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TOEIC優秀賞『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』とは!?受賞の条件やメリット&デメリット等を徹底解説!!

TOEICという英語資格があります。

国際的なコミュニケーションの場で必要とされる英語能力を評価する民間資格です。試験内容は全200問で、リスニングが45分で100問、リーディングが75分で100問の合計2時間で解き切るマーク式の試験です。

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TOEICは、社会人の『ビジネスに特化した英語力』を公平に測定する指標として非常に人気があり、企業にお勤めのビジネスマンは勿論のこと、現在では、下は高校生から上は大企業の部長まで受験する英語資格になっています。

TOEICは、合格不合格で判断される単純な試験ではなく、自身の英語力に基づいて10点~990点の間でスコアが出るようになっています。分かりやすく言うと、ボーリングのスコアのような感じで、英語力が高い(ボーリングが上手い)人ほど高得点が出る仕組みになっています。

さて、そんなTOEICですが、実は優秀な成績の受験者を対象にした表彰制度があることを皆様はご存知でしょうか。その名も、

IIBC AWARD OF EXCELLENCE

直訳すると『IIBC 優秀賞』みたいな感じになるでしょうか。なんだか凄そうな雰囲気が漂っています。

なんかカッコイイ・・・!

響がヤバイわね・・・

今回の記事ではそんな『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』を受賞するための要件やメリット・デメリットを徹底解説していこうと思います。

目次

TOEIC優秀賞『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』の概要と要件

まずは、そんな『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』ですが、一体どのようなものなのでしょうか。ここでは受賞制度の概要や要件を解説していこうと思います。

制度の概要

『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』という受賞制度は、2017年に始まりました。従って、非常に最近のことであるといえます。

以下は国際ビジネスコミュニケーションにおける2017年4月19日付けのプレスリリースです。

日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)(所在地:東京都千代田区永田町、理事長:室伏貴之)は、英語で「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を測定するTOEIC Tests※において、一定のスコアに到達した受験者に対し、“IIBC AWARD OF EXCELLENCE”(以下、IIBC AWARD)と称する表彰制度を新設しました。第1回目となるIIBC AWARDは、2016年度内に対象のスコア(以下の概要参照)を取得した受験者256名に対し、5月に表彰状を発送します。

英語は、世界の人々との理解を深め、心を通わせ、信頼関係を築いていくためのコミュニケーションツールの一つです。IIBCは、英語4技能をバランスよく身につけ、ビジネスや日常のさまざまな場面で英語を使って活躍していただきたいとの応援の気持ちを込めてIIBC AWARDを新設しました。今後、受賞者を対象にしたイベントなども行っていく予定です。

引用元:国際ビジネスコミュニケーション協会

この表彰制度は、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングと言った所謂英語4技能をバランスよく学習し、コミュニケーションツールとして英語を積極的に使われている皆様を応援したいという思いから始まったそうです。

今までは賞とかは特に贈らなかったけど、これからは受賞者を対象にイベントを行ったりして盛り上げていくぜ!!ということです。

では、具体的にどうすればこの表彰を受けられるのでしょうか。

受賞にあたっての要件

(引用元:国際ビジネスコミュニケーション協会)

受賞するための要件として、まずはTOEICL&Rで800点が必要だということです。また、その他細かく条件が提示されており、

α. Listening(リスニング) 375点以上

β. Reading (リーディング)425点以上

γ. Speaking(スピーキング)160点以上

θ. Writing(ライティング) 170点以上

この4つの条件を同一年度内に満たす必要があります。この条件を満たすと、翌年度の5月に表彰状が送られてきます。つまり、『集計は年度ごと』ということです。従って、年度内であれば何回でも挑戦できますし、仮にTOEICL&Rの方の要件を当該年度において早期に満たしてしまえば、あとはTOEICS&Wのみをガリガリ勉強して集中して受験するということも可能なのです。

簡単に言うと、1年の間に上記のスコアを満たせば良いということです。逆に、TOEICL&Rの点数を満たしていてもその年度内にTOEICS&Wのスコアが満たせなければ、翌年は全てチャラになって1からやり直しということになります。

ここで重要なことは、2つあります。

まずは、TOEICS&Wも受験しなければならないということです。通常のTOEICL&Rだけでは受賞の要件を満たさず、例え990点満点を取得しようとも『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』を頂くことはできません。従って、どれだけTOEICで満点を取れたとしても、スピーキングとライティングができないと永遠に受賞できないことになります。

2つ目は、TOEICL&Rの中でも条件があるということです。上記で見ても分かるように、トータルで800点を取得しなければいけないのですが、リスニングで375点、リーディングで425点を取得しなければなりません。なぜこのような設定になっているのかは完全に謎ですが、総じてリスニングの方がスコアが高く出やすいことを考慮して設定されたものと思われます。

