皆さんこんにちは!
現在短期の語学留学のためにオーストラリアに来ているのですが、ネイティブの人は基本的に誰に対しても気軽に挨拶をします。勿論、『道ですれ違う度に挨拶をする』みたいなことは無いのですが、カフェやバスの中、博物館等の施設の中等において気軽に挨拶をします。
オージーは基本的に陽気な国民性なので、それも手伝ってか、こんな管理人にも気さくに話しかけてくれます。
さて、オーストラリアに限った話では無いのですが、英語ネイティブの人は挨拶をする時に “Hello there” ことがあります。ここで一般的な日本人である私たちは戸惑います。
いや、Helloでしょ。thereって何やねん。
私たち日本人は、中学校から挨拶は”Hello”であると教えられていますので、『there』が付くなんておかしいと考えるのが通常の思考です。
ということで、今回はネイティブが一般的に使う “Hello there !” の “There” というのは一体どういう意味なのかという疑問にお答えしようと思います。
誰もが疑問に思っている
冒頭でも述べたように、皆さんだけでなく、誰もがネイティブが “Hello there” ということに対して疑問を感じています。なぜなら、これは『学校では習わない英語』だからです。
管理人自身も自分の高校および大学を振り返ってみても、『Hello there』を習ったことは一度もありませんでした。例えば、参考書に出てくるということもありませんでしたし、大学の過去問を解いていて見つけるということもありませんでした。
この『学校では習わないけれども、実際にはこう言う』みたいな表現は言語において多く存在します。管理人は純粋な日本生まれなのでこの感覚は正直わかりませんが、なぜかネイティブの人間はこのように言うのです。
勿論 “Hello” のみで終了することも全然あります。
こういった教育的背景があるので、普通は誰もが疑問に思うのが当然であると言えるでしょう。
実は省略されている
ただし、我々はちゃんと単語の意味は知っています。『there』に関しても、中学1年生で習う単語です。そう。“there” には『そこ』という意味があるのです。ということは、何かこの単語が関係していそうな気がしますね。
なぜ『こんにちは』という挨拶の英語にthereがあるのでしょうか。実は、このフレーズは省略されており、
“Hello to you who are there”
が短くなったものなのです。従って、
“Hello to you who are there” ☞ “Hello there”
となっているということです。
『こんにちは、そこにいる人!』みたいな感じです。
used as an indefinite substitute for a name
引用元:(Merriam-Webster Dictionary)
このように、相手の名前が分からない場合にその代用として使ったりすることが多いのです。
ただ、名前が分かっていたとしても海外コメディドラマ等を見ていると、この『Hello there』を使っていたりします。これは一体どういうことなのでしょうか。オックスフォード現代英英辞典には以下のように載っています。
used to attract somebody’s attention
引用元:(オックスフォード現代英英辞典)
誰かの注意を引くために使われるということです。従って、仮に相手の名前を知っていたとしても、この単語を使っても不自然にはならないということになります。
『hello』の後に名前が来る
欧米文化では、相手の名前の後に名前を付ける文化があります。そのため、『せんぱ~い』『課長!』みたいな呼び方は基本的になく、お互いを名前で呼ぶのが通常です。
余談になってしまいますが、英語圏はこの文化があるからなのか分かりませんが、『相手の名前を覚えるのがめちゃくちゃ早い』です。管理人は結構人の名前を覚えるのは苦手なのですが、向こうの人はすぐにこちらの名前を覚えてくれます。QU(クイーンズランド大学)でも先生がマッハの速度で生徒の名前を覚えていくのでびっくりした記憶があります。
さて、話を戻します。
互いを名前で呼ぶというのは、例えば “Hi Sean” や “Hello Kaho” みたいな感じです。相手の名前を知っている場合には、 “Hi/Hello” の後ろに相手の名前を入れて挨拶するのが普通です。
ただ、すれ違う人やその場に一緒にいる人、店員さんなどは1人1人の名前を知っているわけでは無いので “Hello there” という挨拶を使うことが多いのです。上記でも述べたように、名前の代わりということです。
また、対面のみならず、米国企業からの案内メールやウェブマガジン等で “Hi” や “Hello” のカジュアル&フレンドリーな挨拶として “Hi there” という書き出しをとてもよく目にします。スパムメールとかにも多いですね。
実際にネイティブに聞いてみた
管理人は,オーストラリアでホームステイをしていた時,この言葉についてずっと疑問を感じていたので一緒にテレビを見ていた時にふと四女に聞いてみました。
なんで”there”ってつけるん?
結果は、
『え~分からない』
『考えたことも無いなぁ』
ということでした笑
あまり意識する事なく使っているみたいで、全く仕組みとかは気にしていない様子です。英語を学んでいる身からすると正直『おいおい』という感じですが、本人達は意識する事なく使っているという事です。
これが何を意味するかというと、我々も『意識する事なく』『そういうモノとして』『何も考えず』使えば良いという事です。このテーマは『なぜ1+1=2なの?』という疑問に近いと思っています。
まとめ
このように、 “Hi there” の “there” には特に深い意味はありません。従って『 ”there” って何なんだろう・・・』と悩む必要は一切ありません。
そういうものとして考えよう!
・相手の名前の代わりとして使っている
・注意を引くために使っている
というような意味しかないですし、内容的にも単なる “Hi” や “Hello” と変わりません。何より、ネイティブが『そんなの考えた事ない』と言っている以上は、我々も気にする事なくガンガン使えば良いのです。
”Hi there” と言われたら普通に “Hello” で返しましょう。
以上、今回は『 “Hello there !” の “There”とは一体どういう意味なの!?ネイティブが日常的に使うこの言葉を分かりやすく解説します』というテーマで解説致しました。
何かの皆さんの参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!