カナダ留学に興味があるというみなさんこんにちは。
カナダは英語のきれいさや暮らしやすさなどから、留学先として人気が高い国の一つです。

英語の勉強がしたいからカナダに行こう!



でもどれくらいの期間留学したらいいんだろう…?
留学先が決まったら、次に決めるべきことは留学期間です!留学期間を決める際には、
- 自分の長期休暇に合わせる
- 留学プログラムの規定を確認する
- 留学費用を考慮する
など、様々なことを考えて検討する必要があります。
そこでこの記事ではカナダ留学経験者で、2025年現在カナダに住んでいる私が以下のことについて解説します。
- カナダ留学の種類とおすすめ留学期間
- 留学期間を決める際のポイント
- 自身の短期&長期留学経験談
- カナダ留学におすすめの渡航時期
それでは早速みていきましょう!
カナダ留学の種類と留学できる期間


まずはカナダでできる留学プログラムの種類と、それぞれの留学期間について紹介します。
語学留学
Coop留学
ワーホリ
大学正規留学
語学留学におすすめの留学期間
留学期間 | 1週間~ |
渡航時期 | 原則自由 |
ビザ | 6カ月以内は観光ビザで可能 6カ月以上は学生ビザの取得が必要 |
現地就労 | 不可 |
語学留学は渡航時期や期間は原則任意となり、自分の好きなように留学することが可能です。



長期休暇を利用して最短1週間から留学する人も!
とはいえ1週間では旅行気分で終わってしまうことが多いので、ある程度英語を勉強したいと思う場合は最低でも3週間ほど留学をすることがおすすめです。
友だちを作る、ホストファミリーと仲良くなるなど、ある程度の期間があると英語を使って誰かと話すという経験が得やすくなるでしょう。
また語学留学では、基本的に現地で就労することはできません。
そのため、長期で語学留学をすると収入を得られないので費用がかかるというデメリットがあります。



長期で留学するなら、後述のCoopやワーホリが現地で働けるのでおすすめ。
英語の習得だけが目的であれば、日本に居ながらでも十分英語は話せるようになります。そのため個人的には、語学留学のおすすめ期間は3週間~3カ月です。
長期でカナダに留学したいという場合は、現地で収入を得られる留学プログラムへの参加も検討してみてはいかがでしょうか。
語学留学では短期間で効率よく英語力を上げるために、渡航前からしっかり英語を勉強しておくことが大切です。
Coop留学におすすめの留学期間
留学期間 | 8カ月~ |
渡航時期 | 原則自由(学校の入学時期による) |
ビザ | 学生ビザ+就労ビザ |
現地就労 | 可能(制限付き) |
Coop留学は、カナダ独自の留学プログラムです。
語学ではない専門的な勉強をしながら、有給のインターンシップも経験することができるため、現地で収入を得ながら留学ができる点が人気となっています。



Coopビザは何回でも取得可能。2年などのプログラムもあるので長期留学も可能!
1年間Coop留学ができれば仕事も勉強も十分満足にできるのでおすすめです。
Coop留学では前半は週20時間の座学に加え任意で週20時間までの就労ができ、後半は週40時間のフルタイムでの有給インターンが可能です。
長期留学がしたいけど収入が心配…
ただ語学留学をするだけじゃ物足りない…
という方にお勧めの留学プログラムです。しかし、
最低でも8カ月の期間が必要
学校の勉強についていくための英語力が必要
というように、留学のハードルは少し高くなります。また、
といった制限もあるので注意が必要です。
ワーホリにおすすめの留学期間
留学期間 | 1年 |
渡航時期 | 自由 |
ビザ | 就労ビザ |
現地就労 | 可能 |
海外渡航の定番、ワーキングホリデー。18歳から30歳までの人であれば、一カ国につき一度だけワーホリをすることが可能です。
ワーホリビザの期限は1年で、就労ビザはオープンビザなので自分の好きなところで働くことができます。また、カナダではワーホリでも6カ月までなら任意で語学学校に通うことが可能です。



