皆さんこんばんは!
突然ですが、皆さんはいつも勉強をする時にどんな環境で行っているでしょうか。場所・時間・音等様々な環境要因が考えられますが、自分にとって最適な環境で英語学習ができるに越したことはありません。
今回はいくつかの要因の中でも特に『音』にフォーカスを当てて記事を書こうと思います。当サイトの読者の方々で、勉強時に音楽を聞いているという人がどれくらい存在するか分かりませんが、古今東西、勉強時に音楽を聞く人は少なくないものです。
人間には様々なタイプがいますが、それは音楽の嗜好に関しても例外ではありません。
ロックが好きな人、ポップが好きな人、ヘビーメタルが好きな人、クラシックが好きな人、ヒーリングミュージックが好きな人
などなど、ジャンルは違えど、それぞれ好きな音楽があるかと思います。
管理人は、音楽のジャンルの中でも圧倒的にクラシック(ピアノ・バイオリン)やヒーリングミュージック(ナチュラルサウンドとハープの組み合わせ等)を好んで聞いています。結果的に勉強中も、これらの音楽を流しながら作業することが多くなっています。
本日は、管理人自身の経験から『英語学習及び勉強全般におけるクラシック音楽のすすめ』というテーマでお届けしたいと思います。
音楽を聞きながら勉強することについて
まず、最初に考慮しなければならない事として、
『そもそも勉強中に音楽を聴きながらやって良いのか』
ということです。
管理人は、大学生時代に塾講師として、大学受験生を指導していたことがあります。塾講師をやっていた時代も、受験生や保護者の方からこういった質問は本当に絶えませんでした。
いつも管理人はこのように伝えていました。
音楽を聴きながら勉強することは悪いことじゃないよ。聴きたかったら聴いても良いよ。
イェ〜イ!!
ただ、絶対に人が歌っている(歌詞のある)音楽はやめな。
なんでですか??
絶対歌い出すから。
これで納得しない生徒は今までに見たことはありません。
実は管理人自身が歌詞のある音楽を聴きながら高校時代に勉強して失敗しているのです。
歌詞のある音楽の何がいけないかというと、音楽を聴いているうちに歌い出してしまうからです笑
『いやいや、勉強してんだから歌わねぇよ!』
そう思った方も多いと思います。しかし、管理人が言っているのは口に出して歌ってしまうということではありません。脳内で歌ってしまうのです。もっと言うと、自分が大好きな、次のフレーズの歌詞がわかる曲を勉強中に聴くことで、頭の中で歌詞が再生されてしまうのです。
無意識に頭の中で次のフレーズを再生するようになります。これは自覚症状の有無に関わらず、頭の中では必ず起こります。
作業中ならともしれず、英語の勉強中にこれをやってしまうとかなり効率が落ちます。
従って管理人は『聴くならクラシックか、ヒーリングミュージックを聴きな』と言っていました。それも、イヤホンで直接耳に流し込むのでは無く、BGMとして部屋全体に流すことを勧めていました。
クラシックやヒーリングミュージックであれば、歌詞が存在しないため、次の歌詞を思わず脳内で口ずさんでしまうことはありませんし、気を取られずにリラックスした状態で勉強ができます。これらの音楽を聴くことで脳波がα波になることが分かっており、右脳も活性化するのです。右脳の活性化は語学学習において非常に重要な意味を持ちます。
クラシックとIQ
アメリカでは、知能の高い人ほど楽器中心の音楽(所謂クラシック)を好む傾向が認められているのです。
また、クラシック音楽を好む人は、そうでない人に対して知能指数が遥かに高いことを研究データが示しています。イギリスコホート研究(BCS)という機関が行った1986年の追跡調査では、12種類の音楽に対する好みを回答者に尋ねました。
その音楽のジャンルなのですが、「クラシック」「ライトミュージック」「フォークミュージック」「ディスコ」「レゲエ」「ソウル」「ヘビーロック」「ファンク」「電子音楽」「パンク」「他のホップミュージック」「その他」だったのですが、知能が高いほど、クラシックやライトミュージック等の音楽を好むとのこと。
このように、クラシックに対して嫌悪感を持つ人ほど、平均IQが低いことを示しています。大嫌いな人と大好きな人の間では有意な差が見られ、MAX15ポイントも変わってきます。
また、子供のお稽古ごとおいても驚くべき結果があります。
その他、アメリカで1993年に行われた調査でも、クラシックに対する嗜好性とIQの間には強い相関関係が認められています。
このように、普段クラシックを聴く習慣があるかないかだけで、だいぶ知能指数に偏りが生じているのがわかります。
ここで重要なことですが、管理人は所謂『モーツァルト効果』を支持しているのではありません。赤ちゃんにクラシックを聴かせたら天才になるか、というとそうはならないのが現状です。
ただ、明白な事実として、クラシックを好む人間には知性のある者が多いということです。
ちょっと古いデータですが、2011年の原文のものもみてみましょう。上の画像の元となっている論文です。
CLASSICAL MUSIC LINKED TO HIGH INTELLIGENCE
An evolutionary theorist provides evidence that intelligent individuals are more likely to enjoy purely instrumental music.
