
フレーズやボキャブラリーを自然と覚える
歌詞を理解してから音楽を聴くようになると、よく聴く歌に登場するフレーズや単語を自然と覚えることができます。
通勤中やお風呂中など、日常的に何度も聴いて口ずさんでいるうちに、その歌に出てくる表現はスムーズに口から出てくるようになります。



私は“half way there.(半分まできたね!)”という表現をとある曲で知り、自然に口から出るようになりました。
洋楽大好き筆者が実際に行っている学習方法!


続いては、洋楽大好きな私が実際に行っている洋楽を使った学習方法を紹介していきます。
自分に合っていそうなものがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。
メロディのみ知っている曲の歌詞を改めてチェックしよう!
まずは曲選びですが、すでに知っているけれど歌詞をよく知らないという曲を選びましょう。
この曲知らないけど歌詞が簡単って聞いたから…というふうに選ぶのではなく、知っている曲で自分が楽しいと思える曲で勉強するほうが絶対にやる気が起きます。
歌詞の難易度に関わらず、好きな曲や歌詞に興味がある曲を選ぶのがポイントです。
そしてまずは歌詞を調べて、歌詞を見ながら曲を聴き直してみましょう!一緒に歌ってみるのもおすすめです。



これだけでも十分効果あり!
歌詞をノートに書き知らない単語やフレーズを調べる
続いては歌詞をノートに書きます。ノートに書く、パソコンで打ち込むなどやり方は様々ですが、個人的には手を動かした方が記憶に残りやすいかな?と考えます。



私は歌詞を書く用のノートを用意していました。
歌詞をすべて書き写したら、知らない単語やフレーズ、意味のわからないところを調べていきます。
知らない表現に線を引き、同じノートにメモとして書いておくことで後日復習することができます。
歌詞を理解したうえで改めて曲を聴き、歌詞を暗記(できれば)
全ての疑問点がクリアになったら、改めて曲を聴いてみましょう!
歌詞を頭に入れて聴くことで、今までとは違う曲に聴こえるくらいしっかり歌詞が耳に入ってきます。
さらに歌詞を暗記することができれば、いつでも頭の中で歌いながら曲を聴くことができます。



繰り返し歌う&聴くことで歌詞の中のフレーズや単語、表現を自然と覚えていく!
また、歌詞は一度覚えると忘れにくいものです。普通に単語を暗記しようとするより頭に残りやすい点も、洋楽を利用するおすすめポイントの1つです。
発音やリエゾンを真似てスピーキングを鍛える
好きなアーティストの歌い方を真似て、きれいな英語の発音やリエゾンの練習をしましょう!
英語の歌詞は日本語の歌詞に比べて早口なことが多く、1つの音に対し発される言葉が多いです。
例えば「赤鼻のトナカイ」の歌は、日本語では「真っ赤なお鼻の~♪」と歌い始めますが、英語だと“Rudolph the Red-Nosed Reindeer~♪(真っ赤なお鼻のトナカイ「ルドルフ」)”と、同じフレーズでも英語の方が早くたくさんの情報を歌うことができる傾向にあります。
そのため、英語ならではの言葉のリズムを練習することができます。



こんな短い間にこんなに歌ってるの!?と衝撃を受けることも。スムーズに歌えるようになったら英語のリエゾンに慣れてきている証拠!


よく聴くけど歌詞を知らない曲でディクテーション
ディクテーションとは、聞き取った英語を書き取る練習法のことです。普通の文章で行うことが多いですが、歌を使ってディクテーションをすることも可能です。
私がよく使っていたのは、ビートルズの曲。ビートルズの曲って、物語調かりした文章で構成されていたりするので理解がしやすいんですよね。
この曲は知っていたけど、歌詞をちゃんと聴いたことがないな…という曲を選び、1フレーズごと聞き取ってノートに書いていきます。
何回か聴いてもわからなければ、歌詞を調べて正解を知ったうえで聴きなおします。
その単語自体を知らなかった場合は意味を調べます。知っている単語なのに聞き取れなかったという場合は、自分がその単語の発音をしっかり理解していなかった可能性があります。



とはいえ歌のなかでは発音があいまいだったり聞き取りにくかったりすることも多い。
ゲーム感覚で歌詞のディクテーションができるサイト“Lylicstraing”


ここでは、私が短期留学中に語学学校の先生が紹介してくれたサイト“Lylicstraing”を紹介します。
Lylicstraingでは、好きな楽曲の歌詞を聞きとって打ち込むという練習が簡単にできる無料サイトです。ノート等を用意しなくても、パソコン1つでできるのがとても便利でおすすめ。
初心者、中級者、上級者、エキスパートとレベルがわかれており、レベルに合わせて聞き取りの練習ができます。



スキマ時間にすぐできる点がおすすめ!そして歌詞の聞き取りってやっぱり難しいと思わされる
公式サイト:https://lyricstraining.com/en
洋楽で英語を勉強するうえでのポイントや注意点