ビザの期限は1年ですが、1年以内ならいつ帰国しても問題ありません。ただし一生に一回しか使えないので無駄にしないよう要注意!
大学正規留学の場合は期間が決まっている
カナダの大学に入学する形で留学をする場合は、カナダの大学の入学時期に合わせて渡航する必要があります。カナダでは日本と異なり、多くの学部で9月に入学をします。
また、基本的には大学を卒業できるまで滞在する必要があります。大学の種類によっても卒業できる年数が異なるので、まずは大学選びが重要です。



University(総合大学)なのかCollege(専門学校・単科大学)なのかで留学期間も変わってきます。
年齢別おすすめのカナダ留学期間は?留学時期も!
というわけで留学プログラムと留学期間について紹介しました。
続いては大学生・社会人別におすすめの留学期間についても紹介していきます。



留学に行くにはある程度まとまった時間が必要!学生と社会人では取れる時間も大きく変わるよね。
大学生におすすめの留学期間
大学生は社会人と比べると、比較的自分の時間を自由に使える場合が多いのではないでしょうか?
特に夏や春の長期休暇は、2カ月程度の期間があるため海外へ短期留学するにはぴったりです。



この記事を書く私も、実際に大学生のころ1カ月の短期留学に行きました!
大学を休学するのはちょっと…
という方でも、日本にいるうちからしっかり英語を勉強していけば、短期留学でも十分効果を得ることが可能です。
留学を英語の勉強と捉えず、英語の勉強の成果を発揮するアウトプットの場と捉えて留学に行くことがおすすめです。
春・夏の長期休暇
大学4年生の後半、就職先が決まった後
社会人におすすめの留学期間
社会人の方はまとまった時間を取るのが非常に難しくなると思います。
休暇が取りやすい会社であれば、夏季や年末年始の休暇で1週間、2週間の短期留学に行くことも可能だと思います。
学生のころに比べると、留学期間の融通が利きづらいという難点はありますが、語学留学であれば1週間からでも渡航ができます。
留学後にキャリアチェンジのプランがある人や現地移住を考えている人は、仕事を辞めて留学をするという選択もありかもしれません。



私は2年働いたあとに会社を辞めて、現地就職を見据えて留学に行きました。
また、私自身も実際にカナダでたくさんの仕事を辞めて来た社会人留学生に出会いました。
夏季・年末等の休暇
キャリアアップ・キャリアチェンジのための留学
【短期留学でも効果はある?】留学期間を決める際のポイント


それでは、留学期間はどのように決めればいいのでしょうか?
- 短期留学でも効果はあるの?
- 留学期間の決め方は?
- やっぱり長期留学のほうがいいの?
といった疑問も交えて、留学期間を決める際のポイントを紹介していきます。
短期留学前から英語の勉強をしておこう!短期留学の気になる効果
短期留学で英語が話せるようになるかというと、残念ながらそんなことはありません。
短期留学で英語力を伸ばすためには、
あらかじめ英語を勉強しておく
英語を勉強するというよりは「英語を使う場」として捉える
ことが非常に大切です。
英語の習得には3,000時間必要と言われています。
これは1日2時間勉強しても1,500日かかる計算なので、1カ月程度の留学で英語を習得することは難しいことがうかがえます。
とはいえ、
海外の文化に触れる
海外に友達ができる
英語を使って生活をする経験を得る
ことは英語学習のモチベアップにつながり、英語を使う感覚を掴むことができるでしょう。
長期留学の効果は?英語がペラペラになるってほんと?
英語を習得するためには、半年以上の長期留学をしたほうがいいのでしょうか?
結論から言うと、長期留学をしたからといって英語が話せるようになるわけではありません。
日本人とばかりつるんでしまう
現地で英語勉強を継続していない
というように、英語が話せなくても生活ができてしまい英語が大して伸びないことも多いのです。