このように、800点以上だけの条件をクリアするだけでは足りず、それぞれの最低スコアをクリアしなければ受賞の条件を満たさないのです。

TOEIC優秀賞『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』実際の受賞者数

(引用元:国際ビジネスコミュニケーション協会)

では実際に、

どれくらいの人が受賞しているのかを国際ビジネスコミュニケーション協会のHPより検討してみましょう。上記データは2016年度のものということで、集計期間は2016年4月~2017年3月までということになります。つまり、初回の受賞者の方々のデータです。

まず、TOEICL&Rの方から見てみましょう。リスニング375点以上&リーディング425点以上の合計800点を取った受験者は2016年度の公開テストにおいて上位4%でした。2016年度のL&Rテストの受験者数は250万人でしたので、上位4%の受験者は10万人ということになります。この上位4%という数字から、800点の取得が非常に難しいことが分かります。

次に、TOEICS&Wです。こちらはそれぞれ10%と16%ということで、比較的スコアが出やすいものと解して良いと思います。少なくとも、TOEICL&Rよりかは取得しやすいのではないでしょうか。ただ、油断も禁物で、S&Wに関してはある程度英語が好きでないとそもそも受験しないので、受験者層のレベルが高いであろうことは注意しておかねばなりません。

2016年度において、これら4つの条件(L&Rテストの条件且つS&Wテストの条件)を満たした受験者は256名でした。そもそもL&Rしか受けないという方もいらっしゃるかもしれませんが、L&Rテストで条件をクリアした10万人のうち、わずか256名ということで、割合でいくと0.2%ということになります。

つまり、TOEICL&R800点(L&Rテストの条件)を満たした受験者のうち0.2%しか受賞できないという、非常に価値ある表彰だということが理解できます。(何度も言いますが、そもそもS&Wを受験しないという方もいるので厳密には正確ではありません。)

さて、そんな価値ある受賞だと理解できたところで、メリットやデメリットを考えていきましょう。この『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』を受賞することで何か良いことなどはあるのでしょうか。

TOEIC優秀賞『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』のメリットとデメリット

メリット

何かメリットはあるのかと言う話ですが、これに関してはほとんど無いと言って良いでしょう。この『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』というのは、小学校でいうところの『よく頑張ったで賞(しょう)』みたいなもので、別に何か特段メリットがあるわけでは無いと思われます。

受賞者限定イベントに参加できるということですが、これに関しても、このような類は全て会場が東京でしょうから、地方在住者の場合、交通費が出るわけでもないのにイベントに出席する為だけにわざわざ遠征するかというと疑問が残る所です。

お金かかるやんけ

従って、最大のメリットは『自慢する』くらいしかないのかなと思いますが、逆に考えれば自慢できればそれで十分だという意見もあるかもしれません。自己満足に入り浸りながら、モチベーションを上げて行くというという戦略もそれはそれで有りでしょう。

所詮は紙切れ1枚ですので、資格にもなりませんし、履歴書に書くこともできません。従って、個人的には後述しますが、成績優秀者にはもっと他のメリットがあっても良いかと思います。

ま、でもカッコイイけどね!

デメリット

デメリットとしては、やはり公式認定証ではないということでしょう。公式認定証でも何でも無いのですから、先程述べたように履歴書に書く訳にもいきませんし、せいぜいTwitter等の各種SNSに画像をアップして自慢するくらいしかないでしょう。(管理人は絶対にやりません笑)

一応そのスコアを取得したという『そっち』の方が素晴らしいことなので、もし仮に自慢するのであれば公式認定証を自慢するべきであって、賞状自体はどうでも良いかと思います。何度も言いますが賞状は資格ではありません。

また、最大のデメリットとして、『お金がかかる』ということでしょう。管理人も最近は毎回TOEICを受験するようにはしていますが、基本的にお金がかかって仕方がありません笑

毎回のTOEICの受験料を会社が負担してくれるみたいな所であれば別ですが、殆んどの受験者は自己投資としてお金を支出しています。正直安くはない金額ですので、賞状を目的に何度も何度も受験するというのは、金銭的なデメリットでしかないような気がします。

例えるなら、ゲーセンのUFOキャッチャーで何回やってもギリギリでぬいぐるみが取れずに徒にお金を擦って行く感じです。パチンコでもいいでしょう。

以上のように、この『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』の受賞自体を目的に受験しまくるのは合理的とは言えないでしょう。L&Rテストの条件をクリアするだけでも苦労するかもしれませんし、S&Wテストの条件も満たさなければならないからです。

それに、なんといっても毎年度ごとの集計になるので、片方(L&R)だけ基準を満たしていたとしても意味はなく、あくまでも同一年度内で両方の基準を満たさなければいけないのがミソです。

