英語学習の基礎の基礎、英単語。
一般的な英語ネイティブが会話で使う単語数は3,000〜4,000語だと言われていますが、
そんな量の英単語をどうやって覚えたらいいんだ…!
と感じている人も少なくないと思います。そこでこの記事では、
- 英語を勉強しているがなかなか単語が覚えられない人
- 英会話を上達させたい人
- 単語を覚える重要性を知りたい人
に向け、『単語力が物を言う!英単語の効率的な覚え方やコツを紹介【英会話上達への道】』というテーマで英単語の覚え方について紹介していきます。
【英単語を覚えるのは理由がある】英単語が大切な理由
【効率よく使える英語を身に着けよう!】おすすめの英単語の暗記方法
【実体験に基づくリアルなやり方紹介】実際に私が英単語を覚えた方法
この記事を書く私はカナダ在住三年目、現地老人ホームでカナディアンの英語ネイティブたちと仕事をしています。
そんな私の経験談も交えながら解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも英単語を覚えることって重要なの?
まずは英単語の重要性について紹介します。
英単語学習の大切さを理解することで、英単語を暗記するモチベーションアップにもつながるかもしれません。
また、英単語は一番気軽にできる英語勉強の一つです。一分でも空き時間があれば一単語覚えられるので、忙しい方でもスキマ時間に勉強することができますよ。
英単語は英会話の基礎の基礎!
全ての文章は単語の組み合わせでできています。“I ate an apple.”という文章も、“I”、“ate”、“an”、“apple”という4つの単語の組み合わせです。
そうなると、文章を作るうえで欠かせないのはやはり単語力でしょう。文法をどれだけ学習しても、単語を覚えていなければ文章を作ることは難しいと思います。
今朝梨を食べた、って言いたいけど“梨”が英語でわからない…
“I ate 〇〇.”って言えばいいことはわかってるんだけど…
というように、一つの単語が言えなかかったために悔しい思いをしたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
そういった経験を一つでも少なくするためにも、英単語の暗記は重要です。
英会話を上達させるうえで英単語の暗記が大切な理由
まずスピーキングにおいては、単語をたくさん知っていれば言いたいことを伝えやすくなります。
何かを探しているときや食べたもの・行った場所などを伝えるときに、その単語さえ言うことができれば会話が前に進みます。
例えば「どこに行ったの?」と言われたときに“aquarium…”など、単語が一つでも出れば会話が止まってしまうことはありません!
また、実は単語力はリスニングの際に大いに重要になってきます。
自分が英語を話す際は自分の知っている単語だけを使えばいいですが、相手の言っていることを聞き取る際にはそうはいきません。実際の会話では自分の知らない単語もたくさん登場します。
「この単語の意味さえわかれば聞き取れたのに…!」という経験、皆さんにもあるのではないでしょうか?
例えば、“I like chivalry.”と言われたら、「何かが好きって言ってるのはわかるけどchivalryという単語だけわからない…!この単語の意味さえ分かれば…!」となってしまうかもしれません。それでは少し勿体ないですよね。
単語力をつけることで、そういったトラブルを少しでも減らすことができます。
私自身、「この単語この前勉強したやつだ!知らなかったら今の文章理解できてなかった…あぶね~!」となった経験が多数あります。やはり単語学習は欠かせませんね。
英単語の効率的な覚え方は?カナダで働く私の単語暗記法!