実際に1年留学をしていてもそんなに英語が話せない人もいますしね…
英語の勉強は日本にいながらでもできます。
留学期間を決める際は、本当にその長さの留学が必要なのか、日本で英語の勉強はできないのか等も考えることが大切だと思います。
参加したいプログラムによって留学期間は異なる
一口に留学と言っても、「語学留学」「Coop留学」「ワーホリ」など、留学方法はいろいろあります。自分で留学期間を選べるものもあれば、留学期間が決められているものもあります。
自分の参加したい留学プログラムに、どれくらいの期間が必要なのかをチェックする必要があります。
現地就労が可能かどうかも要チェック
長期で留学する場合は、現地で収入が得られるかどうかも重要になってきます。海外生活は何かとお金がかかりますが、収入が無いとなると生活するのも大変です。
有給でのインターンが可能なCoop留学や、現地で自由に働けるワーホリに参加することで、長期留学でも費用面を気にせずに留学することができます。



私はCoop留学もワーホリも経験しましたが、現地の収入だけで生活していくことができました!
カナダでのワーホリにかかる費用については、以下の記事で詳しく解説しています。


大学で短期留学、社会人で長期留学をした筆者の経験談


ここで一度、この記事を書く私の留学遍歴を紹介したいと思います。
大学2年生のときに3週間のハワイ留学
↓
大学4年生のときに1カ月のニュージーランド留学
という2つの短期留学を経て、
社会人になったあと仕事を辞めてバンク―バーでCoop留学(1年)
↓
ビクトリアに移動してワーホリ(1年)
そして2025年現在はワークビザでカナダに滞在を続けています。



最初は1年で帰るつもりでしたが、気がつけばカナダ4年目に…
ここでは私の体験をもとに、短期留学と長期留学の経験談を紹介していきます。
大学で2回の短期留学→英語のモチベアップ
大学生のときに長期留学に行きたかったものの、やはり大学を休学して留学に行くとなると費用もかかるし就職も遅れるし…ということで、大学時代は短期留学を決意しました。
普段からオンライン英会話や参考書等での英語の勉強をしていたため、短期間とはいえ英語を話す機会を得ることができたのがとても楽しかったのを覚えています。



勉強してきたことや覚えたフレーズを使うことができ、相手に言いたいことが伝わったときがとにかく嬉しかった!
短期留学で英語力が伸びたというよりは、英語を使うことができ、教科書では学べない生きた英会話を体験できたことに価値があったと思っています。
また、将来英語を使って仕事がしたい、もっと海外へ行きたいと感じ英語を勉強するモチベーションの向上にもつながりました。



短期留学だったけど、友達もたくさんできたよ!
仕事を辞めて海外へ!現地移住を決意することに
日本にいながら英語を使う仕事をしていた社会人時代ですが、2年で辞めて海外留学を決意しました。
そこで専門的な勉強とインターンができ、キャリアアップにつながると言われていたCoop留学をすることにしました。



コースはホスピタリティマネジメントを選択!昔から興味のあったホテル業界への転職を考えていました。
当初は1年で帰国して日本で再就職するつもりでしたが、1年では海外で十分なキャリアが積めない!と思い滞在延長を決めました。
Coop留学とワーホリでの長期留学の感想は?
Coop留学とワーホリは現地で働くことになるので、ただ語学留学をするよりも英語力が伸びるチャンスです。



英語での接客や電話対応など…「英語ができないとヤバイ」という状況は英語力アップにつながる!
私はCoop留学ではジャパニーズレストランで働き、ワーホリでは現地の老人ホームのダイニングルームで働いていました。そこで気づいたことは、やはりネイティブと仕事をすることで英語力は圧倒的に上がります。
ただ語学学校に通ってノンネイティブの友達と話すよりも、仕事をしながらネイティブの同僚やお客さんと会話をすることでリアルな英会話をどんどん習得することができるでしょう。