TOEIC優秀賞『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』に対する協会の意図とは

この『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』における協会の意図は一体なんなのでしょうか。

当サイトの見解でしかありませんが、とにかく協会側はTOEICS&Wを浸透させたいものと思われます。受験されている方であればご存知の通り、毎回会場に行くとS&Wの案内が座席にて配られており、当局としてもやっぱりS&Wの知名度を上げていきたいという意向が感じられます。

現在のTOEICL&RとS&Wの間には、その知名度及び人気度において天と地ほどの差が存在します。TOEICL&Rが年間250万人以上の受験者を抱えているのに対し、S&Wはわずか3万人弱しかいないのです。国際ビジネスコミュニケーション協会は、S&Wの受験者を増やそうとして大々的なPRを行っており、受験者数は少しずつ増加してはいるものの、L&Rには全く及びませんし、依然として認知度もイマイチなのが現状です。

世間的に『TOEIC』といったら『TOEICL&R』のことを意味するのは既に常識かつ暗黙の了解となっているのです。

しかし、今日のグローバル社会において重要性が高まっているのは、『話す力』や『書く力』といった、発信力を含めた4技能です。恐らく、当局もこの流れに対応すべく、S&Wを大々的に売って行きたいと思っているのではないかと思われます。そこで、当局はこの『IIBC AWARD』を設置し、それを浸透させていくことで、TOEICは『4技能を測るテストである』という認識を広めていきたいということです。

大体の人間が、TOEICにおいては800点ないし900点を超えた辺りから、それ以上の点数は目指さず、英文雑誌を読んだり海外ドラマを見たり等、何か他の有意義なことに時間を使おうとします。(至って正常な思考)

つまり、TOEICで800・900点を取って目標達成となって終わりという人が多かったわけです。しかし、それでは当局は困ります。彼らもビジネスでやっているわけですから、受験者が減ると困るので、何としても受験してお金を払ってもらわなければなりません。

そこでこのような受賞制度を設けて皆が試験を受けるように煽っているのではないかと思います。

当サイトからの提案

このような受賞制度は確かに面白い取り組みだとは思いますが、高得点者に対して賞状を渡すのではなく、もっと良い方法があるのではないかと思われます。

当サイトが提案するのは、高得点者に対する『翌年度の受験料の大幅割引』です。はっきり言って、これほど受験者のモチベーションを上げる方法は無いと思っています笑

みんなめっちゃやる気でるで!!

例えば、800点以上のスコアを出した人に関しては、翌年に限り通常の半額で受験可能といった仕組みにすれば、受験者は何としても半額にしようと毎回受験して頑張るはずです。また、900点以上はさらに割引等の特典を設ければこれほどの訴求性は無いと思われます。

確かに、収益性の問題で対策は必要になりますが、それ以上の受験者数の増加が見込まれれば、長期的な経営戦略で言えばあながち捨てたものではないでしょう。(半額はやり過ぎかもしれませんが)

現在もリピート割という制度がありますが、正直微々たるものですし、日本人の年収が軒並み下がっている今だからこそ、このような政策は功を成すのではないかと思います。結局、金銭面でのメリットが一番モチベーションが上がるということです。昔、ソフトバンクがTOEICで900点を超えた人間に100万の報奨金を出したというのがありましたが、まさにあれです。人は賞状よりもお金が欲しい(割引して欲しい)のです。

カネダ!カネダ!

下衆いわよ・・

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は【TOEICの優秀賞『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』とは!?受賞の条件やメリット&デメリット等を徹底解説!!】というタイトルでお話させて頂きました。

結局の所、メリットとしては自己満足ということになってしまいますが、トータルとして考えれば良い制度だと思います。特にメリットが無かったとしても、人は褒められれば嬉しいものですし、もっと頑張ろうと思えるものです。

モチベーションを上げるツールの1つとして、このようなものを利用しても良いかと思います。管理人としては、現段階のスピーキングとライティングの能力の担保に関しては、英検で行おうと思っているので、S&Wの受験予定は今の所ありませんが、英検1級合格後は取り組んでもいいかなと思っています。

なかなかあれもこれもできる時間が無いのは皆同じだとは思いますが、S&Wにも挑戦されている方は是非このTOEICの優秀賞『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』の受賞を目指して頑張って頂きたいと思います。

最後までお読み頂き、有り難うございました。

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この記事を書いた人

学生時代には英検5級すら落ちる壊滅的な英語力だったものの、Starbucks勤務時代に出逢った米国人夫妻をきっかけに完全独学で英語学習を再開し、TOEICも550点以上のUPに成功。コーチングやレッスンのご依頼は、学院公式HPもしくはお問合せよりお待ちしております。

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