続いて、洋楽で英語勉強をするうえでのポイントと注意点を紹介していきます。
汚いスラングや日常的には使わない言葉も多い
選ぶ曲によっては、日常的に使うには向いていない言葉が多用されている場合もあります。
例えば汚い言葉、スラングを多用する曲です。Fワードはもちろん、下品な言葉が多い曲も世の中にはあふれていますよね。



単語を知っておくぶんには問題はないけど、会話で使うとちょっとびっくりされちゃうかも。
また、あまりにも詩的すぎる歌詞も存在します。会話で使用するとまるで小説のような話し方になってしまう可能性もあります。



洋楽で覚えた単語は、日常的に使うのかどうかを確認することが大事!オンライン英会話などをしている人は、できればネイティブ講師に聞いてみるのがおすすめ。
歌詞の文法は正確ではない
日本語でもそうであるように、歌詞の文法は正確ではないことも多いです。
前置詞や主語が省略されていたり、主語がShe/Heなのにdon’tが使われていたりと、英語学習者にとっては「なんで?」と思うことも多いのです。
例えばエリック・クラプトンの『Cocaine』という歌では、“She don’t lie.”というフレーズが繰り返されます。“doesn’t”よりも“don’t”のが短くて強い響きがあるので、曲に合うんでしょうね。
やっぱり純粋に音楽を楽しむことが大事!
洋楽での英語勉強は、楽しむことが一番です。洋楽での英語学習は、
カッコよく歌えるようになりたい!
好きな歌の意味が知りたい!
などといったモチベーションがある方におすすめの勉強方法です。
洋楽を聴くことが負担にならないよう、勉強だと思ってしまわない程度に続けていきましょう!



あとは好きなアーティストのインタビュー動画とか、コンサートでのMCが聞き取れるようになりたいっていうのもモチベにつながる!
洋楽での英語学習におすすめの曲はある?
先ほども少し触れましたが、個人的には好きな曲で学習するのが一番だと考えます。
自分が歌詞を詳しく知りたいと思う曲、歌いたいと思う曲の方が、興味を持って学習できること間違いなしです。
私個人としては、ビートルズ、オアシス、レッドホットチリペッパーズといった自分の好きなロックバンドの曲で学習していました。



アメリカ英語の発音を習得したかったので、レッチリの歌い方を真似て歌うことで練習していました。
洋楽で英語学習をする際の曲の選び方としては、
- 自分の興味のある・好きな曲であること
- 比較的しっかりした文章で構成されていること
- 汚い言葉が多用されていないこと
- 詩的・抽象的すぎない曲
- アメリカ英語・イギリス英語など習得したいアクセントに合わせる
などが挙げられます。
その他組み合わせたい英語学習法


洋楽での英語学習は効果がありますが、それだけで英語を完璧にするのは少し難しいのもまた事実です。
洋楽での英語学習と一緒に行いたいその他の勉強方法について紹介します。
基礎文法をしっかり復習する
英語学習の基礎は文法です。



文法なんていいからとにかく英語が話せるようになればいいよ!
と思う人もいるかもしれませんが、文法を理解していないと文章を作ることができません。
また、文法を理解していないと歌詞の意味もわからないかもしれません。



“I want you to go.”ってなに…?wantのあとはtoが来るんじゃないの?なんでyouがはさまってるの?
というように、基礎的な文法事項を知らないと歌詞を意味を調べるにもかなり時間がかかってしまいます。
文法は英語を話す・理解するうえで欠かせない基礎力です。
英語の文法を忘れてしまっているという方は、基礎である中学英語レベルから復習していきましょう。
英会話レッスンでアウトプット
英単語や英語表現を覚えたら、使ってみてこそ知識が定着するものです。
英会話レッスンを利用して、これまで培ってきた英語力を人前で試してみることが大切です!
自分の英語が人通じた!
新しく知った表現を使ったら理解してもらえた!
という嬉しい経験は、英語学習のモチベーションアップにつながるでしょう。



英語学習のゴールはやはり英会話が上達すること!実際に会話をする練習は欠かせません。
【まとめ】洋楽で楽しく英語を上達させよう


というわけで、『洋楽好き集まれ!効果的な英語勉強法をロックを愛する現役英語講師が直伝』というテーマで記事を書いてきました。
洋楽はただ聴いているだけでは英語学習としての効果は薄いですが、歌詞を理解して聴くことで語彙力や単語力が増え英語力アップにつながります。
メロディのみ知っている曲の歌詞を改めてチェックする
歌詞をノートに書き知らない単語やフレーズを調べる
歌詞を理解したうえで改めて曲を聴き、歌詞を暗記
発音やリエゾンを真似てスピーキングを鍛える
ディクテーションをする
「洋楽が好き!」という方は、ぜひ好きな曲を活用して英語学習をしてみてください。
とはいえもちろん音楽は楽しむことが最優先!楽しみながら、英語力も上げられるといいですね
ここまでお読みいただきありがとうございました。みなさんの英語学習を応援しています。