もし長期留学をする余裕のある方は、語学だけでなく現地で働いてみるのがおすすめです!
カナダ留学におすすめの渡航時期は?時期ごとのメリット・デメリット
カナダ留学はいつ行っても大丈夫?おすすめの時期は?
せっかくカナダ留学に行くなら、留学を最大限に楽しめるときに行きたいですよね!
カナダの春夏秋冬について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
カナダの季節ごとの気温については、https://weatherspark.com/countries/CAのサイトを参考にしています。
春(3月~5月)
バンクーバーの春の平均気温 | 3~18℃ |
トロントの春の平均気温 | -5~20℃ |
3月はまだ冬の寒さが残っていますが、5月になるにつれ夏の暖かさを感じ始める春の季節。
日本よりも涼しい期間が長く、5月でもまだまだ長袖や上着は欠かせないというくらいの気候です。
春に留学をする | メリット春に留学をする | デメリット
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夏に向けて多くの求人情報が出される 雨や雪が少なくなり、天気の良い日が多くなる | 自然が多く桜をはじめ春の花が見ごろ夏の観光シーズンが始まる前に帰国 | 春休みは日本人留学生が増える



ちなみにカナダにも花粉症はありますが、私はカナダで花粉症が治りました(笑)
夏(6月~8月)
バンクーバーの夏の平均気温 | 11~22℃ |
トロントの夏の平均気温 | 11~25℃ |
カナダの観光のベストシーズンと言えば夏です!自然の中でできるアクテビティも多く、夏は多くの都市が観光客でにぎわいます。
日本のような湿気は少なく、夏でも朝と夜は気温が下がるため薄手の上着は欠かせません。とても過ごしやすく快適なカナダの夏は、留学に非常におすすめです。
夏に留学をする | メリット夏に留学をする | デメリット
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観光シーズンなので航空券等が高くなる | 日本人留学生の数が非常に多いカヤックや水泳などのマリンアクティビティが盛ん 繁忙期なので仕事で稼ぎやすい | 天気の良い温暖な日が続く
秋(9月~11月)
バンクーバーの秋の平均気温 | 3~21℃ |
トロントの冬の平均気温 | -1~23℃ |
カナダでは夏が終わると急激に気温が下がり始めます。バンク―バーでは長い雨季が始まり、トロントでは気温が氷点下になることも珍しくありません。
特に朝と夜は冷え込むので、厚めの上着が必要となってくる季節です。



メープル街道で紅葉を楽しむこともできる!!
秋に留学をする | メリット秋に留学をする | デメリット
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気温が涼しく快適で過ごしやすい 観光シーズンが終わり航空券等の費用が安め | 北米のハロウィンが楽しめる雨や雪が増え外出が大変になる | 夏限定のイベントや観光地が閉まってしまう
冬(12月~2月)
バンクーバーの冬の平均気温 | 0~8℃ |
トロントの冬の平均気温 | -8から4℃ |
カナダの冬はとても厳しい!というイメージがあるかもしれませんが、バンクーバーやビクトリアなどの西海岸は実はそうでもありません。雪が降る日は年に1、2回程度で、激しい寒さに見舞われることもありません。



トロントなどの東側や山間部では、マイナス30℃なんていう日もあるそうですが…
雪山がたくさんあるので、スキーやスノボなどのウィンタースポーツが好きな方は冬のカナダもおすすめです。
冬に留学をする | メリット冬に留学をする | デメリット
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北米のクリスマスやニューイヤー等のイベントが楽しめる | ウインタースポーツが楽しめる冬休みは航空券等の値段が高い | 寒さが厳しく防寒対策が必須(雨や雪も多い)
目的に合った留学期間の設定を!【長い=良いではない!】


ということで、『カナダ留学のおすすめ期間は?渡航時期や準備期間も要チェック!』というテーマで記事を書きました。
カナダ留学に行く際は、目的に合った留学期間の設定が欠かせません。
その際に覚えておきたいのが、「留学期間が長い=良い」というわけではないということ!
日本にいるうちからしっかり英語を勉強していれば、1カ月程度の短期留学でも十分効果を出すことができます。
また長期で留学がしたいという方は、Coop留学やワーホリなどのプログラムをうまく活用し、現地で収入を得ながら長期滞在をすることも可能です。
また、それぞれの季節によってカナダの楽しみ方も大きく変わってきます。せっかくのカナダ留学、どうせなら最大限に楽しみたいですよね!
留学期間・留学時期をしっかり決めて、楽しく効果的な留学を楽しんでくださいね。
みなさんの留学を応援しています。