この記事を書く私は2021年よりカナダに住んでおり、2024年現在はローカルの老人ホームでカナディアンの同僚・上司たちと働いています。
またオンラインの英語講師としても働いていますが、ここまで英語力を上げることができた理由の一つは、間違いなく英単語をたくさん覚えたからだと感じています。
ここでは、私が実際に行っていた(今も行っている)英単語学習の方法を紹介します。さらに、それぞれの方法を行ってみてよかった点と悪いと感じた点についてもまとめていきます。
英単語をひたすらノートに書く
上の写真は実際の私のノートです。教科書やドラマ、映画、ニュースなどに出てきた知らない単語や表現をノートにメモし、それを後から読み返して単語を覚えるようにしています。
また高校時代は、単語帳の単語をすべてノートに書き写し、赤シートを使って隠しながら日々暗記をしていました。
私自身は書いて覚えるタイプなので、英語に限らず勉強をする際はノートに書くようにしています。ノートに書くだけでは意味がないですが、何度も読み返すことで定着していきます。
-単語を読み上げながら書いていく
-書くだけでなく何度も読み返して復習をする
-読み方のメモやその単語を使ったイディオムなども合わせてメモする
ノートに書いて覚えるメリット | ノートに書いて覚えるデメリット |
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一冊のノートにまとめることで復習がしやすい | 手書きすることで記憶に残りやすい書くだけで満足してしまうと定着しない | 時間がかかるので限られた時間内で勉強したい場合は不向き
映画やドラマに出てくる知らない単語をチェック
海外の映画やドラマで英語の勉強をしているけど、なかなか身についている気がしない…
という人も多いのではないでしょうか。
映画やドラマを観る際は英語字幕をつけて、知らない単語や表現を見つけたらその都度調べて文章の意味を理解することが大切です。先述の通り、知らない単語が出てきたらどこかにメモしておくのもいいでしょう。
セリフで出てくる英語では、日常会話でよく使用する表現が頻出します。
しかし、全てを一気に覚えようとしても忘れてしまうものです。私個人としては、二時間の映画で二,三個でも新しい単語を身に着けることができたらそれで充分だと思っています。
-まずは英語字幕で知らない単語を調べ、意味がわかるようになってから全体を観る
-“That makes sense.” “Are you serious?”のような定型会話表現も合わせてチェック
映画やドラマで単語を覚えるメリット | 映画やドラマで単語を覚えるデメリット |
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リアルなネイティブの会話から英語が学べる | 好きなものを観て楽しみながら勉強ができる映画は一本観終えるのに時間がかかる | 映画・ドラマによっては日常会話ではあまり使わない表現も(古い映画、アニメなど)
英単語を部屋中に貼る
私が高校時代から行っている英語勉強法です。
このように小さい紙に英単語を書き、
裏に意味を書いて部屋中に貼ります。
冷蔵庫やトイレ、鏡など家の中のよく行く場所に貼っておき、そこに行くたびに紙をめくって単語を覚える…というかなり力技なこの方法。
「この単語冷蔵庫で見たな」というように意外と記憶に残りやすいのでおすすめです。覚えたものは、新しい単語に張り替えていきます。
-読み方や使い方も一緒に覚える
-覚えたと思ったものも、ある程度はそのまま貼っておく
英単語を貼って覚えるメリット | 英単語を貼って覚えるデメリット |
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単語を目にした際に「〇〇に貼ったやつだ!」と記憶に残りやすい | その場所に行くたびに強制的に英単語を目にする単語だけを覚えて実際の会話で使うことができない | 景色と化してしまうと単語が頭に入ってこない
語学学習アプリを利用する
世の中にはたくさんの語学学習系のアプリがあり、ゲームやクイズ感覚で英語の勉強をすることができます。
通勤中や寝る前のスキマ時間で手軽にできるので、継続がしやすい点もおすすめです。
朝起きて勉強するのはしんどい…というときでも、ベッドに寝ころびながら英語の勉強ができるので嬉しい♪
-アプリ内にある機能を利用して、間違えた問題を復習できるようにする
ー毎日短時間でも継続して行う
アプリを利用するメリット | アプリを利用するデメリット |
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ゲーム感覚で楽しめる | スキマ時間を利用して無料で気軽にできる一問一答をするだけでは実際の会話で使える力が身につかない | ただの作業になってしまい頭に入っていない
オンライン英会話でアウトプット
英単語を覚えたあとは、実際の会話で使ってみましょう。インプット→アウトプットの繰り返しで記憶が定着していきます。
オンライン英会話は、自宅にいながら気軽に英会話を勉強する手段としておすすめです。
いきなり英会話を始めても上手くは行きませんが、しっかり単語を覚えて会話の基礎を作った状態で英会話の練習をすることで、英語学習の伸びが実感できると思います。
新しく覚えた単語を使って会話ができると達成感を感じ、モチベーションアップにもつながりますよ!
-覚えた単語を使って文章を作ってみる
-会話で使えそうな単語及び表現を重点的に勉強しておく
英会話で単語を勉強するメリット | 英会話で単語を勉強するデメリット |
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発音や使い方を教えてもらえる 実際に単語を使ってみることで記憶が定着しやすい | 覚えた英単語が通じるかどうかをすぐに確認できる説明を英語でされても理解できない可能性がある | 超初心者の状態で会話をするのは難易度が高い
英単語を覚える際のコツはある?