Is a preference for classical music a sign of superior intelligence? Newly published research suggests the answer is yes, but ― cue an ominous minor chord ― not for the reason you might think.
Like Mozart or Mahler, researcher Satoshi Kanazawa of the London School of Economics and Political Science takes a few imaginative leaps to arrive at his conclusion. His latest paper, just published in the Journal of Behavioral Decision Making, may prove as controversial as his last one, which suggested highly intelligent people are more likely to be atheists and political liberals.
Using theories of evolutionary psychology, he argues smart people populate concert halls and jazz clubs because they’re more likely to respond to purely instrumental works. In contrast, pretty much everyone enjoys vocal music.
(一部抜粋)
Such a thesis is virtually impossible to prove, but he does offer two pieces of evidence to back up his assertion. The first uses data from the 1993 General Sociology Survey, conducted by the National Opinion Research Center at the University of Chicago. The 1,500 respondents were asked to rate 18 genres of music on a scale of 1 (strongly dislike) to 5 (strongly like).
Their verbal intelligence was measured by a test in which they selected a synonym for a word out of five candidates. “Verbal intelligence is known to be highly correlated with general intelligence,” Kanazawa writes.
He found that “net of age, race, sex, education, family income, religion, current and past marital status and number of children, more intelligent Americans are more likely to prefer instrumental music such as big band, classical and easy listening than less-intelligent Americans.” In contrast, they were no more likely to enjoy the other, vocal-heavy genres than those with lower intelligence scores.
引用元:Pacific Standard
重要な箇所は赤でハイライトしておりますが、やはり、頭の良いアメリカ人は楽器による音楽(所謂クラシック)を好み、知能が低いアメリカ人はボーカルのある曲を好んでいるということです。
また、知能の高い人はクラシックホールやジャズクラブにPopulateする(現れる/住み着く)とのこと。確かに、管理人の経験から言っても、コンサートホールにで頭の悪そうな人間や下品な人間は見たことがありません。また、YouTube等で海外の一流コンサートホールの映像を見る際、スタンディングオベーションで客席の映像が見れますが、皆さん教養ある、賢そうな人ばかりです。
これは一度コンサートホールに足を運んで見れば分かることです。
また、最新の研究結果も出ています。
米・オックスフォード大学の研究チームが2019年4月に「Evolutionary Behavioral Sciences」で発表した研究によれば、調査を通じてIQの高い人ほど楽器演奏曲を好む顕著な傾向にあることを突き止めています。
つまり、高IQはインストゥルメンタルを好むということです。
研究チームはクロアチアの高校生467人を対象にIQテストを行い、その後、音楽の好みを浮き彫りにするアンケートに回答してもらった。収集したデータを分析したところ、IQが高い者ほど、楽器演奏曲(インストゥルメンタル)を好む高い傾向があることが明らかになったのだ。