英単語はとにかく暗記する必要がありますが、たくさんの英単語を効率よく覚えるにはどうしたらいいのでしょうか?
英単語を覚える際に、私自身が実践してきたコツを紹介していきます。
何千もの単語を覚えることなんてできるの…?
と思うかもしれませんが、慣れてしまえば意外と大丈夫ですよ!
声に出して発音もセットで覚える
単語を見る、書くだけでは覚えにくいものです。声に出して発音して、英語の音に慣れながら学習していきましょう。
例えば“restaurant”という単語を、「レスタウラント」というように見た目だけで形式的に覚えてしまっていては、実際の英会話で使うことができませんよね。
なおネイティブでもスペルはよく間違えるので、大事なのはスペルよりも発音・読み方のように感じます。英会話の上達を目指す方は、読み方もしっかり押さえておきましょう!
文章の中での使われ方も合わせてチェック
“available(手に入る、利用可能)”という単語があります。単語と意味を覚えるのは簡単ですが、
「手に入る、利用可能…っていつどうやって使うねん!!!」
と思いませんか?
例えば“I am available tomorrow.(私は明日空いています)”、“This service is available now.(このサービスは現在利用可能です)”のように、よく使われる例文も一緒に確認することでより単語の意味がわかりやすくなるでしょう。
その単語は知っていても、その単語を使ってどうやって文章を作ったらいいのかわからない…というようでは、実用的な知識が身についているとは言えません。ぜひ覚えた単語を使って文章を作る練習をしてみましょう!
接頭辞・接尾辞に注目する
接頭辞には、単語の頭について単語の意味を変える役割があります。
例えば“un”がその一例で、happy(嬉しい)→unhappy(嬉しくない)、comfortable(快適な)→uncomfortable(不快な)のように意味が逆になります。
さらに“in”も同じく、capable(可能な)→incapable(不可能な)のように逆の意味を持ちます。
接尾辞は単語の最後に付き、単語の意味及び品詞を変えます。例えば“able”は可能の意味を持ち、“drinkable(飲める)”、“microwavable(電子レンジ対応可能)”というふうに使われます。そのため、“able”がついた単語を見たら、「~できる」という意味であることが推測できます。
主な接頭辞、接尾辞の意味を覚えておくと意味が推測しやすくなるので便利です。
un(否定) | unhappy, unknown |
co-(共同の) | co-worker, cooperation |
dis(否定) | disagree, disrespect |
multi(複数の) | multitask, multilingual |
re(もう一度、後ろへ) | repeat, revise |
able(可能) | available, savable |
er, or (~する人) | teacher, player |
ish(~に似ている、~っぽい) | boyish, yellowish |
less(~がない) | flourless, hopeless |
似た意味の言葉、逆の意味の言葉を一緒に覚える
“decrease(減る)”と“increase(増える)”、“artificial(人工的な)”と“natural(自然な)”のように、対義語をセットで覚えることもおすすめです。セットで学習することで覚えやすくなり、2倍の単語を頭に入れていくことができます。
また、余力があれば類義語も合わせて勉強してみましょう。
“customer(客)”という単語には、“guest”、“client”、“shopper”といったたくさんの類義語が存在します。それぞれどんな使い分けをするのかを確認し、場面に応じて適切な単語を使えるようにすることができます。
【まとめ】英語学習は継続あるのみ!覚えた単語を使っていこう!
英語学習は一日、一週間でできるような簡単なものではありません。毎日コツコツ継続した勉強をすることが大切です。
毎日何時間も勉強するなんて果てしない…自分には無理かも…
と思ってしまう人も多いと思います。私自身も実際そうでした。
何年も勉強しているけど、全然英語話せるようにならない!無理だ!
と思い、英語力の成長にも行き詰まりを感じていました。
そんなときに成長を実感しやすいのが、単語力を鍛えることです。
単語さえわかれば会話が前に進む、単語さえわかれば相手の話が聞き取れるというケースは非常に多いです。
英語の勉強に行き詰っている方は、ぜひ単語を少しでも多く覚えてみてはいかがでしょうか。一日一単語でも、通勤・通学中の少しの時間でもいいので、ぜひ英単語の勉強を継続してみてくださいね。
あなたが今日覚えた一単語が、いつかのあなたを救うかもしれません!
みなさんの英語学習を応援しています。