(中略)
サバンナ理論によれば、基本的に人間の脳は人類の“故郷”であるアフリカ・サバンナの環境に適応するように設計されているのだが、高い知能を有する者の脳は、サバンナにはないモノや現象に好奇心を触発されて好むようになるという説である。これが音楽の好みにも反映され、知能の高い者はいわば原始的なボーカルがメインの曲よりも、より人工的な楽器演奏がメインの楽曲を好むようになるというのである。
引用元:Dime
以上より、モーツァルト効果に関しては科学的に怪しい部分があるものの、統計学的なデータから見ると、IQとクラシック音楽の好みには相関関係があることがわかりました。
代表の場合
『アメリカやイギリス人ばかりの例で日本人が無いじゃないか!』
ごもっともです。日本人のクラシック愛好家とIQの関係に関しては面白そうなデータを見つけることができませんでした。そもそも、そんな大規模調査日本ではやってないかもしれません。
ということで、恐縮ですが、生粋の日本人である管理人の場合で検証してみることにしましょう。
まずは、管理人の音楽的嗜好性についてお話ししなければなりません。英語学習界では、『洋楽を聴いて英語を楽しく学ぼう!』みたいな決まり文句があったりしますが、管理人は全く洋楽を聴きません。興味が無いのです。
管理人は現在、クラシック以外の曲は殆ど聴きません。クラシックかヒーリングミュージックで99%を占めます。
また、親が音大を出ている影響もあり、なぜかピアノが4台もある家庭で育ち、小さな頃からクラシックには親しんできました。
ということで、調査の大前提である『クラシックを好む』という要素は満たしています。
次にIQを調べます。
IQに関してはネット上に様々なものがありますので,いくつか受験してみました。基本的に『IQテスト』で検索をかけて上位表示されたものをやっています。
サイトはいっぱいあるので特にリンクは貼りません。やりたかったら適当に検索してやってみて下さい。
まずは、メンサ会員なら4分で解けるというもの。
電車で隣のおっさんにもたれられながらの受験。
結果は『もしかしてアインシュタインでは?』だそうです。
なわけないですね。
次にいきます。
IQは132だそうです。
はい、次いきましょう。
英語圏のサイトだと思いますが,こちらでの結果はIQ128。
欧州のメンサのIQテストを受けるとだいたい130前後をうろつきます。
IQで130前後というのは、メンサの合格基準のボーダーラインくらいです。
このルーマニアメンサに関しては、126がMAXとのこと。
もう疲れてきた・・・。
学生時代に受けた世界最大の消費材メーカー『P&G』の入社試験はこういうものばかりでした。100%確実に地頭の良さを見ていますね。
ということで、あくまで管理人の場合ですが、IQはこんな感じです。平均が100であることを考慮すると、まぁ『相関関係はある』といってしまっても良いのではないでしょうか。
ぜひ当サイトの読者の皆様にも受験して頂き、データを集めたい所であります笑
鶏が先か卵が先か
さて、クラシックとIQの関係ですが、結局の所『鶏が先か、卵が先か』みたいな状況になっていまして、『クラシックが好きだから結果的にIQが高くなる』のか、『IQが高いから、クラシックを好きになれる』のか実際の所は分かりません。
ただ、色んな子に話を聞きますと、クラシックが嫌いな人はどうも『退屈』で面白みが無く聞こえるそうです。
管理人の推測ですが、クラシックが好きだからIQが高くなるというよりは、IQの高い人がクラシックを好むというように考えたほうが妥当であるように思われます。
実際に、頭の良い方々でクラシックが嫌いであるという人にはあまり会ったことはありません。また、クラシックが好きな方は大概頭のキレる方が多いようにも感じます。
本題に戻りますが、クラシックとIQに一定の相関関係がある以上は、英語学習に取り組む我々はその現実を受け入れ、有効活用せねばなりません。
結論:BGMはクラシック
頭の良い方々がクラシックを好み、実際にIQの高いということから、ある意味ではクラシックを聞いておけば『頭脳的には間違い無い』と言えるでしょう。
頭にとっては確実に良いことをしているはずです。
だからこそ、英語学習の時、もし音楽を聴くのであれば是非クラシックを聴いて頂きたいのです。
イヤホンで聴きたい方もいるかもしれませんが、イヤホンだと直接耳に入るため、逆に集中できないことはよくあります。ホテルのロビーで流れているクラシックのように、静かにBGMとして流しておくのが一番良い方法であると思います。
勿論、クラシックを流しているとイライラするレベルの方は流さない方が良いと思いますが、『好き』もしくは『興味がある』『気にならない』といったレベルの方であれば、積極的に流すと良いと思います。
これは英語学習に限らず、勉強全般に普遍的に言えることです。
今の時代は便利なもので、YouTubeですぐに好きな音楽が聴けます。長時間用のクラシックもいくつもアップされているので、それを常時流しておくのもありでしょう。
日本語で検索しても殆んど良いものは見つからない上に数が圧倒的に少ないので、YouTubeで検索をかけるときは必ず英語で検索する癖をつけるようにすると良いと思います。
以上、本日は『知能指数(Intelligence Quotient)との相関関係から導き出される、英語学習におけるクラシック音楽の有効性についての考察』というテーマでお話しをしてきました。
IQとの相関性から考察する英語学習におけるクラシック音楽のすすめでした。
よかったら皆様もご参考にして下さい!